懐かしい青春時代の歌謡曲・アイドルを求めて 第7回『薬師丸ひろ子』 音楽魂 今年2006年の秋、テレビドラマで「セーラー服と機関銃」がリメイクされました。長澤まさみがヒロイン星泉役で人気が出ていますね。今回は映画「セーラー服と機関銃」ヒロイン星泉役の、薬師丸ひろ子を取り上げます。 |
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薬師丸ひろ子は、角川映画・女優オーディションで選ばれ、1978年角川映画「野生の証明」で高倉健との競演で華々しくデビューを飾りました。その後、1980年「翔んだカップル」、1981年「ねらわれた学園」と次々に角川映画の主演で活躍しました。そして、1981年11月21日、主演映画「セーラー服と機関銃」と同じタイトルの主題歌で歌手デビューしました。映画にあわせ角川文庫から本も発売され、映画・レコード・本とのメディアミックスの相乗効果で、すべて大ヒットしました。ジャケット写真のセーラー服を着て機関銃を構える姿は、「かわい・かっこいい」です。機関銃をぶっ放した後のセリフ「カ・イ・カ・ン!」が流行りましたね。歌声も、少年少女合唱団を思わせる澄んだ声で独特な雰囲気が魅力でした。 |
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その後も、映画の主演女優と主題歌を歌う歌手という二役を演ずるパターンで1983年「探偵物語」、1984年「メイン・テーマ」、1984年「Wの悲劇」で映画とともにレコードはヒットを飛ばしました。 プライベートでは、1991年、安全地帯の玉置浩二と結婚。しかし、1998年に離婚。つらい日々を経て、2006年には、映画「ALWAYS三丁目の夕日」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞して、女優としての存在をアピールしました。現在も、映画・テレビドラマで活躍中です。またあの歌声を聞かせてくださいね。 (写真はLD「Wの悲劇」お問い合わせはハイファイ堂レコードまで TEL052-261-2481) |
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1981年を引き続き、ひもといていきます。この年は黒柳徹子さんの本「窓際のトットちゃん」がミリオンセラーとなりました。内容は、第二次大戦中に幼少期を育った本人の体験記です。字も大きく読みやすい単行本でした。挿し絵には、絵本作家・挿し絵画家で有名な「いわさきちひろ」さんの水彩画が採用されていて、優しさがにじみ出る本でした。調べているうちに「ちひろ美術館」が東京都と長野にあるのを発見しました。原画や数多くの絵本が展示されているそうです。是非、訪れてみてはいかがですか? URL:http://www.chihiro.jp/ 大学生だった私たち世代には、前長野県知事・田中康夫さんの代表作「なんとなく、クリスタル」が、ライフスタイルにもっとも影響しました。これも1981年のベストセラーとなりました。本文143ページに対し、田中康夫さんが批評する注釈が42ページにもわたり、442箇所も盛いこまれている異例な構成の単行本でした。東京で暮らす女子大生モデル・由利が主人公で当時の日常での出来事をつづる作品でした。ブランド名、レストラン、カフェなど固有名詞がたくさん出てきます。この本を通じて、東京を知り、東京にあこがれる学生が多かったかな。この時期からブランド志向が顕著になってきたと思います。クレージュ、エレッセ、ナイキ、マンシング、パリス、レノマ、ラコステ、ルイ・ヴィトンetc、数々のブランドが本の中で出てきます。この本の主人公をまねして、渋谷、六本木、代官山、のブティックやカフェが賑わいました。音楽に関しても、ケニー・ロギンズ、エアプレイ、クール&ギャング、ボズスキャグス・・・・・・が、文中に、まるで、BGMの様に出てきます。掲載の曲をカセットに編集して、車や部屋で聞いていた方も多かったことでしょう。バブル景気前の若者文化バイブルとしての一冊でした。 「なんとなくクリスタル」とは正反対なテレビドラマ「北の国から」が、10月9日からフジテレビ系列で始まりました。6ヶ月間の連続ドラマとして展開し好評だったので、スペシャル番組が2002年まで、計8回続きました。ほとんどの方がどれかを観ているのではないでしょうか。ジュン(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)の何ともかわいらしい幼い兄弟が、離婚して東京から故郷の北海道に戻る父親に連れて行かれる厳しい冬の北海道・富良野。