ディオンヌ・ワーウィックやカーペンターズで有名な「遙かなる影 (They Long to Be) Close to You」「恋よさようなら I'll Never Fall in Love Again」などを筆頭に、ロック〜ポップスから映画音楽に至るまで数多くの名曲を生み出した偉大な作曲家です。ビートルズもバカラックの「Baby It's You」をカバーしてましたし、日本が誇る作曲家の筒美京平もバカラックの影響抜きに語ることは出来ません。ちなみに私の中での良い曲の指標の一つに「バート・バカラックっぽい」というのがありまして、大まかに言うと「高度な曲構成やコード進行ながらも、それを感じさせない美しいメロディと華麗なアレンジ」といった感じでしょうか。
スウィング・アウト・シスターの代表曲と言えばデビュー曲の「Breakout」か日本でヒットした「あなたにいてほしい Now You’re Not Here」が有名ですが、意外と忘れられがちなこの曲こそ「バート・バカラックっぽい」隠れた名曲です。特にめくるめくゴージャスなアレンジが秀逸で、何とジミー・ウェッブがオーケストラ・アレンジしてます。