koncappu
「コンサートの思い出」
ピアニスト梯剛之

 今週のおすすめはCD2枚です。ご応募いただいた皆様から抽選で各1枚ずつプレゼントします。お名前、送り先、ご希望のCD(「熱情」か「プレイズ ショパン」)を明記の上、下記メールアドレスまでご応募ください。
mailto:merumaga@hifido.co.jp
締め切り日時は12/27(木)21:00です。当選者の発表は賞品の発送をもって替えさせていただきます。
 梯剛之(かけはし たけし)のコンサートに行ったのは去年の11月。

 既に1年以上が経ってしまったが、コンサートの記憶はいまだ鮮烈で、色あせることなく留まっていることに自分でも驚く。今更という向きもあろうかと気が咎めたが、今回は、思い出す度にほの温かい気持ちにさせられるこのコンサートの感想を記すことで、アーティストとCDのご紹介に変えさせていただくことにした。
 2006年はモーツァルト生誕250年ということで、当初プログラムは、すべてモーツァルトで組まれていたが、当日に後半の曲目がシューベルトのソナタに変更されていた。

 私の席は舞台中央より右手であった。ここからは、演奏者の顔は見えるが、あいにく手元は見えない。しかも、梯はほとんど上体を動かさないで演奏する(ように見えた)ので、あたりまえだが、視覚的にはごくシンプルな静止画像であった。

※写真はプレゼントCD「熱情」のジャケット
□モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283/ピアノ・ソナタ第17番ニ長調K.576
□ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
 まずはモーツァルト。音が鳴ったと思ったら、音の粒が隙間なく流れ出してきた。鮮やかな極彩色の光がいくつも明滅する。一体何の曲だっけと何度もプログラムを見返したが、やはりモーツァルトだ。テンポがかなり速い。私がそれまで聴きなれていたモーツァルトは、一語一語はっきりと発音されていた。梯の演奏は音の連なり・フレーズを重視していて、その美しさが最大限に引き出されている。ずいぶんあっさりしているように聴こえなくもないが、軽々しいわけではない。ただ、あっけなく終わりとなるのが、寂しい。そのきれいな音の波をもっと聴いていたいのだ。
 途中で、日本では決して聴かれない音をいくつも拾った。ふいに頭に浮かんだのは、あるとき新聞に掲載された写真。梯がウイーンの町並みを背に小高いブドウ畑を笑顔で散策していた。梯の身に刻まれた音の風景が、光やにおいとさえなって私の頭の中でリアルに再現される不思議な感覚を味わった。

※写真はプレゼントCD「プレイズ ショパン」のジャケット
□バラード第1番ト短調作品23
□3つのエコセーズ作品72-3
□スケルツォ第2番変ロ短調作品31
□ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品35「葬送」
□夜想曲嬰ハ短調(遺作)
□ポロネーズ第6番変イ長調作品53「英雄」
 ところで、去年の秋頃は、子供の自殺予告をはじめ、痛ましい事件が多数報道され、なんとはなしに社会全体が沈鬱としていた。開演前には場内にも、人々が持ち込んだこうした重苦しさが漂っていた。しかし、ひとつまたひとつ、梯が演奏を終えるごとに、聴衆の心が音楽に引きつけられていき、親愛の情が増して暖かいものに変わっていくのが、客席から湧き上がる拍手からも感じ取れた。

 梯が後半にシューベルトのソナタを選んだことにも梯の意図があり、そこに祈りや願い・希望といったものが込められていたと、ちょっぱらが感じたことは、それほど独りよがりの深読みであったわけではないと思う。演奏が進むにつれ、流れるように紡がれる音のなかに、聴衆との心の交感で生まれたまた新しい何かが、加味されていく。

 シューベルトの陰と陽。この上なく美しく幸せに満ちた歌の後に、絶望がすべてを打ち砕くように襲う。歓喜と絶望が幾度も繰り返されたのちに、静かにやさしく、終曲となる。梯は命の希望の光を静かにごくさりげなく灯して、我々に手渡してくれた。

 アンコールをモーツァルトのロンドで軽快に締めくくり、ホクホクの面持ちで会場を後にしたちょっぱらだった。いきおいでCDを2枚も奮発してしまった。

 「熱情」はモーツァルト・ベートーベンのソナタをライブ録音したもの。ライナーノーツにもあるが、梯は、演奏するホールの音響特性にあわせて、微妙に弾き分けている。どの演奏がどのホールでのものなのか、聴き比べたり、オーディオでの再生調整を試みてみるなどの楽しみ方ができるかも。

 「プレイズ ショパン」は1998年ロン=ティボー国際コンクールで2位入賞後のショパン集。瑞々しく、迷いを感じさせない音。コンサートで聴いた流麗なタッチを彷彿させる。

 梯は1977年生まれ。小児癌のため生後1ヶ月で失明。ウィーンでピアノを学び、癌の再発を乗り越え、世界的に活躍する軌跡を道徳の教科書やTVドキュメンタリーなどで紹介されている。自身の体験を通して、小児癌征圧キャンペーンへの参加や地震被災地への慰問コンサートなど、善意の活動を大っぴらにではないが、積極的に続けている。

 特に、自身の演奏による音楽DVDをすべての小学校に届ける活動は、ユニークで素晴らしいと思う。ご興味のある方は是非、こちらのHPを覗いてみていただきたい。
「子供に伝えるクラシック」制作委員会
http://www.yumeno-kakehashi.com/

リサイタルのプログラム

□W.A.モーツァルト:サルティの歌劇

 「二人が争えば三人目が得をする」のミンゴーネのアリア

 「子羊のように」による8つの変奏曲 イ長調K.460

□W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545

□W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457

□F.シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959


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