レコマ君のジャズレコード独り言 PART-3 第12回目「ATLANTIC レーベル」 2009年3月20日 レコマ君
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今回は「ATLANTIC」(続)レーベルについてと、 「BLUE NOTE」の「バンゲルダー」の刻印に関して述べます。
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まず、「ATLANTIC」のアルバムの「バンゲルダー」のスタンパーに関して述べます。 「ATLANTIC」にも「VANGELDER」盤が有った。ただ、どの程度存在するのか、今のところ判明していないが。
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掲載のアルバムは「1235 Phineas Newborn Jr / Here Is Phineas」 このアルバムの裏に「レコーディング・エンジニア」が「ルディー・バン・ゲルダー」であることが表記されている。
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レコーディング・エンジニア・がバンゲルダーであることがクレジットされている。
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これが「ディスク」に刻まれた「RVG」。バンゲルダーの手書きのスタンパー。 「ATLAMTIC」にもこのような手書き「RVG」盤が存在したのだ。 基本的には「ATLANTIC」盤に「バンゲルダー・サウンド」の盤は無いものと考えていたが存在していたのだ。
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「黒ラベル」時代のみに有るのか、後の「赤/紫」ラベルにも存在するのか?も今は判明していない。 これは「サプライズ」だった。
次に「ATLANTIC」1400番台の「MONO」盤の紹介。
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ATLANTIC 1427 「The Two Sides Of Jack Wilson」 1964年録音
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ATLANTIC 1474 「Nat Adderley Live At Memory Lane 1967年録音
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ATLANTIC 1477 「Freddie Hubbard - Backlash」 1967年録音
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上記の「1470」番の付近は「ホールド・ジャケット(ダブル・ジャケット=二つ折れ)」になっている。 このように1967年頃まで「MONO」盤があることは「STEREO」が普及してきた時代を考えると、このレーベルの「哲学」を感じる。 それはアメリカの黒人社会では、「STEREO」が普及したとはいえ、それを聴けるシステムが、まだ一般化していない時代背景を考慮してのものかと考えるが。
次回は「'70年プレス」と称される再発盤を含めたものを紹介します。
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”””””””””””””””””””””””””””””””” 「BLUE NOTE」のラベルもこと。 以前述べましたが、 「BLUE NOTE」の後期「LIBERTY」、「UNITED ARTISTS」盤に関するリクエストが有りましたので、簡単にご紹介します。
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「BLUE NOTE」の12インチの「オリジナル盤」は、1500番〜1600番、4001番〜4440番過ぎまでカタログに有る。 この中で、インディ・ペンデント・レーベルの「BLUE NOTE」が1966年に「LIBERTY」に売却されるのと合わせて、「4250」番から「NYC」ラベルが無くなり、「LIBERTY」ラベルになる。
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ただ、「LIBERTY」ラベルは「4243」番から出ている。この「4243」番から「4250」番の間は両方のラベルが存在して、「NYC」盤は「STEREO」で、「LIBERTY」盤は「MONO」になっている、。
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この「LIBERTY」ラベルは「青/白」ラベル。(今回はLIBERTY・UA・INC.」のことは省く)
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次に同レーベルは「LIBERTY」の親会社の「UNITED ARTISTS」に吸収され、いろいろなラベルが出現する。
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「黒音符」ラベル
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「白音符」ラベル
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まず上記から、伝統の「青/白」ラベル。次が「黒音符」ラベル。そして「白音符」ラベルに「青/白」ラベルと変遷する。 この順序は「ディスク」のスタンパー(上記の「ATLANTIC」のところで掲載した「RVG」の文字やレコードNO.の文字等)から判断している。
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この中でバンゲルダーの刻印の入っている「ディスク」は「白音符」ラベルまでである。それも、まれに出てくる程度。(これは「LIBERTY」でのプレス盤か、プレス金型で製作したことによる、と思われる)
後期の「青/白」ラベルにはサイン(刻印も)は無い。(これは基本的に西海岸の「UNITED ARTISTS」のディスクの製作工程に全く関与しなくなったことによる。)
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後期の「青/白」ラベル
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後期の「白音符」ラベル。最後期のリリースのもののラベル。
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ただ最終的な同レーベルのリリースシリーズに「LTシリーズ」が有る。これは良く知られている、キングの「未発表シリーズ」の音源と考えられる。 '70年代の発売になる。このことも「白音符」ラベルが後期と考える根拠になっている。
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このようなことだが、「UNITED ARTISTS」の最終ディスクでも国内盤に比較すると、その新鮮さや、音数の違いに、矢張りベクトルの違いを感じる。 ただ、国内盤が全て劣るわけではないので、これもまた難しい。
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今回の「今週の推奨盤」
上記のアルバム等々。 どれも良い「JAZZ」アルバムです。 特にこの時代の「フレディー・ハバード」のアルバムは、レーベル問わず良いです。
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