御堂筋の銀杏並木もイルミネーションの準備がすすみ、大丸心斎橋店もお歳暮やらおせちやら、師走の空気がフライング気味に心斎橋を包み始めています。ハイファイ堂 大丸心斎橋店には再びAutographがやってきました。今回はTEAC製国産箱にK3808を搭載した1976年からのモデル。前回のmonitor GOLD搭載のものとは一味違う響きを持っていて、Super Red Monitorなんかのモニタースピーカーのバランスの良いところはそのままにスケールが広がった印象です。ただ単に自分を大きく見せようと全身の毛を逆立てるのとは違って、シクっと無理なく表現しているところに好感が持てます。
特にボーカルの帯域の表現は秀逸と感じ、プレーヤーに挿入したのは、トニー・ベネットとレディー・ガガの「CHEEK TO CHEEK」。圧倒的な歌唱力がちゃんと圧倒的に伝わってくる。大型スピーカーであることや大音量であるということではなく、二人の口先じゃない五臓六腑からの発音と企画を含めた小手先じゃないアイデアの圧倒的な具合、きらびやかです。大人の大きな手と子供の小さな手が自然に引き合うくらいきらびやかです。