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タイトル「宇宿 允人の世界」というコンサートを、ハイファイ堂の紹介で8/12に聴いてきました。秋葉原での落雷で山手線など止まり混乱した日です。迂回して出かけた会場は東京芸術劇場です。ここは特徴のあるホールですので遠い方のためにまずご紹介しておきましょう。 |
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★立派な名前の劇場ですが、およそ想像される雰囲気のある場所には佇んでおりません。普通は空間の広い緑濃い場所に在るものですが、池袋西口2分と言う便利さと引き換えに、華美な混沌とした看板を飾り花にガラス張りのエントランスと言う奇妙で贅沢な造りでそびえております。 |
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★確か地下鉄の振動、ノイズを嫌って5階以上の高さにメインホールを据えたと聞いています。従って「空中劇場」とか「浮かぶホール」という言葉が出てきます。★そこに入る儀式がまた凄いのです。今では珍しくは無くなりましたが、長大なエスカレーターに任せるのです。いろいろ事件の多いこの頃ですから、災害時の脱出は?等と心落ち着かせるべき音楽会の前に、さざ波が起きてしまいます。高所恐怖症の方は如何なんでしょうか?やはり1,2階に造って遮音に徹するべきではなかったのでしょうか。 |
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★唖然としつつ見下ろしたりしていると頂上ロビーに着きますが、ここで素晴らしい天井画が迎えてくれ、池袋の猥雑感を見事に断ち切ってくれます。 画家絹谷幸二氏が真ん丸ドーム型の飾り天井に、天・地・人と題してフレスコ画を描いています。素敵なブルーですね。ここまでは「観光」でただで来れますからついでのときでも観てください。 |
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チケットをもいで貰ったら、更に小エスカレーターを乗り継いでホール内フロアーに行きます。この上ロビーには展望できる大窓がありますが、ここは覗かない事です。なぜならばまた池袋の現実に引き戻されてしまうからです。ホールは木を多用した、サントリーホールやザ・シンフォニーホールの様な美しいヤード式です。★そして仰天の特徴はパイプオルガンです。当然パイプオルガン付きホールは最近では珍しくありませんので「特徴?」と成りますが、ここのは2Wayなのです。パイプオルガンは1音ごとにパイプが在って音を出すのですから、超マルチウエイなのですが、その事ではなく2つの顔を持っていると言うことです。 |
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写真上の「クラシック」面と写真横の「モダーン」面です。パイプ群のユニットが左、中央、右とあるのですがこれらを各々180度回転させて切り替えます。今日はクラシック面が出ていましたが、陰にモダーンのカーブが見えます。音など比較して聴いたことはありませんが、バロックを中心に三つの時代の調子を持っているそうですから大変な仕掛けでしょう。何方が考えた企画か知りませんが一寸「?印」が付きます。何せ都民税でしょうから。 それはともかく是非一度お出かけ下さい。ホールの響きは割りと明るく音は良く透るのではないでしょうか。 |
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ではコンサートについてお伝えします。 私事になりますが宇宿氏のことはほとんど知らなかったし、演奏に接することがありませんでした。一般的なコンサートやFM,TVで聴くチャンスも持たなかったのです。宇宿氏が指揮活動を始めたのが1982年とのことで、私が音楽会的過疎地?に生活していたからかもしれません。恥ずかしながら今回初めて聴きました。もう一つ言い訳をしますと、時々見るコンサートガイドパンフなどの風貌やタイトルから「カリスマ性」が伺え、私の性格から「用心」してしまったのです。 演奏された曲目は、タイトル写真のチケットに出ています。ここの演奏を私がとやかく言う意味は無いのですが、何十年と聴いてきて出来上がった音楽心のカタログと照合しますと次のように感じました。 ★クラリネット協奏曲:若手ソロの勝山氏が大変素晴らしかったです。テクニックに流されず、しっかり謳いあげ音そのものを大事にされた謙虚な演奏と感じまた。宇宿氏は若者を引っ張るでもなく「任せて」淡々とつけていた様に思います。