質感の良いスーツと揃いのハット、白髪混じりのあごひげ。ダンディーなドクター・ジョンは音楽業界で長く活躍しているニューオーリンズ出身のミュージシャンである。雰囲気といい、ダミ声といい、レオン・ラッセルと似通っているように思う。今回はキャピトルレコード創始者であり作詞・作曲家ジョニー・マーサーに捧げたアルバムだそうです。"Blues In The Night"はジャズ・ミュージシャンを主人公に描いた同名映画の主題歌。これはまさしくドクター・ジョンならではのリズム。大好きです。"I'm An Old Cow Hand"はジョンのピアノをフューチャーした心地良いインストゥルメンタル。潮風をうけながら聴くのもおつかも。"Dream"映画「足長おじさん」で演奏されたそうですが、私は「You've got mail」でメグ・ライアンがメル友であるトム・ハンクスと会えず、嫌な仕事のライバルであるトム・ハンクスと気まずい会話を交わして意気消沈して帰宅するシーンで効果的に使用されているのを思い出します。この時はトム・ハンクスがメル友と同人物だとはメグ・ライアンは知りません。"Come Rain Or Come Shine"人種差別が存在した1946年に黒人だけで上演されたミュージカル「セントルイス・ウーマン」で歌われたラブ・バラード。雨が降ろうが晴れていようが僕は僕なりの愛し方をするというなかなか渋い内容。B.B.キング&エリック・クラプトンのブルージーなナンバーも好きですがドクター・ジョンの味付けもGoodです。"Moon River"はオードリー・ヘプバーン主演「ティファニーで朝食を」の主題歌。メグ・ライアン好きの私は「ケイト&レオポルド」のワン・シーンが浮かびます。映画ファンにも愉しいアルバムかもしれません。ちょっと「いけてる親父」に聴いて欲しいと思います。プレゼント応募お待ちしております。(^^)