ハイファイ堂メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。 秋葉原店の北村です。 |
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先日、新聞で電子レンジ発火事故の記事を読みました。主な原因は汚れの放置や、電子レンジで加熱してはいけない物を入れてしまうなどで、正しい使い方を知っていれば防げる事故がほとんどだそうです。 こういった電気製品が関連する事故の記事を読む度にヒヤリとします。急いで電子レンジの汚れを確認するが、わりとよく掃除しているのでわが家は大丈夫そうです。 さて、電子レンジは大丈夫でもオーディオまわりはどうか?事故や故障のもととなるおかしな部分はないだろうか…。ジャンルは違えど同じ「電気製品」なだけに心配になってきます。 今回のメルマガではオーディオ趣味にありがちな、隠れた危険個所をいくつかご紹介します。 |
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電気製品のトラブルといえば、真っ先に思い浮かぶのが「タコ足配線」ではないでしょうか。 一度にたくさんのコンセントが使えて便利ですが、一極集中し過ぎで容量オーバーにならないよう注意が必要です。オーディオ趣味は何かとコンセントが不足しがちなのでタコ足配線に陥りやすい。 隣の写真のように、タップからさらにタップを接続するのは厳禁です。 |
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コンセントやタップには写真のように使用上限が表記されているので確認が必要です。 ちなみにこれ以下の使用量でも、他のコンセントとの合算がブレーカーの容量を超えるとブレーカーが落ちます。 |
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オーディオ用品だと表記はアンペア数で書いてある事が多いですね。 ブレーカーの容量にあわせて、各ブレーカーに対するコンセントの使用状況も把握しておきたいところ。過剰な負荷は電線発火の原因となる事もありますのでご注意を。 |
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さて、場面は変わってこちらはスピーカーの裏側。おお、これは危ない。 スピーカーケーブルの剥き方が長すぎて、裸線部分の+と−が接触しそうです。 このふたつが触れるとパワーアンプからの出力がショートされ、故障の原因となります。 |
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これも危ない。 写真は撮影用に準備した例ですが、こういったケース、実はけっこう多いようです。納品先の現場で何回も遭遇しています。しかも蓄積した埃がまとわりついていたりするとなお危ない…。 お客様曰く「綺麗に剥き出すのに苦労したよ」との事でしたが、ここまで長く剥く必要はありません。もちろん、余った先端はバッサリと切らせて頂きました。 接続端子が噛んでいる部分以外は裸線が見えないのが理想です。 |
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接続ケーブルの長さは十分ですか? もし写真のように突っ張っているなら、「短すぎ」です。 無理に折りまがった部分は断線の原因となるだけでなく、端子自体のダメージにもつながります。 特に発火や感電の原因となる電源ケーブルでは絶対に無理な接続は厳禁です。 |
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このケーブル突っ張り問題は、オーディオ趣味の人間なら誰しも経験があるかと思います。 機材が増えると配置が変わる。配置が変わると距離も変わる。そして長さが足りなくなる。ケーブルを買うときは、多少余裕を持った長さを選択しておくと、後々苦労せずに済むかもしれませんね。 高級ケーブルになると50cm伸ばすだけで数万円追加なんて事もありますが…。 「ケーブルは ちょっと長めの ほうが良い」 これは覚えておいて損は無いと思います!余裕のある接続を心がけましょう。 |
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オーディオ機器の天板を指でなぞってみてください。埃だらけになっていたら要注意。天板に排熱口があるアンプ等では、それだけの埃が内部に侵入しているという事です。 オーディオ内部の精密部分にとって埃やゴミなど百害あって一利なし。可能な限り異物の侵入は防ぎたいところ。 |
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写真のモデルのように排熱部分が広いと、その分だけ埃も侵入しやすくなるのが宿命。 埃の侵入を防ぐ・・・。 難しそうに感じますが、解決策はとてもシンプル。それは、「電源ON時以外は天板を塞ぐ」です。 排熱が必要なのはオーディオ鑑賞時だけ。ならばそれ以外の時間はカバーで塞いでしまおう、というアイデア。 |
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このように天板の排熱口を塞ぐかたちでカバーをして、埃の侵入をシャットアウトします。 このカバーはハンカチでも段ボールでも何でもいいのですが、LPのジャケットが手軽でオススメ。約31×31cm。このサイズ、オーディオアンプの天板にちょうど合うサイズなんですね、とても収まりが良いです。 注意すべきは電源ON時「忘れずにカバーを外す」事。これを忘れると排熱が出来ないので気を付けないといけません。なので忘れっぽい人にはあまりオススメできないかも…。 |
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埃の侵入を防ぎたい部分がまだありますね。コンセントです。特に電源タップはラックの裏側など埃っぽいところに放置されがちなので心配です。 そこでこの便利グッズをご紹介。空きコンセント穴を塞ぐコンセントキャップと、プラグ差し込み部分の隙間をガードするトラッキング防止カバーです。 トラッキングとはコンセントとプラグ間に蓄積した埃が湿気を含んで漏電、発火に至るとても怖い現象の事。 |
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写真はわが家での使用例です。設置場所が部屋の隅っこの方であり埃がたまりやすいので、普段はさらにこの上にマイクロファイバークロスを被せて二重の防塵体制を取っています。 あとは定期的な掃除で、より安全に。 |
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★最後になりましたが、個人的に最重要であるトラブル防止策は「取扱説明書の熟読」だと考えます。 冒頭で紹介した電子レンジの事故も、扱い方を知っていれば防げた筈。 オーディオ機器とはいえ電気を使う以上、感電・発火などのトラブルが起こる可能性はどうしてもゼロではありません。 取扱説明書は全部のページを読んで、はじめて機能するものです。新機能の説明ページばかり読んで、“安全上の注意”をすっ飛ばしてやいませんか。 おどかすようですが、もしもの事が起こる前に目を通しておくべきところですね。 |
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以上、簡単にですがオーディオ趣味で注意したい項目を挙げてみました。いかがでしたでしょうか。 せっかく良い音を聴くなら、安心してゆっくり楽しめる環境でありたいですね。「タコ足配線だけど大丈夫かな…」なんてビクビクする前に、サッパリ綺麗に整理してしまいましょう。 無理矢理な環境から開放してあげれば、オーディオはきっとより良い音で鳴ってくれる筈です。ほったらかしはNGですよ♪ ・ ・ ・ さて、今回はちょっと暗い内容だったかも…と思うので、最後にポジティブな写真をご覧頂き、締めと致しましょう。 ↓↓↓↓↓ |
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こちらは、去る5月14日に行われた神田祭の様子(神田明神)。 この日は秋葉原の街でもそこらじゅうに神輿がねり歩き、いつもの電気街とは雰囲気がガラッと変わりました。みなさん元気いっぱいで、見ているこちらも明るい気分になりました!! それでは、今回はこの辺で失礼致します。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。 ハイファイ堂秋葉原店 北村 ●ハイファイ堂秋葉原店:〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1階、3階 TEL (03)5818-4751 |