決して無関心と言うことではなく低音でたっぷりと支え何故か堂々としていました。従ってモーツアルトの持つ軽妙洒脱、ウイットなどが少し希薄でしたが、おもねることの無い一つの様式のように感じました。 ★動物の謝肉祭:これはもう楽しめば良いという曲です。眉間に皺は要りません。正にその通りで舞台中央に引き出されたデュオピアノが柏木姉妹により粒たち良く躍動的に弾かれました。この曲はサンサーンスがいたずら心で余興的に作曲したとのことで、私が想像していた「子供のため」では無かったのが残念です。女性語り手は歌手の雨宮智子氏で曲間のヒントストーリーが楽しかったです。彼女は「童謡」歌手としても活躍とのことでホッとしました。 ★悲愴:本日のメインプログラムですが何時聴いても大変な曲だと思います。出だしのファゴットの緊張、透明な弦、木管の柔軟性、バリバリ目立つ金管とピシッと決める打楽器など私にとってオーディオ的快感もくすぐる、憎い曲なのです。オーディオ部分は今日は置いといて、演奏は実に堅実で誠実な演奏でした。この曲は仕掛けをすれば限が無いほどいろいろ細工は出来るのですが、誘惑に負けず?楽典に忠実に演奏されたと思います。4楽章の出来がこの曲の全てかと思います。しかしいくら忠実といっても即興性から来る感情の濃さは違反ではないと思うのですが、さっぱりしているのは指揮者のお人柄、楽団の純粋さのようにも思います。「おおーっつ!何だ全く飾りの無い音楽だけが鳴っているではないか!「宇宿允人の世界」ってこれなのか!」 |
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★帰路、いろいろ考えてしまいました。 まず自分が勝手に思い込んでいたイメージがぜんぜん違ったことに反省いたしましたが、その一方これほど常識的で純正な演奏となると「・・・の世界」と煽る?のは如何してなのだろうかと思いました。「・・の世界」と言うキャッチは普通取り上げた主題を解説、展示するときに第三者的に使うケースが多いようです。「私の世界」はこうなんだとタイトル化しているのは珍しいと思います。フルトヴェングラーの世界、トスカニーニの世界、カラヤンの世界などと「ご本人サイド」が言ったものですかね? 感受性に応えるいや感受性を導く音楽即ち愛を知る宇宿氏の音楽性に感動した人々が、タイトルをつけたような経緯がプログラムに書いてあります。でも私は「・・世界」で逆に囲い込んでいるように思います。さりながらこのタイトルの下163回もコンサートを重ねてこられたのですから、そのお力(音楽)は凄いのでしょう。如何でしょうそろそろ「・・の世界」を外されて普遍的にされては?むしろ「世界の宇宿允人」であるべきです。さもないと私のような粗忽者が妙な垣根を造りかねませんから。 先生益々お元気でご活躍下さい。 下記に今年の演奏予定をお知らせします。是非お出かけ下さい。またCDやDVDもかなり出ていますのでライブラリーに加えてください。 文責:音迷人 公演予定 ★モーツアルトの夕べ(配布パンフレット:写真下) 164回 10/18 19:00開演 トッパンホール 165回 10/20 19;00開演 東京芸術劇場 アイネクライネナハトムジーク Vn&Va協奏交響曲 交響曲第40番 ★ベートーヴェン「第九」 166回 12/27 19;00開演 会場?東京芸術劇場 167回 12/28 19;00開演 会場?東京芸術劇場でしょう。 |
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おまけ:◆惑星 チェコのプラハで国際天文学連合の総会が行われています。惑星の明確化が大きく揺れたのは皆さんご承知の通りです。惑星についてはメルマガ4/28、178号で書きました。メルマガ: http://www.hifido.co.jp/merumaga/otomeijin/060428/index.html ここでは新しい惑星が・・と増えるのではないかと書いていますが、4ヵ月後の今とうとう冥王星は外されました。私は科学的に定義を明確にしないまま?決定されたのが腑に落ちません。サイズ、公転面の形、傾きなど決めているのでしょうか。まだ情報が無いので解りません。こうなってみると私は他の惑星と一寸違った遠い軌道で物思いに耽って静かにまわっているイメージの冥王星が愛おしく思えます。小さい星らしいから「巨星墜つ」とは言いませんね。 ところでTVで「すいきんちかもくドッテンかいめい」と言う方が多いのに驚きました。今ではそう教えているのでしょうか? いずれにせよ惑星とは良く言ったもので天文学者なる聡明な方々まで「惑」わせていますね。 |
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