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あっという間に涼しい日が続くようになりました。ハイファイ堂 日本橋店 永井と申します。
今回は「ブレンド」について書いてみたいと思います。
ブレンド、という言葉で思い出すのはまずコーヒー。1種だけでなく、いくつかの豆を混ぜ合わせて独特の味を作り出すわけですが、同じものを使っても「この店のモカブレンドは絶品」など味に差が出るのはその「混ぜ具合の妙」なのだと思います。
今までのメールマガジンで書かせていただいた中にもそういった主題のものが多いのですが、「古いものと新しいもの」や「アナログとデジタル」などのそれぞれの要素が絶妙にそれらと混じり合った時に、新たなより良いものが生まれたりすることが多いと常々感じることが多いです。
先日あるオーディオに詳しいお客様から、とても面白いお話を伺いました。その方は新旧・洋の東西を問わずいつも色々な機種の組み合わせで良い音を作っていらっしゃる方なのですが、ある日ふと思いついて、家に余っていた2種類のスピーカーケーブルをつないで1本にして使ってみたそうです。それらはどちらかというと柔らかめの音のものと硬い音の2種類で、それぞれを単品で使うと「柔らかすぎる」「硬すぎる」のでお蔵入りしていたそうなのですが、なんとこのつないだ結果がとても良いブレンド具合だったそうなんです!
このお話を聞いて僕は久しぶりに心底「なるほど!」と感心しました。本来ならボツになっていた2つのケーブルが生まれ変わる、というエコ的な観点からも(?)素晴らしいのですが、その上「それぞれの長さを調節したらちょうど良い音の硬さに調節できる」というのが画期的だと思いませんか?
その方もおっしゃっていましたが、バナナプラグを使ったり、ハンダ付けしたりという行程で音質の劣化はあるでしょうし、2本をどうつなぐかの方法によっても音が変わるので難しさやデメリットももちろん多いと思うのですが、それを差し引いても「好みの音にブレンドできる」という利点はもっと大きいと感じるのです。
お人によっては「こんな方法、何を無茶苦茶な!」とお怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが、ケーブルに限らずこういった視点をもって物事に向かうことは大事なことだと思いました。
もう1つ同じようなお話なのですが、前回のメルマガ(
http://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/140620/index.html
)に書いた「ビンテージのシミュレート」の続きとして書き残したことを少し…。
「エレキギターなどの楽器やスタジオレコーディングの世界で音作りに使うエフェクターという機器には、デジタルの技術で古いアンプなどの音を真似る(アンプ)シミュレーターというものがオーディオの世界よりも普及していて、そういったシステムを使えばいにしえのビンテージサウンドに近い音が手軽に手に入る」というお話を書きました。しかし、実は「そんな、デジタルのまねごとで簡単に本物の古い真空管の音などが手に入るものか!」とデジタルものを嫌う人たちが多いのも事実で、そういった考えのミュージシャンやレコーディングエンジニアの方達は「なるべくデジタルくさい音にはしたくないが、利便性を考えると…」というジレンマを抱えています。そこで「その中を取って」という考えから多く取り入れられているのが「アウトボード」という方法です。これは、デジタルで完結できるシステムの途中で敢えて「これは!」というアナログの機器をつないで「本当のアナログの音を混ぜる」という技です。この方法はそのバランスがきっちりと合うとデジタルとアナログの「良いとこ取り」が出来るので採用している人が多いです。これもまた「ブレンド」ですよね。
それでは最後に「ブレンド」具合が素晴らしいものをいくつかご紹介します。
← COUNTER POINT/SA-5000
奇才マイケル・エリオットが生み出した傑作プリアンプ!真空管とトランジスターの良いところをミックスしたとても独特な設計がポイントです。
AH!/NT4000 PLUS TjoUpsampler ↓
Marantz/CD-4000のパッケージをベースにリファインされた名作!真空管とアップサンプラーボードを搭載することにより、音がより生々しくなった逸品です。
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2024-04-19 現在メンテナンス中のスピーカー達です!近々商品化されると思いますので是非ご検討ください!
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2024-04-19 福岡店の新着です。TANNOY ARDENが綺麗に仕上がっているほか、McIntosh MA7200やHARBETH HL MONITOR MK4など入荷しています。ご興味のある方は是非ご連絡ください。
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2024-04-19 McIntosh管球コントロールアンプの1番人気、C22の良品がメンテナンス完了です。鮮やかで押し出しを感じるマッキンサウンドは永遠に色褪せない魅力です。ウッドケース付き、復刻と見間違うほどのナイスコンディションです!
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2024-04-11 続々大型スピーカーやアンプなど入荷してます!ジェービーエルのエベレストやオラクルのプリメインなど変わり種も多いです。今後の商品化をお楽しみに。
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2024-04-19 JBL 4435が2ペア入荷! 京都商品部でメンテナンス後販売予定です。
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