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レコマ君のジャズレコード独り言
2011年03月 08日 レコマ君 「特別号-12」
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「ピアノ・トリオ」盤の色々について。
今回も「TOMMY FLANAGAN」について述べます。
1956年「ケニー・バレル」らと共に「ニューヨーク」に進出した「トミー・フラナガン」は、「BLUE NOTE」、「PRESTIGE」のほかにも、メジャーの「CBS」や、超マイナーな「JAZZLINE」、「SIGNAL」や「CANDIDO」等他にもレコーディングを残している。
今回はこの辺りのモノについて紹介します。
まずは「COLUMBIA」に残しているアルバムについて述べます。
又、「JAZZLINE」等の超マイナーなものは、「今週の推奨盤」のところで紹介します。
今回はなかなかオリジナルがそろいませんので、「CBS SONY」から発売されたもので紹介します。
「COLUMBIA」からの発売になるが、「J IS FOR JAZZ / J.J.JOHNSON QUINTET」オリジナルNO.は CL 935 1956年録音。
メンバーは J.J.ジョンソン tbにトミー・フラナガン p ボビー・ジャスパー ts fl他のクインテット。
これは、「DIAL J.J. 5」 COLUMBIA オリジナルNO. CL 1084 1957年録音。
J.J.ジョンソン tbにトミー・フラナガン p ボビー・ジャスパー ts fl に、ウイルバー・リトル b エルビン・ジョーンズ ds のクインテット。
この2枚は、高い人気の「BLUE TROMBONE」 COLUMBIA オリジナルNO. CL 1031 と、「FIRST PLACE 」 オリジナルNO. CL 1030 で、1957年の録音。
メンバーはどちらも、J.J.ジョンソン tbにトミー・フラナガン p ポール・チェンバース b マックス・ローチ ds のカルテット・セッション。このときのマックス・ローチは「エマーシー」の所属。したがって 2枚とも同時にレコーディングされたものと考える。
次は、「JJ! IN PERSON」 COLUMBIA オリジナルNO. CL 1161 1958年録音
メンバーに、ナット・アダレー tp が参加のクインテット・セッション。
以上のように「J.J.JOHNSON」とのセッションとアルバムが数多く残されているが、他にも密かな人気盤が残されている。、
オリジナルは「EPIC」になる「SOUTH AMERICAN COOKIN’」 「CURTIS FULER」 名義で、「ZOOT SIMS」の参加したクインテット・アルバム。 1961年のレコーディングもの。
もう1枚は同じ「エピック・レーベル」の「ポイン・デクスター」他、「デクスター・ゴードン」、「フィル・ウッズ」らの参加した「PONY’EXPRESS」。ここでは4曲に「トミー・フラナガン」が参加している。
以上のように初期は「J.J.JOHNSON」との多くのセッションが残されており、「エピック盤」でも渋いサイドをこなしている。
いずれも、あまり前に出過ぎず、それでも時折素晴らしいピアノを印象的に聞かせてくれる。
♪「今週の推奨盤」♪
「トミー・フラナガン」は上記の複数枚のレコーディングしている「レーベル」の他にも、1、2枚の録音があって、しかもコレクターからは高い人気を持っている「レーベル」の作品がある。
「GIANT STEPS / JOHN COLTRANE」 ATLANTIC 1311 通常「JOHN COLTRANE」といえばピアノは「マッコイ・タイナー」だが、このアルバムでは7曲中6曲が「トミー・フラナガン」、1曲が「ウイントン・ケリー」がバックを受け持っている。
1959年のレコーディングで「コルトレーン」はこの後「IMPULSE」で進化して行くその「入り口」の「モード・奏法」を確立するアルバムとして高い評価のアルバムだ。
「ATLANTIC」で「トミー・フラナガン」が参加した「コルトレーン」のアルバムはこれのみになっている。
もう一枚が超マイナーな「JAZZTIME」の1963年の録音になるもの。「BASH / DAVE BAILEY SEXTET」でドラムの「デイブ・ベイリー」に「ケニー・ドーハム」、「カーティス・フラー」、「フランク・ヘインズ」、「トミー・フラナガン」、「ベン・タッカー」 の6人編成で、グルービーな演奏を繰り広げている。このような演奏にもバッキングできる「トミー・フラナガン」は本当に万能プレーヤーだ。
これらのほかに「IMPULSE」等は次回又述べます。
'70年以降も多くのアルバムを「パブロ」他に残しているが、「トミー・フラナガン」の「トミー・フラナガン」らしいセッションは矢張りこの'65年ごろまでのものと思っている。
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