ダストカバー始めました
メンテ一覧
LPセットまとめ買いが安い!
技術者募集
ダストカバー始めました
|
LPセットまとめ買いが安い!
|
技術者募集
オーバーコーティング
ハイファイ堂メールマガジン第695号 京都商品部
こんにちわ、京都商品部の朴高史です。
今日もまた、木製エンクロージャーを撫でたり擦ったりしてるのですが、それだけでは仕事が終わりません。
木肌が整ったところで、仕上げのオーバーコーティングの作業になります。
と言うことで、今回はオーバーコーティングのお話です。
京都商品部では、基本的に、二種類のコーティングを行ってます。
まずは、Tannoy Autograph、3LZなどのクリアー仕上げや、YAMAHA NS-1000Mの仕上げに使うのが、ラッカー塗装。
塗装の目的は、表面の保護と、美観を高める目的で行います。
塗装の表記や表示は、非常に混乱しており、紛らわしいことになってます。
代表的なのが、「オイルステイン仕上げ」・・・仕上がっておりません。
オイルステインとは、油性の着色剤のことで、木目を生かし、茶色く着色するために使われます。(商品部でもその様に使ってます。)
画像は「インテリアハート」より
http://www.interior-heart.com/interiordesign/oilstain/oilstain1.html
着色後に、透明のコーティングをしてやっと仕上がります。「ニス仕上げ」
ですから、「オイルステイン着色ニス仕上げ」となります。少し前の家具などの一般的な仕上げです。
で、その「ニス」とは・・・「Varnish」、「バーニッシュ」、「ワニス」、「ニス」と、ワニスを略した表現です。
その「ワニス」とは、「樹脂」(レジン=resin)と溶剤(揮発性油、有機溶剤、水)を混ぜ合わせた、木の表面に光沢と高度を持たせるコーティングの総称だと私は捉えてます。
その「ワニス」にラッカー類も含まれます。
時代により「ワニス」は変わってきました。
油性ワニスから、油絵に使われるホワイトスピリット溶剤のものや、東南アジア原産のラックカイガラムシから取れる樹脂をアルコールで溶かした「シェラック」(セラック)も一般化した様です。
(シュラックの原料であるラックカイガラムシの学名「Laccifer lacca」がラッカーの語源とされてます。)
ラックカイガラムシ
Wikimedia Commonsより
植民地時代にヨーロッパに持ち込まれたと思われ、イギリスでは、速乾性のシェラック塗料を、幾度も塗り重ね、光沢を出す「フレンチポリッシュ」と呼ばれる仕上げが広まり、
この技術者を、「フレンチポリッシャー」と呼び、木製品の仕上げ職人を指す呼び名にもなっていた様です。(以前の真継氏のメルマガで取り上げられてました。)
そして、ラッカーとは、揮発性の高い溶剤が使われた、速乾性の透明コーティング剤の総称の様ですが、
分類としては、揮発性の低い「水」が溶剤とされる漆(カシュウなど)もラッカーの一種とされてます。(ややこしいです。)
18世紀、ヨーロッパに紹介された漆は、評判を呼び、漆細工を模した「ジャパニング」と呼ばれる装飾様式が生まれます。
(黒いピアノの発端は、漆から来たという説もあります。)[現在のピアノは、漆ではなく、ポリエステル塗装が主流です。(ポリエステル鏡面塗装をピアノ塗装と呼ぶ所以です。)]
中村大三郎「ピアノ」1926 京都市美術館蔵
画像は「美人しぐさ」より
http://www.bijinshigusa.com/tsurezure/tsurezure03.html
現在、一般にラッカーと表されるものは、「ニトロセルロースラッカー」を指します。
セルロース(綿やパルプなどの植物性成分)をニトロ化合し、有機溶剤で希釈された透明のコーティング剤です。(商品部のラッカーはこれです。)
ニトロセルロース セルロイドの原料でもあります。 ウィキペディアより
不透明で、色がついたものは、ラッカーエナメルと呼ばれます。
昔は、車の塗装にも使われていたり、マニキュアのネイルエナメルも同じものです。
GM Oakland 1923 ar carより
https://www.arcar.org/oakland-1923-29385
表面強度は、鉛筆のH程度ですので、そんなに硬いものではありませんが、仕上がり、作業性、再加工性などを考えると、概ね最良かと思われます。
まとめますと、ラッカー塗装とは、ワニスの一種であるラッカー類の、原料がニトロ化合されたセルロースを有機溶剤で希釈された、「ニトロセルロースラッカー」を使用した塗装です。
と大変に複雑なことの様です。
次回は、もう一つのコーティング「オイルフィニッシュ」についてです。
では失礼します。
大須本店
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600
秋葉原店
〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F 3F (03)5818-4751
日本橋店
〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611
福岡店
〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681
営業時間
11:00~20:00/福岡店のみ水曜定休
お問い合わせは
こちらをクリック
株式会社ハイファイ堂トップページ
トップページへ
ジャンク店トップページへ
English
会社案内・振込先
お問い合せ受付け
インターネット参加
オーディオ買取
メルマガバックナンバー
メルマガ登録・解除
特定商取引法及び
古物営業法による表記
ハイファイ堂みせますカム!
入荷案内登録
ポイント会員特典について
修理規定
送料について
返品ポリシー
プライバシーポリシー
過去情報データベース
検索
オーディオ高価買取一覧
DENON
/
viola
B&W
/
cello
TANNOY
/
SONY
DIATONE
/
JBL
Mark Levinson
Accuphase
EXCLUSIVE
TAD
/
McIntosh
audio-technica
Jeff Rowland
Sonus_Faber
Luxman
カートリッジ
トーンアーム
真空管
/
昇圧トランス
出力トランス
チョークトランス
電源トランス
プリ用電源トランス
インプットトランス
RCAケーブル
XLRケーブル
電源ケーブル
フォノケーブル
オーディオ買取の流れ
全店
分割12回まで無金利ショッピングクレジット
福岡店
2024-04-19 福岡店の新着です。TANNOY ARDENが綺麗に仕上がっているほか、McIntosh MA7200やHARBETH HL MONITOR MK4など入荷しています。ご興味のある方は是非ご連絡ください。
日本橋店
2024-04-19 McIntosh管球コントロールアンプの1番人気、C22の良品がメンテナンス完了です。鮮やかで押し出しを感じるマッキンサウンドは永遠に色褪せない魅力です。ウッドケース付き、復刻と見間違うほどのナイスコンディションです!
秋葉原店
2024-04-11 続々大型スピーカーやアンプなど入荷してます!ジェービーエルのエベレストやオラクルのプリメインなど変わり種も多いです。今後の商品化をお楽しみに。
大須本店
2024-04-19 JBL 4435が2ペア入荷! 京都商品部でメンテナンス後販売予定です。
商品部
2024-04-19 現在メンテナンス中のスピーカー達です!近々商品化されると思いますので是非ご検討ください!
一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC規定に基づいて営業しております
買い替え相談・ご意見などを受け付けます。(このページから商談することはできません。)
*
*
*
*
メッセージの確認画面へ
クリア
詳細検索
●ジャンル
●キーワード
●価格
~
●年代
年代を選択する
●入荷日
●国
メーカー国籍を選択する
●表示件数
●画像一覧
●ジャンクを除く
Eメールアドレス
パスワード