「PRESTIGE」時代の最終録音は「WHEN THERE ARE GREY SKIES / RED GARLAND」で 1962年10月9日のレコーディングになり、この後再び故郷に戻っていくことは以前に述べたとおりです。 ただ、1961年時代に「RIVERSIDE」の傍系の「JAZZLAND」レーベルに数枚のアルバムを残している。 今回、これらを紹介します。
「BRIGHT AND BREEZY / RED GARLAND」 JAZZLAND JLP 48 1961年Rec. GARLAND p SAM JONES b CHARLIE PERSHIP ds のトリオ・アルバム。この「JAZZLAND」の材質に問題があり、オリジナルのサウンドは張りのあるものだが、材質ノイズが多いのが惜しい。
「THE NEARNESS OF YOU / RED GARLAND」 JAZZLAND JLP 62 1961年Rec. RED GARLAND p LARRY RIDLE b FRANK GANT ds のトリオ。 このオリジナルは資料のような、「オレンジ」の「溝あり」になるが、どの盤(ファースト・プレス盤)にも1.5cmほどの台形のふくらみの「プレス・ミス」がある。セカンド以降にはこの「プレス・ミス」が無くなっている。 全曲「バラッド」でガーランドのよさが充満しているアルバムだ。
「SOLAR / RED GARLAND」 JAZZLAND JLP 73 1961年1月30日Rec RED GARLAND p SAM JONES b FRANK GANT ds のトリオにLES SPANN g fl が参加のカルテット盤。 レス・スパンは2曲ほどフルートを吹いている。 この中の「メァリーズ・デライト」は彼の奥さんの名前からとったもので、「ブルース・フオー・ニュース」はプロデユーサーのオリン・キープニュースの名前にちなんでつけられたもの。 これらのレコーディングは、今までの「PRESTIGE」にかわって「リバーサイド」系への録音に対する思いを曲にのせたように考える。
「RED'S GOOD GROOVE / RED GARLAND」 JAZZLAND JLP 1961年3月22日Rec. このメンバーはRED GARLAND p SAM JONES b P.J.JONES ds にBLUE MITCHELL tp PEPPER ADAMS bsax 2管を加えたクインテットアルバムだが国内盤でも発売されている。 このあとに上記の「WHEN THERE ARE GREY SKIES / RED GARLAND」を録音して約10年間の冬眠に入るのだ。
「ロブスター企画」からリリースされた「FINE AND DANDY / LOU DONALDSON AND RED GARLAND」 LDC-1022 1980年2月6日の 東京厚生年金小ホールでのライブ。