まずはウーファーです。 マグネット部分に「AUDIO METRIC」 LOW FREQUENCY UNIT TYPE LSY/LF/12.F と書かれたストライプのステッカーが貼ってあります。 フレームのステッカーは MODEL No.B122/10 2Ω FLUX DENSITY 10,000 GAUS POWER HANDLING 10 WATTS IMPEDANCE 15 OHMS となっていました。
続いてはツイーターです。 こちらも「 TANNOY」にしては非常に珍しいツイーター単品としての製品です。 HIGH FREQUENCY COMPRESSION UNIT TYPE LSU/HF/1 となっています。 1かIかはわかりませんが。 こちらも正面から見るとグリーンのフェルトが貼られています。 ただこれと類似したユニットを見つける事はできませんでした。 歪みがあったので分解して見てみる事ができたのですが、ここでも「TANNOY」にしては珍しい「フェノール樹脂」という材質の振動板を採用されていました。 他では特に「ElectroVoice」のT35・T25シリーズなどで採用されているのをよく見かけます。
続いてネットワークです。 CROSS-OVER UNIT A.27836 と書かれています。 外観はどちらかというと「monitorRED」時代のネットワークと同じ塗装が施されています。 こういったあたりも1960年代後半の製品ならではと推測できます。 回路図が見つからないので断定はできませんが、おそらく2.3〜3.7μFあたりのコンデンサーが単発で入っているのではないかと推測しています。