「トランジスタアンプの自作奮戦記」? 07-3-9 K.K トランジスタ・アンプ自作の楽しみを、先週に引き続きお送りします。06/1から計画実施して8月までに一応完成したかに見えましたが、不都合が発生しました。 前回掲示し切れなかった電源回路図とドライバー基盤ブロック、パワー部ブロックの写真を入れておきます。 |
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◆問題点発生 (結果的に完成後調整・変更に12月までかかる) ★発熱がすごい。手で触れないぐらい熱い。 1時間経っても動作上問題はないが、アイドリング電流を少し 落とした方が良さそうだ。製作当初は0.8A。現在は結局300mAに設定。AB級のアンプとなる。2時間後の温度上昇 が70℃。 ★スピーカーOUT 遅延スイッチを追加設置。 ★ハム対策でAC電源の引き込み線にシールドを施す。 |
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★スイッチング・レギュレーターの A566 と C1161 の発熱も激しいので、ヒートシンクを付けて改造。 ★スイッチング・レギュレーターの+側がすぐ壊れるので、−用のRegを2個搭載に変更(2006.9.12)(写真上) ★ホーンの効率が良い為、ハム(ノイズ)が気になるので、入力端子のアース側をケースにアースする。整流器ブロックに鉄板のシールドを付ける。だいぶん少なくなった。 ★まだ SW. Reg の発熱がスゴイので放熱伝導棒を設置。 ★電源投入直後のスピーカへのクリック音が結構大きい。そこで遅延リレーを改造した。およそ20秒後にアンプ出力からスピーカーにつながるように、また電源OFF時のクリック音を軽減するためにカット・アンド・トライで抵抗値などを決定。しかしどうしてもうまくいかないのでリレーを2個使用して回路を作った。 ★ハムがまだ気になるので、サプライ電源(低音用アンプで既使用)からも電源を取れる2電源タイプに変更(2006.Dec)。そのときは、スイッチング・レギュレーターとシリース・レギュレーターは非動作とした。 |
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写真上:アンプ裏面内部 銀色のサブシャーシーと底板の間が10mmで狭かったので、さばきに苦労した。もう少し余裕を見たいが、狙いのコンパクトとの兼ね合いで・・ 写真下:アンプ上面内部 左右にメインアンプドライバー段とパワーTrブロック、中央アンプ後方にレギュレーター部、リレー部 アンプ前面寄りにトランスコンデンサー類を配置。重心は中央前寄りで安定はよい。寸法:394W×132H×253D 総重量:17.6Kg その下の斜め俯瞰写真はプロっぽい感じで仕上げました。 |
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◆試聴結果 自分で言うのもおかしいのですが、まあ、なんと贅沢なアンプでしょう。見ていてもほれぼれします。 外観が素晴らしいのも音に影響があるみたいです。(-_-;)先に書いたように今は中低音ホーン用のアンプとして使っていますので、全体的な音の変化は1/4wayのつもりですが、音楽の重要な帯域なので、チェロやピアノの音などがホントにそこで弾いているように聞こえます。 シンフォニーなどでも低音の倍音を受け持ち、影響を及ぼしているのでしょう、音がさらに充実してきました。(音迷人も言うように低音部は重要です) 問題点でも記述したように、低音用の電源から分けてこのアンプに引っ張ってきて使用しているので、せっかく作った電源部は冬眠しています。しかしスイッチ一つで自電源に切り替えられ、独立したアンプとしても使えるので、結果的に便利なアンプが完成しました。 |
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◆最終作業 出来上がったアンプおよび制作途中の基盤などをデジカメで撮り、私なりの12ページの豪華?パンフレット:取説を作りました。これはメンテナンス、トラブル発生時の修理にも役立つようにするためです。(表紙写真と写真下:内部ページのカット) トランジスタ・アンプ製作の報告は以上です。皆様も私に負けず楽しいオーディオフリーク振りを発揮してください。アンプ作りの基本や半田作業などは音迷人さんの真空管アンプ製作講座と同じセンスです。そちらも参考にしてください。 また何かの件でお邪魔します。ご精読有難うございました。 注:真空管アンプ:メルマガ05/9/2 144号〜151号です。 http://www.hifido.co.jp/merumaga/otomeijin/050826/index.html |
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◆負けずにおまけ:ほのぼのリモコンヴォリューム製作 連休があると製作のムシがうずきます。 ステレオを聴いていて音量を変えたいときに、たった2mですがくつろいでいるのにプリアンプまでが面倒ですね。自作品ですから早々リモコンにはなっていません。しかし市販のアンプやTVみたいに、視聴位置でリモコン操作をしたいなと、前々から思っていました。デジタルボリュームがありますが、音が悪そうで使う気がしませんでした。 |
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こちらに一軒だけいろいろな部品を売っている店があるのですが、そこのキットコーナーを見ていましたら、リモコン操作キットがありました。3,500円でそれも4チャンネル、つまりリレーが4個リモコンで操作できるものでした。(写真横:リモコン説明書) これを使い、ボリュームを機械的に回すことができないかと店のオジサン(といっても私より若い)に相談したら、ラジコン・カーのギアBOX(モーター付き)と組み合わせたらどうか。と教えてくれましたので、早速その2つを購入しました。 3日間奮闘した結果、見事に出来上がりましたので簡単にレポしましょう。モータの回転スピードがエラク早いので、付属のギア・ボックスで約1/50に落とします。その分トルクは強くなるのでボリュームを回すぐらいヘッチャラです。モータ電圧も1.5ボルトで充分です。最近の小型モータはすごい。 |
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既設のプリアンプのなかにボリュームとギアボックスが入る余裕はないので、外付けとし、アンプの出力端子に そのリモコンで操作できるボリュームと平行につないだら、アラ嬉し、うまくいくではありませんか! リモコンで操作するとギアBOXがラジコンカーが走るときのようなシャーという音がするので、ゴムで防音し、また金属製の厚いBOXに入れましたが、まだまだうるさいのが玉にキズです。(-_-;) |
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写真上:全体構成です。写真上部にリレー基盤、左側にモターギヤーボックス、右側に外付けギヤーと600オーム2連ヴォリュームです。 写真左下:外付けギヤーにストライカーを付けてVRのMIN−MAX位置リミットSWを蹴っています。 写真右下:完成品で赤外線受光窓が開いています。配線類は電源用とステレオ信号往復用シールド線です。 この応用でいろいろなことが出来ますよ。 マルチアンプレベル調整用とかツーイター方向調整用 あ!徳利持たせて「晩酌ロボット」なんて面白そう。 |
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笑コーナー(仕入れたジョークの紹介です) ★ぐっすり眠っているご主人の肩を揺すりながら、奥さんが言った。 あなた、起きて、睡眠薬を飲む時間よ! |