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koncappu
「ちひろとひろこ」 2008年1月4日
ピアノトリオ
おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。
コンのおすすめCD 中山千尋「アビス」大須本店
カプのおすすめCD 国分弘子「オラ!」日本橋店
コンのおすすめCD
中山千尋
「アビス」
中山千尋(p)、ビセンテ・アーチャー(b)、ケンドリック・スコット(ds)
2007年5月NYで録音 ユニバーサルクラシック&ジャズ UCCJ-2060 2007/8/22発売
曲名
1) ラッキー・サザン
2) ザ・ルート・オブ・ザライト
3) シング・シング・シング・〜ギブ・ミー・ア・ブレイク
4) テイク・ミー・イン・ユア・アームス
5) フォー・ヘブンズ・セイク
6) ジャイアンツ・ステップス
7) アイム・ゴナ・ゴ・フィッシン
8) フォレスト・スター
9) ビーイング・ゴールド
10)ダウンタウン・ループ
現在アメリカでジャズ活動を続ける中山千尋の第7作目となるアルバムだ。トリオ構成によるソロ・ピアノ作やハードパップ的な作品も録音してみたいと思っていたようだが、やはり中山千尋にとってはトリオが重要な存在なのである。彼女もこう言っている。「これ以上多くなると対等の関係ではなく、力関係が発生してしまうし、管とピアノ、ドラムスというトリオもいいんですが、新感覚を持って今の3人で突き進むトリオを大切にしたい」
何時聴いても中山千尋の躍動感溢れるピアノ・プレイに元気を貰う。2)「ザ・ルート・オブ・ザライト」を聴いても新しい感覚で取り組んでいることが判断できるものだ。切れのよいスピード感が何とも心地よく響いてくるリリカルなリズムが大変気に入った。3)「シング・シング・シング・〜ギブ・ミー・ア・ブレイク」でもロマンティックなムードと軽快にスイングするピアノの感覚がよい。6)「ジャイアンツ・ステップス」では豪華で爽やかに紡いでいく。現代感覚を取り入れたニューヨ−クで活躍する中山千尋の真骨頂だと感じた。
今回のアルバムもベースのビセンテ・アーチャー、ドラムスのケンドリック・スコットと共に今までよりも電子ピアノやオルガンも多用した挑戦作である。とはいってもスリリングなメロディやリズムは難解なものではなく、音の美しさや聴き易さが断然いい。中山千尋はグランドピアノも好いが、電子ピアノにおいてもすんなりと馴染んで勢いと才能が溢れる楽しさを味わえる。ジャズ・ピアノの古きよき伝統に現代的なロックの手法と発想をミックスしたグループ・サウンドといえるものだ。
サウンドは透明感があり、リアルなピアノ、躍動するベース、粒たちのいいドラムスの創りだす音場がよい。テンポの速い曲では中域の密度が高く、この濃密さがまさにジャズの音色だ。大須本店で試聴するならJBL4348をおすすめする。大きなスピーカーから繰り出される密度の濃い音色をぜひ味わってみて欲しい。
(写真は2008年1月4日現在大須本店在庫 JBL 4348)
今年もコンは新譜を含めピアノ・トリオ、女性ボーカル、ワンホーン・カルテット等で、洗練された素晴らしい録音CDを紹介していきたい。
カプのおすすめCD
国分弘子
「オラ!」
国分弘子(p/pianica)、八尋洋一(b)、岩瀬立飛(ds) VICJ-61528
ビクターエンタテインメント
曲名
1)オラ!
2)ミ・テソロ
3)カテドラル
4)グラダナの夕ぐれ(組曲「版画」より)
5)火祭りの踊り(組曲「恋は魔術師」より)
6)ジプシー・バロック
7)コッカーラ
8)翼
9)スペイン
10)ザ・バラード
11)ミス・アミーゴス
国分弘子さんは国立音楽大学ピアノ科在学中にジャズに目覚め、卒業後単身でニューヨークに渡り、帰国後は佐藤允彦氏に師事し、作曲・編曲を学びながらライヴ・ハウスに出演されたりしていたそうです。今回リリースされたアルバムで共演した岩瀬氏とは10年、八尋氏とは15年の仲間だそうです。気心知れたメンバーとの会話弾む愉しい作品をご紹介します。11曲中7曲が国分さんの作品です。
1年の始まりに相応しい“Hola!”はと〜てもご機嫌なサウンドです。思わず身も心も弾むでしょう。フラメンコを髣髴させる”Mi Tesoro”はヨーロピアン・ジャズを思わせます。ドラムスの岩瀬氏が良いですねぇ〜。”Catedorarl”いわゆる大聖堂なのでしょうね。とても崇高で温かみのあるメロディーが癒してくれます。終盤にはドラマチックな盛り上がりをみせます。数年前訪れたニューヨークの滞在先の窓からそれはそれは巧みを凝らした大聖堂を目の当たりにしながら毎日感動していたのを懐かしく思います。
“Soiree Dans”や”Danza Ritnal”はクラッシック・ピアノをされていた国分さんの腕をお確かめください。立派なオーディオをお持ちの方にも臨場感を存分に味わって頂きたいです。哀愁漂う“Gypsy”、風景が浮かぶ”Coccala”、国分さんのピアニカ演奏の“Wings”などはマイナス・イオンを満喫できます。“Spain”はお馴染み、チック・コリアの有名な作品です。イントロはアランフェス協奏曲。そして静から動へ。中盤から終盤にかけての岩瀬氏の心を掻き立てる情熱のドラムスやパーカッションがメンバーを鼓舞。重厚でスケールが大きく三者卓越した素晴らしいトリオ演奏が魅了します。ライヴを聴きたくなりました。打って変わり静かな”The Ballad”ではエレガントでしなやかなピアノをお楽しみください。“Miss Amigos”は国分さんのピアニカ演奏やバックコーラスを織り交ぜた、明るい太陽とスペインの風が心地よく体をすり抜けていきます。皆さんも見知らぬ土地に思いを馳せるのではないでしょうか。(^^)
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2024-04-26 MARK LEVINSONの初代SACDプレーヤー、No.512がメーカーメンテナンス済みで入荷しました。スムース&ニュートラルなサウンドで音楽ジャンル問わず忠実に再生。センタートレイの王道なルックスも魅力的です。
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