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解体新書 vol.18 Utopia/Jensen Theater King篇 解説近藤賢二・音迷人・佐竹裕行、写真撮影佐竹裕行 3WAY JENSENユニット ユートピアエンクロージャー |
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Utopia製のエンクロジャーにJensenのユニットが入ったシアター・キング・システムです。 ウーファーが2つにホーンが2つ付いた形になっています。(佐竹) JensenはALTECと少し傾向が異なるが、業務用スピーカーユニットメーカーとしてスタートしたとされる。(近藤) |
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一番上のホーンの周辺です。中高域を受け持っているようです。ここにトランスが置かれていてネットワークを作っています。(佐竹) ネットワークボックスは今と同じようにコイルとコンデンサーでやっている。中音ホーンの上が空いているのが何故かわからないが、見栄えの大きさを必要としたのだろうか。(音迷人) |
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ドライバーとホーンは中に浮くように金属の板で固定されています。 ドライバーのケーブルは直出しです。(佐竹) |
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後ろから見るとこんな感じです。ドライバーの真ん中にネジが刺さっています。 前側は2箇所で上からつられる形になっていて後ろ側は1箇所で下から固定されています。(佐竹) |
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高域のホーンです。エンクロージャーの中に埋まっています。ちっちゃいけどセクトラルホーンになっています。(佐竹) |
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裏から見るとこうなっています。 ホーンがバッフル板に付いているだけの固定です。 このホーンもウーファーのバッフル板と同じ板に付いています。 中高域のドライバーとほとんど一緒に見えますが型番は違っています。(佐竹) |
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ウーファーです。状態イイです。バッフル板には裏から止まっています。(佐竹) 佐竹君、スピーカーの型式はまだ読み取れるかい?高城先生の「LP技術事典」」(高城重躬著、昭和29年6月発行)によるとジェンセンの組み合わせはP15-LL(ウファー)、RP-201(中音)、RP-302(スーパーツーイター)となっているよ。まさかこれほど古くはないな。(音迷人) |
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裏です。ごついデザインをしています。ウーファーは2つとも同じ型番でP15LFです。ドライバーはRP201、ツイーターはR-103です。(佐竹) |
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全体を見るとこうなってます。 ユニットが3つもついているので結構重いです。バッフル板自体はそんなに重い板ではないです。 バッフルの表面には取っ手が付いているため取り外しは割と簡単です。(佐竹) |
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ネットワークの部分のトランスその1です。(佐竹) |
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Jensen A-402(佐竹) 「LP技術事典」を見るとA-402は4000Hzターンオーバーネットワークだね。(音迷人) |
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トランスその2(佐竹) |
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このトランスはJensen A-61です。(佐竹) 「LP技術事典」によるとA-61は600HZとある。当時(半世紀前)の新設計製品じゃ。今流に言うとクロスオーバー周波数600Hz、4000Hzの4スピーカー3ウエイとなるな。(音迷人) |
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2つのホーンへ行くケーブルはトランスを通ったあとあとアッテネーターを通っているようです。(佐竹) |
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アッテネーターです。(佐竹) |
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オートグラフ同様コーナー設置のバックロードホーンタイプだ。(音迷人) 箱の中はこんな感じです。 いびつな台形に成っているのは低域の通り道の部屋が両サイドに作られているからです。(佐竹) |
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このシアターキングはマルチ仕様にも変えられるように成っています。今はマルチではないのでケーブルが2本余っています。(佐竹) |
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コネクタです。3つになっています。(佐竹) |
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エンクロージャーの下の部屋、ウーファーの入っているほうには左右に穴が開いていて低域をリアに回す用に成っています。(佐竹) |
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後ろを上の写真の穴からエンクロージャーの側面の空間を通って両サイドから出ます。(佐竹) |
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これは格子の拡大です。 手間がかかってます。 |
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格子の下には「Jensen」のロゴが付いています。(佐竹) |
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しかし、裏を見ると「Utopish Utopia」とシールが貼ってあります。(佐竹) |
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シアターキングはその名前の割にA7などとは違い存在感のあるスピーカーです。ユートピアのホームページではホームシアター用として売っています。Altecのユニットでハイビジョン液晶TVとセット販売になっていますがこんなスピーカーでホームシアターを組もうとする発想が凄いです。ちっちゃなサテライトスピーカーに囲まれるより、このスピーカー2本の方が面白そうです。(佐竹) 20年以上前実際JensenのG610Bをオーディオ仲間が手作りで作った大きなスピーカーシステムに入れて使っていた。それを期待して聴いたが、その恐ろしいくらいの低域感と歯切れのよかったのが印象的であった。Utopiaのこの豪華なボックスにG610Bを入れて、もう一度聴いてみたい。現在にないコンサートホールサウンドが甦るであろう。(近藤) ユートピアは量産箱はやらず、このスピーカやオートグラフのような古典的で芸術的な手の込んだ箱のスピーカーシステムを大事に造っている様だ。私は自作派だから縁がないけれど、オーディオ仲間が何時の日か手元に置きたいスピーカーを造ってくれるのは有難い。(音迷人) |
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