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私のお宝 溝の数よりしわの数 LPプレーヤー遊び(その1) 2005-11-25 音迷人 メルマガ137号からオーディオ昔話風に始めて「アンプ製作講座」を終え一休みしました。精魂こめて造ったアンプを完成売価の半値、キット価格以下でオークションスタートしたのに、売れないショックから立ち直りつつ、先に進む「勇気?」を出しました。 さて、現在デジタル機器が発達してCDやSACDなど日頃親しむソフトが変わってきていますが長い間オーディオの楽しみを与えてくれているアナログ系の道具やソフトを忘れてはいけませんね。そうです、オーディオでの入口(ソース)の代表、レコード、テープやFMでしょう。これらの中でもアマチュアが触れて遊べるのはなんといってもレコード再生のあれこれです。ということで「LPプレーヤー遊び」と題してお話します。 |
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プレーヤーの構成は一般的な分類では下記の様に見てよいでしょうね。 ?ケースまたは台 ?ターンテーブル(駆動装置を含む) ?アーム ?カートリッジとシェル 最近はCDの時代になって上記各ユニットをバラで求めにくくなり、自分で組上げるケースはほとんど無いかと思います。代わりに最近は技術的つぼを押さえた、美しいプレーヤが大変高価ではありますが売られています。どれも良い仕上げですね。大切なレコードを置き、針を載せてという儀式をする我々と向かい合う装置だからでしょうね。 |
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では造るにしろ、完成品を買うにしろ、プレーヤーが持っているべき特性を確認してみましょう。そしてその方向に心掛けるのが「遊び」と成るのですね。申し訳ありませんが何時もの通り「教材」は私の残像です。 |
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? ケースまたは台 オーディオ的(音響上)必要な特性は「動じない」ことでしょう。スピーカーから来る振動や、部屋の雑振動、モーターの振動に「動じない」ように工夫せねばなりません。 硬く、重く、振動しにくいパターンにする、隔離する、振動しても吸収したりして小さくするなどが思い当たりますね。これを知っている方法や手に入る方法で可能な限り実行するのです。インシュレータは台の一部(足)としてその役割が明確ですね。 ?ターンテーブル(駆動装置を含む) モーターの振動が伝わらないようにする。ここでも振動を制することです。勿論精度良く回転ムラなしに静かに回ることは大前提です。まず良く造られたダイレクトドライブ式かベルトドライブ式になるでしょう。昔はゴム輪によるアイドラー式がほとんどでよい低音再生をすればするほどモーターや伝達振動(ゴロ)が聴こえてきてしまいました。ターンテーブルは面が大きいので空気振動の影響をかなり受けそうです。その上スピンドルの上に開いた傘のようなもので、只でさえ振動には弱そうです。そこで出来るだけ頑丈な構造でかつ振動しにくい(減衰の速い)材質が良さそうですね。当然滑らかな回転の為、フライホイール効果が得られる重さも必要です。 ?アーム ガタが無く精度良く動きがスムースで、必要な(アナログ的表現)強度が有り、鳴きが少なく鳴き音が綺麗であることです。「鳴き」とはスピーカーを鳴らさないでレコードを掛けたとき直接カートリッジアームから聴こえる音です。チコンキ成分!ですね。 アームは私の思うところ特に「妥協」の産物です。例えば振動に強くすると一般的に重くなり慣性が大きくなり軽く動かない方向に成ります。またトラッキングエラーを小さくしようとするとアームが長くなりますが、スペース的に有限長だし、慣性や撓み等が悪化します。 アームはプレーヤーに在っては視覚的にも主人公ですね。昔は何種類もが競っていました。現在は名機といわれた数種類が時々売りに出てきますね。 アームも以前申し上げたように自作して楽しめます。性能も不思議とメーカー製と大差なく聴こえます。精密工作が多いのですが、そこは工夫で逃げられるんですよ。私の親友が造った例を挙げておきます。後日アーム製作奮戦記をまとめてもらおうと思っていますのでお楽しみに。彼は「メルマガ141号、幻のサロン」での高城システム訪問の言いだしっぺです。 ?カートリッジとシェル 発電方式・機構がリニアで振動系は少しでも軽いことでしょう。そしてノイズの影響を受けない適正な構造・出力(SN比がよい)であることです。 振動体は必ず自己の共振を持っていますのでそれが聴取範囲の外に在るとよいのです。 この遊びについては次回に詳しく書きましょう。では下記に私がやったキチャナイ遊びをお見せします。それぞれはその都度効果を感じたものです。 |
