レコマ君のジャズレコード独り言
2013年11月29日 レコマ君
今回も、特番で「マイ・フェバリット・アルバム」を述べます。
今回は、「IMPULSE」レーベルの「フェバリット・アルバム」(2)を紹介します。
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「IMPULSE」レーベルにある「フリー・ジャズ」を述べる前に、もう3人のアルバムを述べます。
その「音」の凄さで、いつも紹介させていただいている「Shelly Manne=シェリー・マン」のアルバム。
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「SHELLY MANNE - 2-3-4」 IMPULSE A/AS 20
Coleman Hawkins (ts) Hank Jones (p) George Duvivier (b) Shelly Manne (ds) 1962年 録音
Eddie Costa (p, vibr) George Duvivier (b) Shelly Manne (ds) 1962年 録音
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このアルバムの一番は「シェリー・マン」のドラムだ。特に「シンバル」の「音」が誠に素晴らしく収められている。 このアルバムも「STEREO」と「MONO」盤の両方がリリースされている。「コレクター」は「MONO」盤だが、この「シンバル」を聴くには、「STEREO」盤が優れている。 この「アルバム」も「バンゲルダー」盤なのだが、素晴らしい「カッティング」になっている。
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基本的に「IMPULS」レコードは「STEREO」を"売り"にしたレーベルだが、このレコードはまさにそれを証明しているようだ。
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「It'S TIME / MAX ROACH」 IMPULSE A/AS 16
Richard Williams (t) Julian Priester (tb) Clifford Jordan (ts) Mal Waldron (p) Art Davis (b) Max Roach (ds) Earl Baker (vols) & 16 (vo)OTHERE 1962年 録音
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「マックス・ローチ」をフィーチャーしたセッションで、テクニックだけでなく、コンセプションでも高いクリエイテブを表現している。若いころよく聴いたアルバムだ。
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「COUNT BASIE AND THE KANSAS CITY 7」 IMPULSE A/AS 15
Thad Jones (tp, arr.) Frank Wess (fl, afl) Eric Dixon (ts, cl, fl) Count Basie (p, org, arr.) Freddie Greene (g) Eddie Jones (b) Sonny Payne (ds) & Frank Foster (ts, cl) 1962年 録音
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「カンサス・シティー・ジャズ」が「インパルス」にあるのは、「レーベル」のイメージから考えて想像しがたいが、この「カウント・ベイシー」のアルバムはまさに「カンサス・ジャズ」だ。 このアルバムもやはり「バンゲルダー」の手によるもので、ディスクには「VANGELDER」の刻印が刻まれている。 '62年の録音の時期は「インパルス・レコード」が立ち上がって間もない頃で、他にも「東海岸」のプレーヤーのモノも結構リリースしている。
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「DUKE ELLINGTON MEETS COLEMAN HAWKINS」 IMPULSE A/AS 26
Ray Nance (cor, violin) Lawrence Brown (tb) Johnny Hodges (as) Coleman Hawkins (ts) Harry Carney (bsax, bcl) Duke Ellington (p) Aaron Bell (b) Sam Woodyard (ds) 19621962年 録音
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これも'62年のレコーディングで「Duke Ellington=デューク・エリントン」と「Coleman Hawkins=コールマン・ホーキンス」が組んだセッション。「レイ・ナンス」のコンダクトに「ジョニー・ホッジス」も参加のグッド・セッション。
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さて、「IMPULSE」のアルバムの「裏」に表記されているように「THE NEW WAVE ON JAZZ ON IMPULSE」を"売り"にしたレーベルらしいアルバムを紹介します
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まず最初は「Pharoah Sanders=ファラオ・サンダース」から述べます。
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この「Pharoah Sanders=ファラオ・サンダース」は「ジョン・コルトレーン」に最後まで付き合ったことでも知られている「フリー・ジャズ」の「若獅子」とされているが、このアルバムでは素晴らしい組曲をレコーディングしている。
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このアルバムに収録されている「Upper Egypt And Lower Egypt=上エジプトと下エジプト」は「サンダース」のオリジナルで素晴らしい演奏になっている。 名前からも判るように、「ファラオ・サンダース」の「ファラオ」はエジプトの王の称号であるように、彼のベースには「エジプト」があることが判る。 この「Upper Egypt And Lower Egypt」もまさに「エジプト」をモチーフにした快作だ。
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「ファラオ・サンダース」は「コルトレーン」の来日時にも一緒に日本に来ている。 次回は「Archie Shepp=アーチー・シェップ」を述べます。
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メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp
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