いやぁ〜これはまたオーディオ的に素晴らしい音質の再現性である。これを聴くとまさに「スーパー・トリオ」の誕生であるという感がひしひしと伝わってくる。ベテラン正統派による華麗なるピアノ・トリオで、いきなり「All Of Me」の見事なバロンのピアノ、それにレオンハートのベース、フォスターのドラムス、という音楽を熟知している二人のサイドメンを得て、水を得た魚の如くハードボイルドにスイングしていく。ピアノが久方ぶりに鮮烈な光を放っている。
「Bye Bye Blackbird」での快適な乗りもよい。「Misty」などスロウな演奏で見せるバロンの美しく鋭いタッチがこれまた最高である。レオンハートの骨太で分厚いベースと、フォスターの弾け飛ぶシンバルの再現性が見事にマッチした、これぞ三位一体で、これほどまでにご機嫌なトリオのプレイは久しぶりだ。「Summer Night」、などはバロンの歌心が全開した至上の大傑作アルバムである。また「Sunset And The Mockingbird」、「Willow Weep For Me」では、レオンハートの渋いアルコが奏でる、切なく囁く分厚い響きがこれまた最高だ。音質は音には芯が通って骨太で厚みがあり、名手3人集まって最高のスイング感を示してくれる。こんな素晴らしい音質を聴かされると、「ニューアルバムの発売が少ないSACDは必要ないかなぁ〜!」と、思ったりもする。オーディオチェック用に新たな一枚が加わった。 ジャズファンのメルマガ諸君、これは絶対 ゲットしてよ!