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上の例は図面の一部と写真で構成されていますが、各部分の加工図すべてをきちっと描いておられます。カーボンファイバーパイプは如何したんでしょうね。 下の写真は私の「金を掛けない」思いつき対策例?です。 |
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以前書きましたように私のオーディオスタート時はCECのターンテーブルとプリモのクリスタルピックアップをピラミッドというメーカーのケースに取り付けたプレーヤーでした。後に装置の本格化に合わせニートのオイルダンプアームに換え、サウンドのC−2モノカートリッジを使ったりしましたが、遊びは後述の軽針圧化が中心でした。当時はハウリングが起こらなければあまり神経質にケース・台を攻めていない時代でした。約40年ほど前就職して初めての寮生活時代、やはり音楽が恋しくステレオを一式組上げました。その時の写真や部分が残っていましたのでご覧ください。上のモノクロ写真が寮時代のものでトリオのキットのチュナーにコーラルのゲルマニュームトランジスタアンプ、自設計特注ボックス入り糸ドライブ自作プレーヤー、グレースの板バネ式ダイナミックバランスアーム。20cmコアキシャル(8CX50)に自設計特注ボックスのスピーカーです。このスピーカーは嫁に行きましたが、納戸に外箱が2ヶ綺麗に残っていました。雑文書が入っていたのですが、その中に購入時の値段情報をK.K氏が調べてくれた葉書もありました。(写真下) |
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特注ボックスと言うと凄いようですが勤め先の町の建具屋に図面を渡して頼んだものです。特にSPボックスはこの指とまれで集めた5人分10箱同じ箱を発注しましたので、トラックで寮に運び込みました。中々壮観?でした。当時珍しい20mmのホモゲンラワン張りでペアで5000円と記憶しています。プレーヤーはその後アームが変えられたりして、1985年くらいまで使いました。モノクロ写真に添えたプーリーは糸ドライブのものです。これ一本で50/60Hzで33回転〜45回転をカバーしました。変速機構は簡単でスケッチを見てください。糸ガイドローラー組部品を上に上げればLP、下に下げればEPです。糸はテーパーの為絶えず上に行こうとしますのでガイドローラーで抑えておけば安定して回ります。スタート時間が4,5秒と掛かりますが問題ありませんでした。糸は太目の木綿糸で十分で1年に1回程度張り替えました。糸のテンションはモーターの取り付け面のネジを僅かにあおって調整しています。4極のシンクロナスモーターで回しました。住まいの関係でトップ写真のパイオニアプレーヤーに変えて、これは廃棄しましたが、台盤だけ捨てられずに保存していました。これだけで11kgあります。(右写真)懐かしい「改善?」が見て取れます。それぞれ「お!いいぞ」だったり「変わらないな!」だったと思います。今となってはやはりプレーヤー全体を取って置けば良かったと後悔しきりです。 |
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台盤の裏面です。硬い角材とどこかで手に入れたアルミのチャンネルで抑制しています。これでハウリングレベルが上がり、落ち着いた音になった記憶があります。たたくとコツコツです。 またモーター取り付け板とターンテーブルの板は別れていてモーター振動を遮断しています。モノクロ写真に筋目が写っていますね。 |
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ターンテーブルの裏面です。不要なターンテーブルシートを貼り付けパテでダンプしました。たたけばチーンでしたがダンプするとティンでした。経年変化で今はご覧のようなしわがより、(このコーナーに相応しい?)オイルが揮発してカチカチです。 しかしシャフト・軸受けなどに錆は一切出ていません。潤滑剤は何だとお思いですか?グリースと言いたいのですが、柳屋ポマードでした。あの透明感は実に純度が高いと思ったのです。それにしても人の肌に触れるものだからでしょうか実に安定していますね。今でも当時と同じようにスムースに回ります。 |
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こんな感じです。このアームはSMEのアームとそっくりですね。この頃のことを考えると、今時どこぞの国を見るようで恥ずかしいかも? アームパイプもパテ篭りでダンプしています。これも効果的で鳴きは小さく歪感も減少しました。シェルのブチル効果はちょこっと?でした。ターンテーブルは直径32cmと当時では珍しいものです。ニートの下請けで試作機用テーブル鋳物の一つを譲り受け、これまた図面を引いて加工してもらったものです。特にレコードを取り上げ易いようにと段をつけたエッジになっています。(結局ニートから発売は無かった記憶) つづく |
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