レコマ君のジャズレコード独り言 2013年12月06日 レコマ君 今回も、特番で「マイ・フェバリット・アルバム」を述べます。 今回は、「IMPULSE」レーベルの「フェバリット・アルバム」(3)を紹介します。 |
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「IMPULSE」レコードにある「Archie Shepp=アーチー・シェップ」に就いて述べます。 |
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「アーチー・シェップ」は「ジョン・コルトレーン」の推奨で世に出たこともあり、「コルトレーン」の後継者とも言われていた。 この時期「フリー・ジャズ」では「コルトレーン」にも影響を与えたといわれる「オーネット・コールマン」等がいるが、新しいプレーヤーが次々に世に出てきている。 |
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今回の「アーチー・シェップ」のほか、「John Tchicai=ジョン・チカイ」、「Roswell Rudd=ラズウエル・ラッド」、「Marion Brown=マリオン・ブラウン」等、多くの「フリー・ジャズ」シーンに登場してくる。 |
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中でもベース奏者の「Charlie Haden=チャーリー・ヘイデン」は理知的で、革新的で、「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」を編成するなど、この時代の「リーダー」の1人だ。 今回の「アーチー・シェップ」のアルバムにも参加しており、革新的なプレイを聴かせてくれる。 |
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「FOUR FOR TRANE / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 71 Alan Shorter (flh) Roswell Rudd (tb) John Tchicai (as) Archie Shepp (ts) Reggie Workman (b) Charles Moffett (ds) 1964年 録音 |
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このアルバムは「ジョン・コルトレーン」に捧げたアルバムといえる。 メンバーに「ジョン・チカイ」、「ラズエル・ラッド」らを加えた「フリー・ジャズ」になっている。 「前衛ジャズ」とまではいえない演奏だが結構激しい演奏になっている。 |
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「FIRE MUSIC / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 86 Ted Curson (ts) Joseph Orange (tb) Marion Brown (as) Archie Shepp (ts ) Reggie Johnson (b) Joe Chambers (ds) 1965年 録音 Archie Shepp (ts) David Izenzon (b) J.C. Moses (ds) 1965年 録音 |
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2組のセッションだが、後者の「トリオ」セッションでは、「オーネット・コールマン」との演奏で知られる「David Izenzon=デビッド・アイゼンソン」がベースで参加していることだ。 この時期、まだ「バンゲルダー」が関与している時期で、「VANGELDER」スタンパーのモノがある。 |
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「LIVE IN SAN FRANCISCO / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 9118 Roswell Rudd (tb) Archie Shepp (ts, p) Donald Garrett or Lewis Worrell (b) Beaver Harris (ds) 1966年 録音 |
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先に述べたアルバムでも気がつくように、「アーチー・シェップ」のセッションでは「ピアノレス」のモノが多い。 ただこのセッションでは、「シェップ」自らが「ピアノを弾いて聴かせてくれる。 |
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「MAMA TOO TIGHT / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 9134 Tommy Turrentine (tp) Grachan Moncur III, Roswell Rudd (tb) Howard Johnson (tuba) Perry Robinson (cl) Archie Shepp (ts) Charlie Haden (b) Beaver Harris (ds) 1966年 録音 |
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「IMPULSE」のなかで「特徴的」なアルバム。ライナーも「アーチー・シェップ」自らのモノで、「生きる」をテーマにした演奏であることを述べている。 「若き日のロバート・トンプソン」は3パートからなる組曲になっている。 昔よく聴いた「アルバム」だ。 |
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「THE MAGIC OF JU-JU / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 9154 Martin Banks (tp, flh) Mike Zwerin (btb, tb) Archie Shepp (ts) Reggie Workman (b) Norman Connors, Beaver Harris (ds) Frank Charles (pec) Dennis Charles (pec) Ed Blackwell (ds) 1967年 録音 |
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この時期は「アーチー・シェップ」が「宗教的」なモノをコンセプトにした、演奏を多くするようになる。 「コルトレーン」がそうであったように、「アーチー・シェップ」もその後をなぞるように路線を進んでいく。 この時代になると「VANGELDER」スタンパー盤は無くなる。 |
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「THREE FOR A QUARTER, ONE FOR A DIME / ARCHIE SHEPP」 IMPULSE A/AS 9162 Roswell Rudd (trombone) Archie Shepp (tenor saxophone, piano) Donald Garrett or Lewis Worrell (bass) Beaver Harris (drums) 1966年 録音 |
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"Both/And Club"でのライブ・レコーディング。両面で2曲の長尺の演奏になっている。 劇作家を目指した「アーチー・シェップ」だけにその演奏には筋書きのあるような演奏が特徴的だ。 以前述べた「MPS」にある「ドナウシンゲン」でのライブ盤のように「いそしぎ」をディフォルメして構成した演奏のように、以上のpアルバムも「フリー」ながら「聴き応え」のある演奏だ。 |
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「IMPULSE」には「コルトレーン」をはじめ、新旧のプレーヤーの多くのスタイルの演奏を収めた「アルバム」が沢山ある。 |
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ただ「コルトレーン」が他界した'67年以降徐々に衰退の方向に進んでいく。 「バンゲルダー」も同年の翌年には全く関与せず、「東」に帰ってしまうので、「VANGELDER」スタンパーのモノが無くなる。 |
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「フリー・ジャズ」をメインにした「BYG」レーベルには、「アーチー・シェップ」他の「フリー・ジャズ」を収録したレーベルがある。機会があればまた紹介します。 |
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