2008年7月25日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ダン・ニマー・トリオ 「ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン」 京都店 カプのおすすめCD MONTY ALEXANDER plays the songs of TONY BENNETT「The Good Life」 秋葉原店 |
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コンのおすすめCD ダン・ニマー・トリオ 「ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン」 ダン・ニマー(p)、ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds) 2007年11月NYで録音 ヴィーナスレコード VHCD-1005 2008/5/21発売 曲名 1) ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン 2) ジャパングル 3) ジャスト・アス 4) レイ 5) スピーク・ロウ(�) 6) ポインシアナ 7) ブルース・エチュード 8) ロード・ソング 9) スクアッティー・ルー 10)オンリー・トラスト・ユア・ハート 11)フォーリング・イン・ラブ・ウィズ・ラブ 12) スピーク・ロウ(�) 13)ウィムズ・オブ・チェンバース |
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現在ニューヨークで活躍中の若手ピアニスト、ダン・ニマーの3枚目のアルバムが発売された。ダン・ニマーはウイントン・ケリーに傾倒しているということだが、ジャズの先輩の作品をいつも大切に扱い、演奏しているということでも知られている。前作の「ケリー・ブルー」においてもベースにジョン・ウェーバー、ベースにはジミー・コブという理想的なメンバーを迎えての演奏だったが、今回も同等の強力なメンバーによる傑作トリビュートである。 オープニングにふさわしく軽快なアップ・テンポで奏でられていく1)「ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン」はダン・ニマーらしい温かみのある4ビートの効いたピアノが何ともいえないくらい心を落ちつかせてくれる。続いて2) ジャパングル、3)「ジャスト・アス」、4)「レイ」の豊潤でありながら豪快な演奏は彼の持ち味でもある。7)「ブルース・エチュード」はオスカー・ピーターソンへのトリビュートですが、ニマーは彼独特の奏法でこの曲を見事にこなしていく。8)「ロード・ソング」もすごくファンキーな気分で紡いでいくピアノが実に気持ちいい。 今回のアルバムも勉強熱心なニマーのこと、見事な出来映えであるが、ベテラン奏者ルイス・ナッシュ(ds) とピーター・ワシントン(b)のフォローがなければ成しえなかった部分も大きいと感じた。ダン・ニマーのアルバムで何時も感心することは、いつも4ビートの効かせた彼らしいスイング感が実に素晴らしいところだ。ピアノ・トリオ好きは一曲を聴いただけで魅了される。 美しくスインギーな演奏がより透明感を増し、ワイドレンジが何とも頼もしく高解像度の録音は安心感と好印象を与えてくれるサウンドだ。 |
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カプのおすすめCD MONTY ALEXANDER plays the songs of TONY BENNETT 「The Good Life」 Monty lexander(p)、Lorin Cohen(b)、George Fludas(ds) NY 録音 曲名 1) That Old Devilmoon 2) The Good Life 3) Smile 4) Maybe September(Song from “The Oscar”) 5) The Way You Look Tonight 6) Just A Little Street 7) Just In Time 8) Emily 9) Put On A Happy Face 10) I Wanna Be Around 11)Once Upon A Time 12)Because Of You |
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モンティ・アレキサンダー氏は1944.6.6. ジャマイカのキングストン生まれです。幼い頃、教会で歌いながら育ったアレキサンダーは、カリプソ音楽やブギ・ウギーを演奏したり、聴いたりしていました。聖歌隊、アフリカ音楽、トリニダード島のスティール・ドラム、カリプソ、アメリカン・ジャズ、ブルーズ、R&B,アメリカの唱歌などあらゆる音楽を吸収した時期でもありました。ルイ・アームストロング、ナット・キング・コールなどのレコードをすでに聴いていましたし、’57にはキングストンのカリブ・シアターでナット・キング・コールを鑑賞し、ピアノ伴奏も研究していたようです。フランク・シナトラに才能を見出されて腕を磨き上げていきました。 余談ですが、以前、 私の大好きなジャズ・ドラマー・大坂昌彦氏に取材をさせて頂いた際、回答の中に「音符が踊る」という表現がありました。今回ご紹介しますモンティ・アレキサンダー氏のピアノ・パフォーマンスはまさしく「音符が踊る」です。スターティング1) ”That old Devil Moon”から12)“Because Of You”まで、ジャズに欠かせないスイング感、センス溢れるメロディーの組み合わせ方、幼少期から培ったあらゆるジャンルの音楽性をバランス良く活かしながら、これも又ジャズに欠かせないミュージシャンとのコミュニケートを織り交ぜています。どれをとっても三位一体のパフォーマンスに魅了されます。大阪市にあります、Jazz Club Over Seas の寺井珠重夫人のレポートも合わせてご覧くださいませ。 http://jazzclub-overseas.com/report/monty/monty.html 1)”That Old Devil Moon” カリプソ・サウンドを織り交ぜた愉快な演奏です。左手のバッキングにも傾聴してください。3) “Smile”お馴染みチャールス・チャプリンで有名な楽曲です。フェイド・アウトするかと思いきや、静かに語りかけながらまとめます。2)”The Good Life” 、6)“Just A Little Street” は優美な旋律をスインギーにセンシティブに奏でます。4)”Maybe September (Song From The Oscar) “、8)”Emily”どちらもエレガントに仕上げています。9)Put On A Happy Face” 叙情的な11)”Once Upon A Time”は穏やかな気持に浸ります。アップ・テンポの7) “Just In Time” は楽しい。特にドラムスの躍動感が最高に良いです。ブルージーで歌心満載の10)”I Wanna Be Around”もcappuccinoのお気に入りです。最後を飾るのは、勿論モンティ・アレキサンダー氏がとても感銘を受けたというトニー・ベネットの“Because Of You” をしっとりと奏でます。暑さで体が「ダル、オモ」とお感じのお方にはおすすめです。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申し付けください。お待ちしております。(^^) |