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「オーディオ風味 名曲アラカルト」 2006-5-5 音迷人 18.ヨハネス・ブラームス/交響曲第1番〜第4番 端午の節句(5/5発行)で兜の飾り物にしました。ブラームスさんは5月7日誕生なのです。 ◆おまけ先取り:端午の節句は昔女子の節句だったそうです。田植えを迎えるこの月、田植えの担い手女子の健康と休養を思い、豊作を願って菖蒲やよもぎで邪気を祓ったといいます。武将の時代、菖蒲⇒尚武の「語呂あわせ」から甲冑やのぼりを出して男子の成長を願うように成ったそうです。ならば現在の「こどもの日」は正解ですね。しかし日本は音迷人並の駄洒落文化ですな。ハイ! (TV天気予報で勉強しました) |
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ブラームスさんは大器晩成型の作曲家のように思われます。優しそうで、不器用でハッタリ等なさそうな感じですが、それは逆に信念が強いからではないでしょうか。 ドイツの作曲家「三大B」に称されるブラームス(1833〜1897)さんは実に40歳を過ぎて初めて交響曲を発表しました。この経緯は多く語られているので詳細は書きませんが、ベートーヴェンさんの作品を愛するが故、それに負けない、納得の行く交響曲を出したかったからと言われています。ハンス・フォン・ビューローさんが「ベートーヴェンの第10交響曲にあたるほど」と言ったわけですね。18世紀後半フランス革命から発した個に由来する芸術活動即ち「ロマン主義」などに揺れる音楽界で、かれは自己の感覚で音楽を整理し把握して、自分のスタンスをはっきりと保ったのです**。音迷人風に言うと「古典主義的ロマン派」でしょう。様式を尊重しながら、より感情を生かし想像を膨らませた音楽と言えましょうか。それでベートヴェンさんのような彫の深い構成ながら、リズムや和音、語り口が違う響きを持って迫ってくるのですね。 |
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1833年ハンブルグに生まれたブラームスの父は凄いマルチ奏者でした。ホルン、フルート、ヴァイオリンにコントラバスですよ。「父ーさんもう勘弁してよ!」と言ったかどうか知れませんが、熱心にヨハネスの音楽教育をしたそうです。実はこのお父さんが古典派のバリバリだった様で、その影響が残って例えばリストやワーグナーの方に飛んで行かなかったのでしょうね。早くからピアノに長けたブラさんはピアニストとして演奏会や、レッスンをして家計を助けつつ社会勉強をしたと言います。ヨアヒムなど多くの友と親交を深めましたが、シューマン(1810〜1856)夫妻との出会いは彼にとって大きなことでした。シューマンは彼を音楽誌の中で大きく取り上げ評価したそうです。暫くして、気を良くしていた彼の元にシューマンが自殺未遂を起こしたと連絡が入り、急ぎ駆けつけ暫く夫妻の面倒を見るのでした。残念ながらシューマンはなくなりますが、暫く世話をしているうちに未亡人のクララを愛するようになるのです。このとき23歳でした。(別の機会に書きましょう) |
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また27歳でリストたちの「新ドイツ楽派」に反旗を掲げるのでした**。その後信念の人らしく、古典を踏まえた作曲をし、「ドイツ・レクイエム」で大成功を収めたそうです。36歳でウィーンに定住作曲生活を充実させいよいよ交響曲が登場してくる状況に成ります。 彼の交響曲は4つですので、オーディオチェック内容を簡単に下表のようにまとめてみました。(あまり意味なし?)基本的には全てオケは2管編成です。 |
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まず交響曲第1番で四つの楽章をチェックし、2〜3番ではオーディオ的に特徴的な楽章だけ書きましょう。 ★第1番−1楽章:ティンパニーをベースに分厚い響きで始まります。続くオーボエ、チェロが美しいです。ティンパニー強打でフルオケの主部へ。弦の妙なるやり取りと中音部の動き、絡む管の美しさにつきます。低音弦の充実が無いと、本当のブラームスらしさを堪能できないでしょう。 ★2楽章:1:10位からの哀調漂うオーボエを是非覚えてください。演奏家により泣き方、音色が変わり面白い所。印象的な女性の眼差しの様なヴァイオリンソロも出てきます。弱音時の清涼感があることです。 ★3楽章:スケルツォ風に進みますが、クラリネットが活躍しますので、音が変わるときひっくり返りそうな響きを確認してください。弦の強奏とトランペットが分離していますか。 |
