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私のお宝 「真空管アンプ製作講座」 2005年10月7日 音迷人
第3章:戴きまーす!ワクワク実践篇(その2)
第3章は工程が多く、2回になってしまいましたが、今回は抵抗やコンデンサーなどの部品の取り付けです。
4.配線組立図?の部品取り付けに入ります。狭いところに立体的に取り付ける為、現物合わせがほとんどです。そして配線を美しく仕上げる楽しみもあります。お気づきでしょうが電気的につながっていればアンプは作動しますし、シャーシーの中で見えませんからしっかりつながっていればそれで良いのです。一方特に支障を来たさない配置ならメンテし易く(あまり故障は無いですが)見た目も美しく造りたいとの思いもあります。人好き好きですがやはりある程度整理したほうが接触などのトラブルが減ると思います。そこで今回は少し意識して造りましょう。2.に戻ってリード線を整理しましょう。付属の結束バンドで要所要所をきれいに束ねましょう。綺麗に見せるには直角(直交)配線が良いですね。組立図はそのようになっていますので、安心です。
前回申し上げるのを忘れたのですが、配線中2つ以上の線や部品が付く端子では先に付けるほうを絡めてください。(9/23の半田付け特別講座参照)後からつけるとき半田が溶けて、ずれたり、落ちたりします。配線図を見ながらどう対応するかなど自分で決めましょう。さあ面白くなってきましたよ!
5.配線のヒント これからの作業では「焼き鳥対策」を思い出して必ず実行してくださいね。
この段階での注意を申し上げますので考慮しながら組立図に従ってすべて取り付けてください。
注意事項:抵抗は熱を発しますので空気流に置けるようにしてください。コンデンサーは熱に弱いので抵抗の下側(配線中は上側)にして、焙られない様にして下さい。配線図では160V47μが一つ不完全ですので位置を修正してみましょう。すべての部品は触れ合わないようにし、後で装着する裏蓋にも触れない事を確認してください。狭い場所で部品を付けるので、こてが他の部品に触らないようにしてください。かといってこてを早く引くと一見付いたようで被さっているだけの場合があります。元からある半田と溶けて融合するのを見て確認してくださいね。狭いところですから取り付け易いように仮組み(写真)しておくと大変スムースに行きます。試してください。
それぞれの写真を掲載しますので参考にしてください。世の中には上手な方がたくさん居られますが、音迷人はこんな程度です。今回は昔に比べ、目が利かなくなっているので苦労しました。昔はカンチレバーにダイヤ針を植えたことも有ったんですがねー!
しかし設備投資したデジカメのお陰で、写真作成時間が短くなりました。手ブレ補正は爺には有難いです。昔は1秒ぐらいは止まっていたんですが・・ファインダーが無くなり、液晶で見るのが実は大変でめがねをつけたりはずしたり。ファインダーレスは困り者ということで、ゴツイが1眼デジになるのかも。あ!話が逸れました。
6.配線確認 先週同様すべて配線接続チェックをして下さい。
私も目を皿でチェックしましたら、初段のカソードのコンデンサーの極性を1箇所間違えていました。ひっくり返しましたがリードの長さが違うので、部品が斜めになってしまいました。気づかずスイッチオンではパンクしましたね。クワバラクワバラ!部品同士がくっ付いていませんね!では最後にシャーシー内やソケットに切りカスや半田粒など落ちていますので、丁寧に掃除してください。測定をしますから裏蓋はまだしないでください。
以上で配線作業はすべて終わりました。さあ次回はいよいよ最終段階、そうあなたの分身が生まれる夜明け前です。
つづく
参考に端子台式PTを使っている例を挙げます。場所を取りますが配線しやすい点もあります。
実は手元にあった真空管アンプはこれだけで今現役を退いています。私のオーディオや音楽鑑賞を指導してくれ、度々このお宝コラムに登場した義兄が造った物です。私情をはさんで誠に申し訳ありませんが彼のアンプ造りの「腕前」を見て頂ければ、向こう岸で喜んでくれると思っております。彼は化け学屋でした。
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