「オーディオ雑談カフェ」 12.〜夏休み工作編(その4)〜 2006-8-11 音迷人 残暑お見舞い申し上げます。 さあ!ホーン造りもいよいよ佳境に入ってきました。暑さに負けず頑張っています。早起きは苦手なので、日が陰る夕方から作業をします。アメリカで言う「ガレージメーカー」の如く作業小屋が欲しいですね。 |
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今回は先週に引き続き「加工と組立編」です。 その前に仮組みながらイコライザー部基本形が実現できたので、ならば取り返しが付かなくならぬよう、類似形で試聴しようと考えました。 ハイファイ堂さんの丁寧な(ウマしかを付けちゃおうかな〜)梱包材料の厚手のスチロールをくり貫いて下側ホーン壁に見立て、イコライザーを写真のように仮置きして鳴らしました。(音迷人さんの凄いところですよ:拍手を催促する芸人さんと同じです) |
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中高音800〜4KHzに入れ、音量などレベリングしていろいろなソフトを聴きました。もう「完成」でも良いぐらいで、フルオケが鳴ったときの変わりようの凄さに「歓声」を上げてしまいました。\(^o^)/ まず音場ですが想像したとおり、広めでスピーカーの存在がより消えた空間を創造しています。従って以前より楽器位置ははっきりしませんが、同時に音のきつさも無くなり、自然感が更に上がり疲れません。特性は中域がよりフラットになり、スイープをして新旧比較すると1500〜2000Hzの凹みがなくなったようです。そして心配した音道横曲げによる高域の暴れも聴かれませんでした。歪みが減ったのか音楽がしっとりし、食べ物で言う「えぐ味」が減りました。細かくは完成時に私の「感性」を持ってお伝えしますが、少なくとも「より音楽的に楽しめ、このホーンの素性は良い」とまで言ってしまいましょう。JBLさん如何ですか? 以上で性能が確認できましたので、今までの「慣性」を利用して、一挙に完成に邁進するのみです。駄洒落心の「管制」が利きません! 前号で隙間を可変としいろいろ聴き比べたいと書きました。上記の試聴で、手に持ってイコライザー側を上げ下げしたり、駒高を変えて見ましたが聴感上大きな変化が無いので、設計の寸法で固定と決めました。 |
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◆板関係の材料です。 上から ★ホーンレンジカバー側屋根板(表紙板取) ★コラールホーン側壁用300mmφ外縁加工済み円盤(目に付くところににつき奢りました@780×2) ★コラールホーンフランジ用合板(18mm厚が無く15mmで我慢:手抜きのフシです) 板は端切れとか、普通合板、杉板などを探せば安く集められますが、ハシゴする元気が無く初めの店:和光のホームセンターで可能なレベルで買いました。木材は全部で2539円でした。 |
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◆ネジ、ナット、支柱など金具類です。物を探しながら見ながら頭の中で設計し購入します。長いネジなどは偶然ピッタリのがありました。先に書いた図面とノギスは必携です。全部で1223円でした。今回曲線部が表に見える工作なので、細身な木工円切用ジグソーブレードを使ってみます。 |
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ここから先は図面を書かず頭に描きながら、材料に書き入れ加工に結び付けます。(私にとってボケ防止) ノッティパインは柔らかいので、走らない様ゆっくり確実にジグソーを操ってください。ソーのそりの前の部分に左親指を当てて方向を出してください。 ラワン合板を切り始めたら円切り用が1本折れてしまいました。これほど弱いとは!残りの切り出しは従来の使い古した太目の兼用歯?でやりました。 |