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★4楽章:ゆっくりした序奏部はピチカートの響きを捉えていますか。この後暫くしてホルンが朗々と素晴らしい旋律を吹き、滑らかにフルートが歌い上げます。そしていよいよベートーヴェンの第九に似ているムードの第1主題に入ります。後はブラームスさん渾身の展開で、奏する者、聴くものを真っ赤にします。大変演奏効果が上がる曲ですから、再生システムは安定したどっしりした低音とパワフルな強奏を受け止めねば成りません。如何でしょうか? 上の写真はベーム/ウィーンフィル、1975年来日ライヴ盤(NHK/グラムフォン)です。記憶が間違っていなければ、このライブ盤はTV中継で終わってもTVの前から立てなかったほど感動し、「これは世紀の名演だぞ」と感じた演奏ではないかと思います。(彼は何度か日本に来てブラ1をやっていた様にも思うので少し怪しいです)私はベームファンの上、そんな経緯でベーム指揮のブラ1が3種類になりました。 |
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★第2番 ニ長調 Op.73(ブラさんの田園交響曲:1番に負けない素晴らしい曲で、こちらの方が力が抜けていて聴きやすい) 1楽章:ブラさんの実に上手い弦部の出来がいろいろな色彩で堪能できますか? 2楽章:ゆっくりとしたチェロの斉奏で、なんともいえないわびた響きが得られます。これも良く覚えてください。 4楽章:輝かしく力強い終結部でティンパニーと管がパーンと来ますか。 ★第3番 ヘ長調 Op.90 1楽章:弦部に特徴がある旋律が出てきます。甘い響きが出ているはずです。クラリネットが活躍します。 3楽章:サガンさんのブラームスはお好き?のチェロによる主題が ★第4番 ホ短調 Op.98 3楽章:雰囲気としてはブラームス的ではないように感じる。元気良く弾んでいます。トライアングルが活躍しますので聞き分けて下さい。一般にトライアングルは1500Hz以上の成分が多くツーイタ領域が重要ですが、それでも中域の切れが必要です。 4楽章:シャコンヌ形式の変奏曲(バッハさんのテーマらしい) で、テーマが初めに和音で示されます。多少ヒステリックな高弦が多いのですが、質感の高いティンパニーとブラスがひきしめます。ティンパニーが要でしょう。中間部の回想的なもの静かな優しい部分はブラさんそのものが現れているようで、フカフカとした音楽です。このニュアンスが再生できていますか? 写真はギュンターヴァント/北ドイツ放送交響楽団盤の全集です。 つづく |
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おまけ◆ブラームスの色とは何色を想像しますか? 私が仕事をしていたある年、工業用電気品の制御盤の標準色が変わりました。例のマンセルと言う色番号で聞いたのですが早々解りません。手元に見本色が回ってきたので、これで伝えようと、洒落のわかる相手だったので、「ブラームスの色だよ」と言うと、「ああブラームスの色ね!解りました〜」と。後日確認したら「ミルクっぽいグレーやろ!」でぴったりでした。 |
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◆「ベートーベンさんの第10交響曲と言えるほど」とありましたが、ベートーベンの第10交響曲の草稿があるという研究が以前からあります。残された数多くのスケッチ楽譜、歴史的裏づけや書簡の分析などから推測しているようです。そして発表者バリー・クーパー博士は彼の作曲手法や音の重ね方などを研究しているのでほぼベートーヴェンさんに近いと自負しています。1988年「試験」?演奏までされていますが、発表者の「私見」と言い切れるでしょうか? 試験演奏を聴いてみると、私がイメージしている、力強いベートーヴェンさんとは違います。ごく後期の弦楽四重奏を聴くような感じの不安定で暗めな曲想なので、或いは本当だったかも知れません。私にとってはあまり感心できない曲に聞こえ、本気になれませんでした。と言うことで音楽界もそっとしてある?ようです。 |
