レコマ君のジャズレコード独り言 2012年02月24日 レコマ君 「BLUE NOTEの後期」(7) レコマ君へのお問い合わせはこちらから mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp |
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後期「BLUE NOTE」について。(7) |
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引き続き、「BLUE NOTE」の後期の諸アルバムを紹介します。 この時期、人気の有った「ピアニスト」に「ANDREW HILL」がいる。 演奏は「新主流派」のスタイルで、ここでも「リー・モーガン」の参加がアルバムのグレードを高めているものがある。 |
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BST 84303 「Grass Roots / Andrew Hill 」 Lee Morgan (tp) Booker Ervin (ts) Andrew Hill (p) Ron Carter (b) Freddie Waits (d) 1968 録音 |
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この「アルバム」は「リバティー」がオリジナルだが、その演奏はまさに「ブルー・ノート・ジャズ」だ。「アンドリュー・ヒル」も素晴らしいが、「モーガン」、「アービン」のフロントがまさに「ハード・バップ」だ。 「LIBERTY」レーベルで「「ベスト 10」に入る「アルバム」だ。 |
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BST 84321 「THE PRISONER / HERBIE HANCOCK」 Johnny Coles (flh) Garnett Brown (tb) Tony Studd (btb) Hubert Laws (fl) Jerome Richardson (bcl) Joe Henderson (ts, afl) Herbie Hancock (p, el-p) Buster Williams (b) Albert Heath (d) 18, 1969 の録音 |
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この「THE PRISONER=プリズナー」も「ハービー・ハンコック」の名作「スピーク・ライク・ア・チャイルド」の延長線上にある作品で、この複雑な時期にも本流の「ジャズ」を追っていたことを証明する良い「アルバム」だ。 |
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BST 84277 「 SERENADE TO A SOUL Sister / HORACE SILVER」 Charles Tolliver (tp) Stanley Turrentine (ts) Horace Silver (p) Bob Cranshaw (b, el-b) Mickey Roker (d) 1968レコーディング。と、 Charles Tolliver (tp -1,2) Bennie Maupin (ts -1,2) Horace Silver (p) John Williams (b) Billy Cobham (d) 1968 のグループのものが収録。 |
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この時代「ホレス・シルバー」も模索をしていたが、ここで聴かれる「Psychedelic Sally=サイケリック・サリー」はこのアルバムの価値を高めたナンバーで、これを柱にしたこのアルバムは本来の「ホレス・シルバー」の健在振りを示している。 |
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BST 84309 「YOU GOTTA TAKE A LITTLE LOVE / HORACE SILVER」 Randy Brecker (tp, flh -1,2) Bennie Maupin (ts, fl) Horace Silver (p) John Williams (b) Billy Cobham (d) 1969 録音 |
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「人類皆兄弟」をテーマにしたアルバム。作品的には「RANDY BRECKER」、「BENNIE MAUPIN」、「BILLY COBHAM」らの新世代のミュージシャン等を組み入れたことが注目されるが、演奏は特筆するものは無い。 「ホレス・シルバー」もやはり模索の時期に入っていた。 |
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以前、「LIBERTY/UA. INC.」に関して述べたことがありますが、この「LIBERTY/UA INC.」は独立したレーベルと考えてよい。 「BLUE NOTE」が「LIBERRTY」に買収され、やがて「UNITED ARTISTS」に吸収されていくのだが、この「LIBERTY」時代」横に突き出たように数年「LIBERT/UA」社が活動している。 この「LIBERTY/UA」社は当時の「LIBERTY」の会長の「孫」の興した「レーベル」と考えられるが、この「レーベル」からリリースされた、「オリジナル」がある 下記のものは本来「LIBERTY/UA」社がオリジナルと考えられるもの。 根拠は「ジャケット」裏のクレジットに「コピーライト"C” MCMLXX-LIBERTY/UA.INC.・LOS ANGELSE…」とクレジットされている。 |
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BST 84319 「FANCY FREE / DONALD BYRD」 Donald Byrd (tp) Julian Priester (tb) Lew Tabackin (fl) Frank Foster (ts) Duke Pearson (el-p) Jimmy Ponder (g) Roland Wilson (b) Joe Chambers (d) Nat Bettis, John Richardson (per) 1969 録音 Jerry Dodgion (fl) Leo Morris (d) replaces Tabackin, Chambers 1969 録音 |
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BST 84327 「CARRYIN' ON / GRANT GREEN」 Claude Bartee (ts) Willie Bivens (vib) Clarence Palmer (el-p -1/4) Earl Neal Creque (el-p -5) Grant Green (g) Jimmy Lewis (el-b) Leo Morris (d) 1969録音 |
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BST 84342 「GREEN IS BEAUTIFUL / GRANT GREEN」 Blue Mitchell (tp) Claude Bartee (ts) Emmanuel Riggins (org -1,3/5) Neal Creque (org -2) Grant Green (g) Jimmy Lewis (el-b) Idris Muhammad (d) Candido Camero (cga) Richie "Pablo" Landrum (bgo) 1970 録音 |
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上記の「DONALD BYRD」と「GRANT GREEN」のアルバムは「ジャケット」の裏に先述の「LIBERTY/UA. INC.」とクレジットされている。 したがって本来のラベルは「青/黒」の「LIBERTY/UA」ラベルがオリジナルで、「青/白」のラベルはその前後(多分後に「LIBERTY/UA」社から引き取って)リリースされたものと推察できる。 特段の資料は無いが、「独断と偏見」でそのように考えている。 |
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次回はこれらのジャケットの裏の「クレジット」とそのほかのこの時代を飾るアルバムを紹介します。 |
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