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こんにちは、レコード店の片岡です。今回はオーディオ評論家、故・長岡鉄男について書きます。
この前、大型書店に行った際、「新 長岡鉄男の外盤A級セレクション vol.2」が音楽書コーナーの一番目立つ場所に面出しされていた。長岡鉄男ってまだそんなに人気があるのかと少し驚きながら中身をちょっと立ち読み。
「新」と謳っているが、1989年頃に発売された同本全3巻の復刻にあたる内容であった。vol.1が一昨年に発売されていたことは知っていたが、続編も最近発売されたようだ。
外盤A級セレクションは長岡氏がお勧めする音の良いレコードをまとめた所謂ディスクガイドにあたる。ただ大量にある一部のジャンルをまとめたそれとは違い、レコードがジャンル、内容より音重視(ここが重要)、外盤オンリーで選別されていることから、掲載レコードは見た事も聴いた事も無いマニアックなレコードに偏り、まさに異端と言えるガイド本に仕上がっている。特に数多くのガイド本を見て来たコレクター達にはまるで別世界のレコードが語られているような新鮮さを味わえる。
長岡氏の解説も巧みで、内容も良く分からないが、つい聴きたいという欲が湧き上がる。一部紹介すると、
「このレコードを聴くということは、超常的な異様な体験をすること」
フランスの民謡伝承VOL.4/ベアルヌ、オッソー谷の夜の集い-ピエル・アリウ=メプレ(写真)
「このぞっとするほどの生々しさ。鬼気迫る不気味さに耐えられるか」
ブルンジ、伝統的音楽
「爆発するパーカッションと突き刺さるブラスは手でさわれそうなほど」
マイケル・コールグラス/デジャ・ヴュー、ライト・スピリット他
こんな解説で始まる作品が各巻100タイトルほど掲載されている。
私は入社してこのディスクガイドの存在を知り、会社の資料としてとってあるこの3冊を何度も何度も読み直して作品を覚えた。おかげでページがボロボロになってしまった。とにかくレコードごとに他のアーティストとの関連性が薄い。無名有名何でもあり。オーディオ界の遺産とも言える数々の優秀録音盤というようなものは皆無。氏自身さえゲテモノと表現するような作品も。覚えるのは一苦労、探すのは二苦労、揃えていくとなると苦労というか地獄への切符を手にする覚悟が必要だ。
では、長岡氏はこのレコード群をどのように選んだのか。調べてみると、80年代当時、外盤の流通量が多かった石丸電気を訪れるたびに持ちきれないほどのレコードを買い込んだとか。そしてそのレコードを聴いていくのだが、ここが長岡氏の凄いところ。A面の頭に針をおろして、これはいいなと思ったらそのまま最後まで聴く。首をひねるようなものは5分間ぐらいずつ飛ばして部分的に聴く。ひどいときは両面5分以下の時間しか聴かない。このように完全な飛ばし聴きで曲を聴いていく。この聴き方は結局作品をまともに聴いていないのに等しく、オーディオ評論家ならびにファンからは相当な批判があって当然だと思う。長岡氏はこれについてもまったく動じずこう断言している。音楽とオーディオは現代においてまったく独立した存在であり、たまたま部分的に重なっているにすぎない。
現代音楽研究者であった故・大里俊晴氏が著作集「マイナー音楽のために」の中でこれについて触れているページがあった。大里氏は音楽にかかわる者が"作品をまともに聴かない"ことを自ら明言するとはなんという神経だろうと思ったがそれは長岡鉄男を完全に理解していなかった、若かったと書いている。そして長岡鉄男の姿勢をこう考察している。80年代当時こんなことを口にする、オーディオ評論家はいたであろうか。レコードを切り換えていくようなザッピング的な選び方は、その後増え続けた「使える音」すなわち変わった音、刺激的な音を求めた若者達と変わらない。今日のDJやサンプリング・アーティストたちの姿勢を見ると、長岡鉄男は彼らと同じ精神は持っていなかったが、その姿はどうしてもオーバーラップしてしまう。
ある意味、時代の先端だったというか先駆けだったとも捉えられる賛辞と、体系などを無視する長岡鉄男の姿勢に意外と中立的なところが印象的だ。
数え切れないレコードの中から音の良いレコードを見つける事は発掘作業に等しく、相当な忍耐と時間が必要だ。その状況下でザッピング的手法を取る事は必然とも考えられるし、ある意味潔く、さらに選ばれたレコードは何か妙に説得力を持つ気がしてくる。長岡鉄男はオーディオ・ファンのためにレコードと真面目に向き合い、長岡鉄男のA級セレクションは出来上がったと思う。※写真は長岡氏の設計した傑作SPのスーパースワン。SPの自作においても異彩を放っていた。
この前セレクションの作品をまとめて聴く機会があったが、長岡氏の直観が多分に含まれたレコードはどれも活きているように音が良い。まだA級セレクションの音は色褪せていないと実感した。やはりこれが一番の説得力を持ち、今でも長岡鉄男がカリスマ性を保ち、書店のオーディオ本の売れ筋になっている理由だと思う。
そんなA級セレクションに興味を持った方はレコード店へ。4月18日(土)よりA級セレクション掲載品から関連レーベルものも含んだ高音質レコードを放出します。お見逃し無く。
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