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大活躍!メンテグッズ
ハイファイ堂メールマガジン第719号 大須本店
今回は現在、大須商品部の最前線で活躍しているメンテグッズの一部を紹介します。
水筒やポットの隙間に付着した水垢や茶渋をこそぎ取るのに使うスティックブラシ。特にスティックタイプの方はとても重宝します。
アームの複雑な機構部分にある隙間に付着した汚れを取ったりするのに使います。この手の掃除には綿棒を使う方が多いかもしれませんがここまで狭い部分だと綿棒でも入らない上に綿棒の先端部分が丸くなっていると奥の部分に汚れが残ってしまいます。このスティックの形状なら拭き残しの心配は皆無、根っこの部分から綺麗になります。
スティックタイプのものでは入らない部分にはこういった歯間ブラシのような形状のもので対応します。ただし芯の部分が金属で出来ているため、安易にゴシゴシ擦ると金属同士であたって傷が付いてしまうので注意しながら行ないます。
スチール製の薄い板に織布が付いた「ベンダー」と言うものです。形状からして先に紹介したスティックブラシを巨大化したものに見えますがじつはこれ、本来は細い隙間を塗装するのに使う「刷毛(はけ)」なんです。
JBLなどに付いているディフューザーのクリーニングに大活躍。起毛部分に洗剤を付けてガシガシと擦ります。起毛部分の面積が大きいので最初にベンダーでざっくりクリーニングした後、細かい部分は先に紹介したスティックブラシで仕上げていきます。
定番クリーナーの「グラスター」。今更ながらの紹介ですがこれを使うととりわけ仕上がりが良くなる、意外なものがあるので紹介します。
マークレビンソンやワディア等のアルミのへアライン仕上げにブラック塗装がされたものに使うと黒さがより際立つようになります。変にギラギラしたオイリーな感じではなく、あくまで自然に艶やかな仕上がりになるのが美点。
総じて金属素材に塗装を施したようなものの艶出し仕上げにはこのグラスターが向いているかと思います。
こちらは以前にも紹介済みのクレポリメイトDX。相変わらず色んなシーンで大活躍していただいております。
今回は化粧板の貼ってあるスピーカー(DIATONE DS-97C)に塗布してみました。化粧板は樹脂で出来ているので効果覿面、艶のある上質な質感を得られます。
背面バッフルの黒塗装部分にも塗布。塗料自体に樹脂成分が含まれているため効果があります。ただし、塗布する部分に直接吹き付けるのはNG。最初に付着した部分が色濃く出てしまい、斑点状の跡や周囲の部分との色むらが出てしまいます。
ポイントは「クロスに軽く吹き付けてから薄く塗り広げる」、「最後に乾拭きで仕上げる」こと。クロスは目の細かい「マイクロファイバークロス」を使うと効果的ですがその際は起毛がやや固め(荒め)の比較的安価なクロス(カラフルな3色セットなど)を選ぶのをお勧めします。
次は錆びとり消しゴム。主に端子磨きに使いますがそれでは芸がないので今回は違う使い方を紹介します。
70年代のJBLスピーカーに付いているJBLバッジ。経年変化でこのようにくすんでしまってます。これを簡単に見栄え良い状態にしてみます。
錆びとり消しゴムを使って浮き出ているJBLのアルファベット部分と四辺の枠をヘアラインの向きに沿って擦ってみます。消しゴムより固めのヤスリなので浮き出た部分だけが削れます。消しゴムは強くガシガシ削るのはNGで軽い力で回数を重ねることがポイント。
消しゴムでざっくりと削った後の状態。ヘアライン部分の光り方が強くなったと思います。
更に手を加えます。次は周囲の黒塗装部分をより黒々とさせてみます。
ここで使うのはなんと「接点復活剤」。この復活剤に含まれる油分(潤滑効果)と防錆効果を利用します。
接点復活剤を歯ブラシなどに吹き付けてからガシガシ擦っていきます。ポイントはブラシに大量に吹き付けない事。空間にスプレーを噴霧した後、ブラシを数回扇ぐようにして付着させる感じです。その後回数を擦って全体に少しずつオイルを付着させていくようにします。
擦り上げた後、ウエスなどで軽く拭き上げて完成。
先に説明したように、浮き出たヘアライン部分には防錆効果が付き、黒い塗装部分は潤滑効果によって艶が出ます。
部分部分を見ると綺麗に仕上がっていないと思うかもしれませんがヘアライン部分と黒塗装部分のコントラストがはっきりするだけで「全体として綺麗になった感じがする」と思います。
古い機材を相手にメンテナンスしていて個人的に思うのは「古いものは古いものなりの見せ方がある」ということです。がっつりキレイにレストアするのもありですが、自然な風合いを残しながらポイントでキレイにして個性を引き出してやるというのもひとつの見せ方なのかなと、バッジを磨いていてふと思いました。
大須商品部 小島 陽介
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2024-04-19 McIntosh管球コントロールアンプの1番人気、C22の良品がメンテナンス完了です。鮮やかで押し出しを感じるマッキンサウンドは永遠に色褪せない魅力です。ウッドケース付き、復刻と見間違うほどのナイスコンディションです!
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