レコマ君のジャズレコード独り言 PART-3 第58回目 今週も「マイナー・レーベル」のこと。 2010年2月5日 レコマ君 レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |
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今回も、「アメリカ」の「マイナー・レーベル」について紹介します。 |
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今回は「TRANSITION」(トランジション)レーベル。 「TRANSITION」レーベルはレコーディングが1954年ごろからのものになっている。マイナー・レーベルとして、廃盤店でもなかなか出てこないし、出てきても高価で入手困難なアイテムだ。ジャケットは裂け易いもので、なかなか綺麗なものが少ない。 ディスクは「フラット・エッジ」で材質はいわゆる「砂盤」と称されるもの。ラベルも「糊付け」で時折ディスクから離れていることがある。 国内では「キング」ほかから復刻されているが、特に「キング盤」に関しては、コレクターの中でも、「オリジナル」の「レプリカ」として所持し「聴く時」は同レコードになるというケースをよく聞く。 |
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これは「オリジナル」のラベル。「ディスク」に糊付けされているので、よく剥がれていることがある。 |
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TRLP 1 Herb Pomeroy, Jazz In A Stable 1955.03.13 TRLP 2 Johnny Windhurst, Jazz At Columbus Ave. 1955.04.22 TRLP 3 ? Jazz Underground TRLP 4 Donald Byrd, Byrd's Eye View 1955.12.02 TRLP 5 Donald Byrd, Byrd-Jazz 1955.08.23 TRLP 6 Yusef Lateef, Yusef [UNRECORDED] TRLP 7 Pepper Adams, Pepper [UNRECORDED?] TRLP 8 Pepper Adams, Quintet Introducing Curtis Fuller [UNISSUED] 1955.04.20 TRLP 9 ? Birmingham Jam [UNRECORDED?] TRLP 10 Sun Ra Jazz By Sun Ra 1956.07.12 TRLP 11 Charles Mingus, [NOT ACQUIRED] TRLP 12 Dave Coleman, These Things By Dave Coleman [RECORDED AND ERASED] See below TRLP 13 TRLP 14 TRLP 15 Russell Woollen, Quartet For Flute And Strings 1954.08 TRLP 16 TRLP 17 Donald Byrd, Byrd Blows On Beacon Hill 1956.05.07 BN TRLP 18 Jay Migliori, Jazz Down Beat [UNISSUED] 1955.11.07 Migliori TRLP 19 Cecil Taylor, Jazz Advance 1956.09.14 TRLP 20 Doug Watkins, Watkins At Large 1956.12.08 BN TRLP 21 Lucky Thompson, Lucky Strikes! 1956.03.29, 1956.04.17 「Xanadu」からリリースされている。 TRLP 23 Dartmouth Indian Chiefs Chiefly Jazz TRLP 27 Fran Thorne, Piano Reflections By Fran Thorne 1956.05.20 TRLP 28 Sun Ra [UNISSUED] 1957.11.01 TRLP 29 TRLP 30 Louis Smith, [UNISSUED] 1957.02.04, 1957.02.09 TRLP 30 Various Artists Jazz In Transition (sampler) |
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表記のリストでは「TRLP-1」から「TRLP-30」のカタログになっているが、アンイッシュのものもある。国内発売されたものを主に紹介します。 |
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最も知られているのが、「ドナルド・バード」をリーダーとしたもの。 上記のものは「Byrd's Eye View / Donald Byrd」 TRLP 4 1955年の録音。 次が「Byrd Blows On Beacon Hill / Donald Byrd」 TRLP 17 1956年の録音 この2枚は「キング」から発売されているが、後に「東芝ENI」からも復刻されている。 |
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「Byrd-Jazz / Donald Byrd」 TRLP 5 1955年の録音。 |
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上記は「NORMA」レーベルから復刻された 「TRANSITION」レーベルのレア・アルバム。 この1枚も「Donald Byrd」のもので、「Delmark Records」(このデルマーク・レコードは以前紹介した、シカゴのレーベルで最初期は「デルマー・レコード」がスタートになる。)からもリリースされている。この「ノーマ」盤では、版権の関係でジャケットからは「TRANSITION」の文字が削除されている。 |
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「NORMA」からの、 もう1枚はまことに"レア!”なアルバム。 「Johnny Jazz At Columbus Ave. / Johnny Windhurst」 TRLP 2 1955年録音。 「ノーマ」からの復刻で国内初登場になる。地味ながらまことにレア・アルバムでよく復刻したものだ。これも版権の問題で「キング」も、「東芝」もリリースしていない。 |
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これも「TRANSITION」のレア・アルバムの復刻盤。「キング」からのもの。 「Jazz In A Stable / Herb Pomeroy」 TRLP 1 1955年の録音。 ハーブ・ポメロイのトランペットにレイ・サンティシのピアノらのクインテット・セッション。 |
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「Jazz Advance / Cecil Taylor」 TRLP 19 |
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「Various Artists Jazz In Transition」 TRLP 30 |
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これも「キング」から復刻されたもので、「セシル・テイラー」を取り上げているところは、下記の「サン・ラ」のものを取り上げたコンセセプションと同様のものが考えられる。 「Jazz Advance / Cecil Taylor」 TRLP 19 956年の録音。 と、「Various Artists Jazz In Transition」 TRLP 30 サンプラー・アルバム。未発表トラックも含まれており、古い時期から「幻の名盤」と称せられたアルバムだ。 |
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もう一枚が「キング」、「東芝EMI」から復刻されている、「Watkins At Large / Doug Watkins」 TRLP 20 1956年録音。 内容的には先のドナルド・バードのリーダー盤に引けを取らない名盤。 |
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次が「Jazz By Sun Ra / Sun Ra」 TRLP 10 1956年録音のもの。 これは'70年初期に発売されたと考えられる、「トリオ・レコード」からリリースされたもの。ジャケットの造りや雰囲気は「オリジナル」に大変近寄ったものになっている。資料のものは「見本盤」となっており、レギュラーで発売されたかどうかは不明。 この時期の「日本フォノグラム」からの「ダスコ・ファイアー」などの「ヨーロッパ盤」のリイッシュがされていたころと同時期と思える。 |
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「トランジション」レーベルのオリジナルが入手困難な今、国内盤でこれらの「音源」に接する事が出来るのは、まことに意義深いことと考える。 |
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次回も「アメリカ」の「マイナー・レーベル」の紹介をします。 さすがに「アメリカ」の奥深さには再認識させられるが、1枚のみの超マイナーな、「自費出版盤」に近いレーベルもある。出来るだけ紹介したく思っています。 |
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