電気もない小屋で生活を始める家族。そこでの厳しい北海道の生活を体験する感動のドラマでした。きれいな自然は優しくもあり、残酷でもあることを、語りかけてくれました。自然界で生きる新しいライフスタイルを提案したトレンドリーダー的な作品です。音楽をさだまさしが担当し、スキャット風の主題歌「あ〜あ〜あああああ〜あ〜」は、北海道・富良野に広がる紫色ラベンダー畑の情景を思い出させます。芸術の秋、読書の秋がすぎ冬になりました。冬の夜長を、是非、LD・DVDショップにでも出かけて、映画・ドラマのLD・DVDを探してみたり、古本屋で懐かしの本を探し出して、読み返してみてはいかがでしょうか? |
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1981年にアカイの6ミリ・オープンデッキ「GX-77」が128,000円で発売されました。カセット時代に対抗して、EEテープ対応・高音質での3時間の長時間録音対応・クイックオートリバース対応・タイマー録音対応を武器に、登場しました。「GX-77」は、コンパクトボディーの設計のため、7号リールまでしか使えませんが、EEテープを使用すると高音質で最大3時間録音可能でした。 (写真は過去情報データベースより引用 AKAI GX-77) |
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そもそも、テープ録音の音質は、時間当たりのテープ面積とテープの質で大きく差が出ます。テープスピードはカセットで、1.875インチ/秒(4.8cm/秒)、「GX-77」で7.5インチ/秒(19cm/秒)または3.75インチ/秒(9.5cm/秒)です。テープ幅は、カセットが0.15インチ、「GX-77」は0.25インチです。カセットと比較すると1秒間あたりのテープ面積比で9.5cm/秒のスピードで3.3倍、19cm/秒で6.6倍も広い面積を使用します。それだけ余裕を持って音楽情報が詰め込めるわけで、オープンテープの能力がわかりますね。 |
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このテープ面積が、周波数特性やダイナミックレンジや音の粒に影響します。さらに、テープの素材がノーマルとEEでは、記録密度が倍ほど違うようです。EEテープだとノーマルテープで19cm/sで録音したのと同じ音質を9.5cm/sスピードで、実現できました。周波数特性でスペック上で25KHzも伸びています。FMラジオは、放送局から出る音質は、15KHzしか伸びていませんからFMエアーチェックには十分すぎるオーバースペックですね。4トラ2チャンでもこの音質!究極のテープデッキです。コンパクトながら、デザインも優れ、近未来的なインテリアにばっちり合います。学生時代に、欲しかった一品です。 |
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デビューレコード「セーラー服と機関銃」と「メイン・テーマ」を、手に入れました。早々、レコードをターンテーブルに置いて、ゆっくりと針を落として聴きました。独特の透き通った歌声は、個性があり、一流の出来映えですね。ジャケット写真を眺めていると、映画のシーンが次々と浮かんできます。音楽と映画がシンクロするジャケット写真を見ていると、そのころの思い出が蘇ってきました。みなさんも思いでのレコードを棚から取り出して、青春時代に思いを馳せてください。 |
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ここで読者のみなさんにも青春の思い出に浸っていただこうと思い、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」か「メインテーマ」のシングルレコードを1枚ずつプレゼントします。応募方法は電子メールにて。住所、氏名、年齢、性別、このメルマガの感想や青春の想い出の一曲を書き、メール件名を「薬師丸ひろ子セーラー服と機関銃希望」か「薬師丸ひろ子メインテーマ」としてご応募ください。 メールアドレス mailto:otodama2006@yahoo.co.jp 締め切りは11月17日。 ご応募お待ちしています。感想だけも受付けていますので、お送りください。 |
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次回は角川映画3人娘の原田友世を取り上げる予定です。 |