「VEE JAY RECORD」は1953年にインディアナ州で設立され、翌年'54年にシカゴに移転し活動したレーベル。 「VEE JAY」の名の由来は設立した、ヴィヴィアン・カーターとジェイムズ・ブラッケンの二人の名前から取っている。(後にブラッケン夫妻となる) その後、1966年に活動を終え、翌年、ベティー・チアペッタが買収し「VEE JAY INTERNATIONAL」に移行していく。
もともとこの「VEE JAY RECORD」のメインは「リズム&ブルース」、「ブルース」や「ゴスペル」がメインのレーベルであったことからも、「ジャズ」においてもその雰囲気を持ったカタログを有している。 1966年は所有していた「ビートルズ」の販売権をなくしたことが最も大きい要因で、「VEE JAY INTERNATIONAL」も新録はなく、再発がほとんどとなっている。 ベティー・チアペッタも1990年に引退する。
この「VEE JAY RECORD」時代に「WYNTON KELLY」が活躍しているのだ。「トリオ」アルバムから、いろいろなセッションにも参加しており、どれもが結構人気のあるモノになっている。今回はこの辺りを紹介します。
まずは「トリオ」アルバムで、国内盤でも何回もリリースされたものだ。 「KELLY AT MIDNITE」に「WYNTON KELLY」(邦題 枯葉)の2枚。1960年と1961年のレコーディング。この時期は「レインボー・ラベル」と称されるもの。
これらのほかに「ウイントン・ケリー」が参加しているアルバムが「VEE JAY RECORD」には結構ある。この「VEE JAY RECORD」をほぼコンプリートの形で「ファンハウス」が復刻している。 以前にも紹介したモノもありますが、「ファンハウス」は「音」にも拘りを持った国内のマイナー・レーベルだ。今回はそれらの中から、「ウイントン・ケリー」が参加しているものを、「今週の推奨盤」のところで紹介します。