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博士の挨拶文には面白いことが書いてありました。日本の音楽状況を讃えた後「・・・数多くの日本人の署名がドイツやオーストリアのベートーヴェン記念館の名簿に見られることは、最も印象的なことです。」 ◆ああどうしよう!いまTVで東京ガスのCM新バージョンがあり、以前書いた頃は秀吉、利休、ガリレオ、とタイムトンネル出口のタンスから出てきたのですが、とうとうベートヴェンが出てきて、そこのガス風呂でモジャモジャ頭を洗うとインスピレーションがわいたと交響曲第十番「エコジーウズ(エコロジーが上手い)」をピアノで、しかし「ジャジャジャジャーン」とやりました。 何と言う符合!そろそろシャーマンになれないかな? |
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◆メルマガ176号でお知らせした辻本智美ピアノリサイタルをお忘れなくおいで下さい。 日時:2006/5/7(日) 14:00開演 場所:HAKUJU HALL(渋谷区富ヶ谷) 代々木公園駅5分 この日はブラームスさんの誕生日だったのですね。 |
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◆何かと愛されるブラームスさん。映画の挿入曲としてよく使われますが、通りの名前や、店の名前に有るようですよ。 原宿にブラームス通りがあると教わったので、取材してきました。竹下通り直ぐ一筋入ったところで人通りの違いにビックリ。店の客層の狙いが違うのでしょう。通り過ぎながら写しました。 4コマ写真上左:駅寄りの入口側から。小径を挟んで同じ店。歩行者の左手の木陰にブラさんが 上右:ブラさんの前にて。後ろの店の店員さんに取材したところオーナーがブラームスファンだからだそうです。(そりゃそうだ)グランドピアノもありました。 下左:通り過ぎて振り返るとこんな感じです。 下右:一筋隣の竹下通りの賑わい。20mでこのギャップ!さらにご本家とのギャップは何と言おうか? |
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下の写真はあらためて原宿のブラさんの胸像と、ドイツ本家のブラームスの小径です。ブラさんというとこの胸像のように髭を生やした体脂肪たっぷりのおじいさん風貌ですが、ある時までは痩身の美男子だったそうです。レコードジャケットに見つけました。 このコラムはオーディオチェックならぬ風貌チェックでしたね。失敗!失敗! |
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◆東京では桜が去って、ワシントン桜の返礼に日本に送られてきた花水木が街を彩り始めました。このエピソードを知るまでは東洋の木と思っていました。どう見ても北米産の花には見えませんね!少しもバタ臭くない花です。なぜってハナが平たいから?(-_-;) 国立代々木競技場(内側)にて |
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◆メルマガ168号でピリオド奏法について東京農業大学管弦楽団の方から教わって、要約しました。 そのオケの85回定期が4/30に有りましたので、中野ゼロホールに聴きに行きました。ホームページで申し込むと招待券が頂けます。何とブラームスさんを応援したシューマンの交響曲第1番「春」ではないですか!これまた因縁深いですね。難しい曲ですが、指揮の内藤先生のご指導宜しく、情熱を持って丁寧にしかし伸び伸びと演奏され、見事に「春」の音像が描けていました。コンマスがこう書いていました。「キャンパスの片隅に在る隙間風の入る寒い練習場で、春はまだかとこの曲を練習しました。皆様が目を閉じた時に春の温かく陽気な風景が映りますように、精一杯演奏します・・・」 出来てましたよ。有難う。皆さんさらに頑張ってください。オーディオ的にはトライアングルが上出来。 |
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◆◆5/5夜追記:ブラウン博士により75年ぶりに第十新惑星が発見されていました。衛星もあるようです。そして従来の惑星の軌道面はほぼ同一面ですが、それに45度くらい傾いているようです。今NHK-TVが教えてくれました。この惑星の名前は伝えられなかったのですが、先週のメルマガの音迷人作、地球世俗風組曲「惑星2:ツー」で「学星」に相当します。名付け親と認めてくれませんか? |
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