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オーディオとJAZZに魅せられてPart3 第8話
オーディオ&JAZZには夢がある
2007年9月21日 近藤賢二
9月下旬というのに真夏並みのこの暑さ、もう少し初秋らしい気温にならないだろうか。3階にあるリスニングルームは日中35度を遥かに超えているようである。到底エアコンなしで、夏はこのルームに居られない。だが暑さに負けず、オーディオ&JAZZ三昧に思いっきり浸りたい。
暑い時でも毎日のようにオーディオ&JAZZに没頭している。オーディオに関しては連日各アクセサリー類でレベルアップを図っている状況だ。オーディオボードの位置を変更したり、インシュレーター及びラインケーブルを交換して聴いてみたり、プラグ及びコンセント用のプレートをグレードの高い製品に替えてみたりと、目まぐるしいくらいだが、好みの音の再現に向けて少しでも近付くようにしながら楽しんでいる。一番良い音で好みの音質はどれか! これだけ暑いのに「毎日よくやるわ!!」と自分でも感心している。毎日オーディオラックの後ろに回り込むことの回数の多いこと。ラックの後ろは私の言わば安心できるチューニング場所だ。よく確認して結線しているつもりでも、ときたま間違っている場合があり、音出ししてから「この音何だかおかしい!」と気づくことがよくある。配線に誤りがないかよく確認するため、ラックの後ろには手元を照らす専用スポットライトも設置して、L,R,+,−の結線等に間違いがないよう配慮している。もちろんアンプ、CDプレーヤー、ケーブル等の端子、プラグのクリーニングは時を見て実施している。その甲斐あってか何時も端正な音質を提供してくれる。ラックの後ろに回り込んで作業している間が、オーディオ好きにはたまらない何ともいわれぬ楽しい一時でもある。
最近新しくアクセサリー界に参入した前園サウンドラボの「Zonotone」というケーブルの一番グレードの高いスピーカーケーブル(7NSP-Grandio 10)を試してみた。一目見た瞬間、ブルーの実に美しいケーブルだと感じた。また、価格を遥かに凌ぐ立派な仕上げに驚いた。何しろケーブルの太さが直径22mmと極太で、その構造、素材といい、何より音質の再現性が抜群だった。だから出てくる音はもちろん図太くゴリッとした低域感が広大なまでに深く沈み込む。
好みのJAZZの音にピタリと合っているのが心憎い。高域より低域の方が得意なのではと想像していたが、何々どうして高域の再現性にも長けており、シンバル&スネアの表情を繊細かつ鮮明に打ち出してくる。思わず痺れるようだ。ピアノの音も静寂を保ちリスニングルームいっぱいに、生々しいライブ感を伴って、豊かな響きを聴かせてくれる。これだけのコストパフォーマンスでありながら繰り出される音は、まさしくハイエンドクラスの音質であると感服した。聴き終えて一瞬思った。このスピーカーケーブルの高音質と、何より作りの良さからして30〜50万円クラスでも出せない音色だと感じ取った。(これは買いだ!) JAZZ好きには断然この音、魅力だ。「こうなれば導入するしかないか!!」
先日導入したルーム・チューニング板(拡散ボード)の魅力にも引かれている。設置したことにより音がよりリアルになり、音場空間のライブ感が凄く生っぽく、より鮮明な響きの伝わり方をする再現性に浸っているこの頃である。ルーム・チューニング板もスピーカーの真後ろ、斜め横等々、音の拡散の一番効果が上がる設置場所を模索しているところである。これも少しの角度で音質が変化するので実に楽しいチューニング材だ。各ラインケーブルを一旦聴いては取り外し、また違うケーブルで聴くその入れ替えの激しいことといったら目まぐるしいくらいだ。オーディオラックの後ろを出たり入ったりで、これだけでも結構いい運動になる。エアコンは効いているのだが汗だくの日々が続いている。「涼しくなってからやればいいのに!」と思うが、「思い立ったら・・とやら!」で、じっとしておれない性格なんだろう。例えばスピーカーケーブルの結線にも拘っている。JBL4348スピーカーはバイワイヤタイプなので、結線方法は低域側からか、高域側から繋ぐか、それとも+を低域に−を高域に、その逆の−を低域に+を高域側に、つまりタスキ掛けにするか。毎日猫の目のようにコロコロと替える。好みの音質が飛び出したときの嬉しさはまた格別で、期待もグゥーンと膨らんでくる。
ラジオ組み立てに夢を馳せた少年時代の頃と一緒だ。それは5球スーパー、8球スーパーラジオという高性能なラジオが出現し、ハイファイラジオという高感度なラジオも存在した。この頃からオーディオ機器の魅力に取り付かれていった。78回転でSP盤がかかるモノラルの卓上電蓄が高級機だった。まだこの頃LPレコードは発売されていなかった。ラジオは真空管の球が増えるほど受信状態が良好で音もよく精度の高いラジオが作れた。また受信感度状態を目で確認するのに欠かせなかったのが、あの美しい光輝を発する「マジックアイ」というものだった。薄暗い部屋に淡いグリーンの光が冴える。今もなつかしく脳裏に甦る。
オーディオ&JAZZには夢が一杯詰まっていて、自分がやりたい事はまだまだ沢山ある。趣味としてこれほど楽しくやり甲斐あるオーディオとJAZZで若さと元気を貰っている。これからも大いに満喫してその夢を何処までも追い求めていきたい。
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