年の初めに、私ごとですが、毎年行っている恒例の「行事」があります。元旦は初詣で、二日にその「行事」を行います。 それは、「A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE」IMPULSE AS-77 の両面を通しで聴きます。PART-1「ACKNOWLEDGEMENT」 PART-2「RESOLUSION」 PART-3「PURSUANSE」 PART-4「PSALM」の4パートを一気に聴き通します。 聴き続けて30数年になると思います。学校を出てから”コルトレーン”を聴き始め、”コルトレーン”が他界した1967年を過ぎた頃からこの「行事」を続けている。 「祈り」のようなボイスの入るPART-1 からベースソロで始まるPART-4の最後まで、ディスクの上に「気を置いて」聴くのです。聴くたびに、毎年のことになるのだが、感じる「音楽」が「違って聴こえてくる」のです。「気の置いていなかった年」はそれが無かったことを記憶している。その時の「気」が向いている方向によって、どれかのパートに「大きな感動」を覚えたり、聴くのに「疲れを感じる」時があったりするのでした。
「A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE」IMPULSE AS-77
STEREO盤のジャケットとラベル。
「A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE」IMPULSE A-77
MONO盤のジャケットとラベル。
一時、「MONO盤」が入手出来て、「MONO盤」で聴いていたこともあった。その後「STEREO盤」と聞き比べる為に、「MONO盤」と「STEREO盤」の両方を先のように「気を置いて」聴いたことが有ります。 その折に「STEREO盤」のPART-4「PSALM」のラストのラストで右チャンネルからもう1人のSAXが出てきたときは、本当に驚きだった。音質から”コルトレーン”でないことは判ったが、誰だろうかと考えているが、現在も「結論」を得ていない。 自分的には"ファラオ・サンダース”か"アーチー・シエップと思っている。ホンの一瞬だから「しっかり」聴いていないと判らないのだ。アルバムのクレジットでは「ジョン・コルトレーン ts ss マッコイ・タイナー p ジミー・ギャリソン b エルビン・ジョーンズ ds」のみのメンバー表記だが、このあたりも「アメリカがから」なのか「気のせい!」なのかミステリアスなことだ。
このアルバム「A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE」(邦題 至上の愛)に関して賛否が沢山有るのは知っているが、毎年「聴く度に」異なる「感動」を覚えるのは至上の歓びと考えている。また、近年は、聴ける機会を与えられたことにも「感謝」をする。