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その他の部分加工については主に★支柱部分 ★イコライザー先端 ★コラールホーン出口湾曲部です。 支柱部分は長ネジで支えるのですが、強度を増してふらつかない様にパイプを通します。パイプは硬質ビニール電線管で外径22mm内径18mmです。丸い筒を直角に切るのは意外と難しいのです。写真上左のように直線の紙を巻いてテープで止め、エッジに沿ってぐるり一周寸法を入れます。これの真上に目をおいてノコを入れます。切り出したパイプ6本を並べてみましたら切り口が揃って直立しています。(さりげなく自慢しているのです。) イコライザー先端加工は案の定木が硬くナイフで削れず大変でした。やむなくジグソーで鉛筆を削るように2,4,8角と面取りし、ヤスリで仕上げました。旋盤等の加工具がありませんので、工夫あるのみです。(ここもさりげなく…)横に通したネジは霧吹きスロートを受けるストッパで、成型粘土にほぼ隠れます。 |
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コラールホーンの出口湾曲部の仕上げをします。円盤部をコラールホーンにネジ止めしてやります。手持ち粘土が少なかったので、はじめ写真左のように、ホースを使った細工例を考えましたが、粘土の隅の強度が出そうに無いので、右の写真のようにオール粘土に変更しました。油粘土は油が染みてゆくので、水性で収縮の少ないものが良いです。今回の工作で、一番出来が悪いところです。(-_-;) ラップを張った意味が解りますか?粘土カスを落とさないため?ホーン出口を汚さない為?違います。万が一の分解の為のホーン金物と粘土部を独立させておく為の「剥離セパレーター」です。乾燥後ラップを抜きます。 |
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同じように造ったつもりが、一晩置いたら片方の粘土の縁が縮んで隙間が出来てしまいました。以前使った時はこれほどにはなりませんでした。恐らく疲れて詰め込む量や力に差があったのでしょう。(-_-;)補修しました。 |
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粘土が乾燥してから紙やすりで仕上げたイコライザー先端はまあまあの仕上がりです。 これで塗装を除いて全ての準備が終わり、総組みに移れます。気に入った塗装を施して見るのも楽しみですが、塗装は時間が掛かりレポには間に合わないので、暫く白木状態で楽しむことにします。(「手抜きのフシ?」ではありませんよ!) 次回はいよいよ夏休みの工作最終回「総組立と試聴」です。 つづく |
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おまけ:◆隣の写真の意味がお解かりでしょうか?工作を良くされる方はピンときたと思います。 商品に付いている商品タグと言うのですかね。工作で貼り付けてある所を使用するとき剥すのですが、上手く剥れません。紙が裂けたり、のりが残ったり、擦れば汚れシミに成ります。綺麗に削った材料をわざわざ汚さなくても良いのにと、無神経さに呆れていました。それで店長さんに「スンナリ剥がれて、綺麗で気分の良いタグにすべきで、そのためにコストが上がっても結構です」と注文をつけました。久しぶりに買いに行きましたら改善されていました。実に気持ちよく綺麗に剥れましたし、跡も残りませんよ。 ただそこ迄で、他の商品はチト怪しいです。水平展開が未完のようです。金物などにペッタリ貼り付いていると剥すのに指を痛めますし、ナイフを使えばメッキを傷めますよね。皆さんのまわりにこの様なことはありませんか?世の中こんなことばかりではないですか?自分で見つけて改善できる力をつけましょう。 |
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◆前回報告した阿波踊りの録音は風が出てきたため、風切り音が時々邪魔をしますが、それ以外は上出来で、本物同様の興奮を呉れます。流石に1mの距離で感じた音圧までは迷惑なので家での再生は無理でしたが、太鼓の音色の違い、弾んだ音、樽太鼓の硬い音など芯の有る音が録れています。チャンチキの鋭い衝撃音ながら軽い音離れなど問題ありません。最大レベルは−2〜0で上手く収めました。雑踏の自然感も出ています。プロ並の高級マイクで録れば更に良い音のはずですが、「今まで生きてきて聴いたことがない最高の生録音です」と言いたくなるほどの出来。セットで3万のMDですよ!プロの方頑張って生々しいソフトを送り出してください。ピンタイプのマイクではSONYよりATの方が音が素直です。 |