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レコマ君のジャズレコード独り言
PART-2 第47回目「後期のブルーノートのこと」
2008年11月21日 レコマ君
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「BLUE NOTE」の後期のことについて述べる。
「BLUE NOTE」の「ブルー・ラベル」も捨てたものではないですよ!(続)
「DEXTER GORDON」考と「UNITED ARTISTS」の1500番台 MONO盤 のこと。
以前「OUR MAN IN PARIS / DEXTER GORDON」BLP 4146 の録音に関して述べたことが有るが、その録音が「フランス」で行われたことの推測だった。また、そのディスクに「VANGELDER」の刻印が有ること等々。
そのことがアルバムの「ライナー」から確認できた。 矢張り録音は「フランス」で、「レコーディング・エンジニア」は「CLAUDE ERMELIN」だ。下記がその「ライナー」の表記部。
その現地でレコーディングされたものをアメリカでバンゲルダーが、ミキシングから、スタンパーのカッティングまでを行ったものと考えられる。従ってこのアルバムには「VANGELDER」の刻印が入っていることになる。
またこの番号では、「ディープ・グルーブ」といわれる「溝」のない「NYC・ラベル」で「オリジナル」なのだが、このアルバムだけは「両溝」品があって、この盤に限って、この「溝」は「ステイタス」となっている。市場の価格に於いても結構価格差が付く。
さて、このレコーディングがされた背景だが、デクスター・ゴードンの歩みと併せてみてみよう。
1960年に「麻薬渦」から復帰したゴードンは「BLUE NOTE」に復帰第1作目を録音する。
「DOIN' ALL RIGHT」BLP 4077 がその第1作目だ。その後次々に
「DEXTER CALLIUG」 BLP 4083
「GO!」 BLP 4112
「A SWINGIN’AFAIR」 BLP4133 が'61年から'62年にかけて録音されている。
この次が「OUR MAN IN PARIS」BLP 4146 で'63年にゴードンが渡欧した折りに、先に移住していたバド・パウエル、ケニー・クラークと現地のピェール・ミシェロットと組んだカルテットでレコーディングしたものだ。
その後、「BLUE NOTE」に'64年の「ONE FLIGHT UP」 BLP 4176、'65年の「GETTIN' AROUND」 BLP 4204 の人気盤を残す。
'76年にアメリカに戻るまで、オランダの「ティープル・チェイス」等々ヨーローッパのレーベルで録音を残すのだが、「BLUE NOTE」に残したものを超える演奏を聴いていない。 矢張り「サウンド」が「バンゲルダー・サウンド」でなくなったことによるのかもしれない。
特に「OUR MAN IN PARIS」ではデクスターもよいが、バド・パウエルの演奏には感動的で、熱いものを感じざるを得ない。
次に、「UNITED ARTISTS」のMONO盤を紹介します。いずれも「オリジナル」から数えて「2nd」と数えられるアルバム。
「音」の「新鮮度」、「音数の多さ」は矢張り国内盤や最近の復刻盤を超えるものがあり、本物の「ジャズ・サウンド」を伝えてくれる。
「HERBIE NICHOLS」BLP 1519
少ないハービー・ニコルスのアルバム。オリジナルは「レキシントン」盤になるが途中で「丁目盤」が出ているかもしれない。「2nd」or「3rd」盤にに該当する。
「J.R.MONTEROSE」 BLP 1536
このオリジナルも「レキシントン」盤。このモンテローズのリーダー・アルバムも少ない。「UNITED ARTISTS」のMONO盤は貴重。
ルイ・スミスの1500番台の2枚のアルバム。
「HERE COMES / LOUIS SMITH」 BLP 1584
「SMITHVILLE / LOUIS SMITH」 BLP 1594
「HERE COMES」は変名でキャノンボール・アダレーが参加。
「SMITHVILLE」はクリフォード・ブラウン直系のルイ・スミスの快心作。
いずれもオリジナルは「丁目盤」で、「UNITED ARTISTS」まで飛んでくると考える。2枚共「MONO」サウンドで質量の大きさを感じるディスクだ。
今回の「今週の推奨盤」は上記のものたち。
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