こんにちは。レコード店松田です。 今回は「オールディーズ」について紹介させて頂きます。 |
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主に50年代中頃から60年代前半に英語圏でヒットしたポピュラーミュージックで、ロックンロール、ロカビリー、ドゥーワップなど若者向けのポップスです。 59年に過去のヒット曲を集め発売されたコンピレーションアルバム「OLDIES BUT GOODIES」というシリーズのレコードが、73年に映画「アメリカン・グラフィティー」のヒットとともにリバイバルブームを起こしました。これをきっかけに、ビートルズ登場以前のポピュラーミュージックを「オールディーズ」と呼ぶようになり、一つのジャンルとして確立しました。 オールディーズという音楽は様々な解釈があり、ジャンル名同様に「古き良き音楽」として、時代や音楽ジャンルに関係なく過去のヒット曲なども含まれる場合もあります。 |
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私がオールディーズにはまったのは中学・高校生のころで、安い中古のコンピレーションCDを買ったりレンタルしたりと、少ないお小遣いで多くの曲を!と一生懸命聴いていました。 当時、全てウォークマンにデータを取り込んで聴いていたのですが、コンピレーションばかり聴いていたので「ロコモーションばかり6曲」「ルイジアナママばかり4曲」のように人気曲がダブって収録されてしまうということが多くありました。 ということで昔からずっと気になっていた「オールディーズ・コンピレーションアルバム収録数ランキング」を今回調べてみました!! 家にあるものや、インターネットの検索「オールディーズ」で引っかかるレコードやCD(ドゥーワップ、ガールズボーカル、カバーなどの企画タイトルは除く)を無差別に、国内、海外問わず全67枚! その中で収録数トップ5の楽曲をご紹介します。 あくまでも私個人の、しかも紙に書きだすという超アナログな方法で集計したものなので、カウント間違いや偏りなどもあるかとは思いますが、お楽しみ程度にお付き合いください。 |
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第5位 12アルバムに収録 |
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ヘイ・ポーラ/ポールとポーラ アンチェインド・メロディー/ザ・ライチャス・ブラザーズ 煙が目にしみる/ザ・プラターズ |
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5位は3曲同位、全曲ロマンチックなスローナンバーという結果になりました。 「ヘイ・ポーラ」は63年にヒットしたデュエットソングです。 元々大学生ボーカルコンビとして活動していた男女のユニット、ジル&レイがデビュー曲「ヘイ・ポーラ」の大ヒットによりポールとポーラに改名したとほど影響力のあった人気ナンバーです。 クリスマス前に発売されたこともあり甘くロマンチックな掛け合いがウットリなラブソングです。 「アンチェインド・メロディー」は55年に発売され、様々な言語で多くのアーティストに歌われ、その数500種類を超えるバージョンがある、20世紀で最も録音された曲の記録をも持つ1曲です。 90年に映画「ゴースト/ニューヨークの幻」の主題歌に採用されリバイバルヒットしました。 「煙が目にしみる」は33年にミュージカル「ロバータ」のために書かれた曲で、58年にザ・プラターズによりカバーされ大ヒット。 ジャズのスタンダード・ナンバーとしても有名な悲しい恋のナンバーです。 |
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第4位 13アルバムに収録 |
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ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ この曲をきっかけに世界的なロックンロールブームが起こったといわれる音楽史を変える1曲。 54年、デッカ移籍最初のレコード。 発売当初の売れ行きはソコソコだったそうですが、2枚目に発売した「シェイク・ラトル・アンド・ロール」がトップ10入りしたと同時に注目され、共に100万枚を売り上げました。 その後、映画「暴力教室」の主題歌になり、映画が公開されると共にバカ売れ、最終的には2500万枚以上の売上を記録する大ヒットナンバーとなりました。 「アメリカン・グラフィティー」を含む40本の映画で使用され、誰もが聴いたことのあるロックンロール代表作となりました。 |
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第3位 14アルバムに収録 |
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オンリー・ユー/ザ・プラターズ プラターズ2曲目のランクインです! 「オンリー・ユー」は55年発売のデビュー曲で、もちろん「アメリカン・グラフィティー」の挿入歌にも使用されています。 日本では2003年にカップヌードルのインパクト大なCMにも使われ記憶に残っている方も多いハズ。 プラターズは1990年、ドゥーワップスタイルのグループで初めてロックの殿堂入りを果たしました。 甘くロマンチックなスローナンバーです。 |
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第2位 15アルバムに収録 |
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ダイアナ/ポール・アンカ カナダ出身のシンガーソングライター、ポール・アンカのデビュー作。 57年、当時15歳のポール・アンカが自分の弟のベビーシッターへの片想いを綴ったと言われる(諸説あります)、本人による作詞作曲の1曲。 日本では山下敬二郎の日本語カバーがヒットしました。 明るく軽快な楽しい曲で世界中から愛されました。 ちなみにもう1曲のヒット作「君は我が運命」は8アルバムに収録されていました。 |
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第1位 17アルバムに収録 |
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見事第1位に輝いたのは 悲しき街角/デル・シャノン でした!! 61年2月リリース バンド活動をしながらカーペットの販売で生計を立てていた当時27歳のデル・シャノンは、デビュー曲「悲しき街角」が全米1位のヒットになったことによりメジャーアーティストの仲間入りを果たしました。 同年、飯田久彦のデビュー曲としてカバーされ日本でも大ヒット。 シャノンの他の楽曲の邦題にも「街角」が多く使われ(花咲く〜、さらば〜、〜のプレイガールなど)日本では「街角男」の異名で愛されました。 |
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いかがでしょうか?ランキングは予想通りでしたか? 個人的な感想としては、「可愛いベイビー」や「ルイジアナ・ママ」など日本ではド定番とされるナンバーが外国盤にはほとんど収録されていない、が逆に外国盤にはやたら「アット・ザ・ホップ」や「ザ・ツイスト」が多く収録されているが日本盤には少ないなど、予想外な結果がありました。 ですがやっぱり1位の「悲しき街角」や2位「ダイアナ」は国内盤、外国盤のどちらにも収録されていました。 「ヘイ・ポーラ」は外国盤で人気が高かったように思います。 キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーは有名曲が多すぎて数がばらけてしまったためランクインにはなりませんでしたが、「ブルー・スウェード・シューズ」「ハートブレイク・ホテル」などの13曲が、41アルバムに収録。 同じくアメリカン・ポップスの女王、コニー・フランシスは「ボーイハント」「バケイション」など7曲とエルヴィスより曲数は少ないですが、なんと48アルバムに収録されていました。「さすが!!時代を代表するキング&クイーン!!」としか言いようがないほど圧倒的な記録でした。 オールディーズ初心者の方は是非このランクインした代表曲から、世代ド真ん中の方はもちろん何度でも! アメリカン・ポップス黄金期の名曲達を楽しんで頂けたらと思います。 |
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おまけ |
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人気の邦題ランキング (今回の集計によるものです) 3位 「涙の〇〇」 6曲 口づけ、ジュディ、バースデーパーティ、など 2位 「恋の〇〇」 7曲 片道切符、ダウンタウン、売り込み、など 1位 「悲しき〇〇」 12曲 街角、雨音、足音、16才、インディアン、など 「悲しき〇〇」の圧勝でした! |