2008年9月19日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD シモーネ「恋をしましょう」 京都店 カプのおすすめCD FRANCO PIANNA BIG BAND Featuring PIANA-VALDAMBRINI SEXSET 「CONVERSATION」 オーディオビギナーズ |
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コンのおすすめCD シモーネ 「恋をしましょう」 シモーネ(vo)、アーロン・ヘイク(sax)、ヒューストン・パーソン(ts)、ジョン・ディ・マルティーノ(p)、ジュージ・ムラーツ(b)、ビクター・ルイス(ds)、ストリングス・カルテット 2008年4月NYで録音 ヴィーナスレコード VHCD-1010 2008/7/16発売 曲名 1)テネシー・ワルツ 2)ワン・ディ・アイル・フライ・アウェイ 3)恋をしましょう 4)ゴースト・イン・ジス・ハウス 5)エブリバディズ・トーキン 6)アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー 7)ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル 8)コルコバード 9)ムーン・グロウ 10)グッド・ライフ |
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若手ボーカリスト、シモーネ、大人のムード溢れロマンティックでいて、ノスタルジックな歌声はボーカルファンを魅了する。よりいっそう進化した歌唱を聴いていくと、一段と大人になった雰囲気を醸し出しているようだ。ゴージャスなストリングスをバックにシモーネの進化が読みとれるニューアルバムだ。全体により落ち着いて歌っているようで、今回はアーロン・ヘイクのソプラノ・サックスとヒューストン・パーソンのテナー・サックスが彩りを添え、爽やかさの中にも一段と濃厚に聴き取れるようだ。 1)「テネシー・ワルツ」は日本でもよく歌われた曲で、まだ江利チエミが幼いころ歌って大ヒットした曲だ。録音のよさも手伝い、透きとおる歌声に魅了された。まるでシモーネが目の前に浮かび上がり、あたかも存在するかのようなリアルで生々しい表現だ。2)「ワン・ディ・アイル・フライ・アウェイ」では、ガラリと雰囲気が変わってシモーネの愛らしい歌い方が優雅なリズムに乗って、マルティーノのピアノとムラーツの図太いベース、そして繊細感タップリなソプラノ・サックスの音色とが上手く溶け合い、シモーネの落ちついた質感にいっそう彩りを添えているようだ。タイトル曲の3)「恋をしましょう」はムラーツの厚いベースはシモーネの美しい声質とマッチしてマルティーノのピアノとよくスイングしながらテンポを緩めまたヒューストン・パーソンの太く響くテナーが凄みを増し、心地よくリズムを刻んでいく。曲のお終りのところで、チョッピリ清楚な色気が滲むようなスキャットを聴かせるところも憎いばかりだ。4)「ゴースト・イン・ジス・ハウス」は、流れが自然でアーロン・ヘイクのソプラノ・サックスがシモーネの何とも可憐な歌声をにいっそう盛り上げる。5)「エブリバディズ・トーキン」、6)「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」、7)「ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル」でも、トリオとテナーが醸し出すリズムとマルティーノの洒落たピアノ、後半のストリングスの心地いいリズムに乗ったシモーネのキュートな歌い方に実に癒されるのだ。8)「コルコバード」、9)「ムーン・グロウ」、10)「グッド・ライフ」でも、シモーネの表情はどこまでも温かくストリングス・カルテットとのアコースティックな響き、ここでもソプラノ・サックスが刻むテンポがベストマッチして、最後までジャズ・ボーカルの素晴らしさとオーディオの良さも同時に味合うことのできるアルバムだった。 スッキリと整ったバックを配し、シェイプアップされたシモーネの繊細な音像が浮かび上がるサウンドである。S/Nが高い音質でストリングス・カルテットとともにトリオの質感と解像度も高くバランスも非常に優秀だ。 |
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カプのおすすめCD FRANCO PIANNA BIG BAND Featuring PIANA-VALDAMBRINI SEXSET 「CONVERSATION」 FORUM STUDIO ROME 録音 *FRANCO PIANA BIG BAND* Alberto Corvini, Claudio Corvini, Aldo Bassi,Enrico Fineschi (tp)、Marino Corvini, Steffano Scalzi, Luciano Carratoni,Massimo Pirone(Bass tb)、PaoloBoccabella (Bass tb on LUNGA VITA AL JAZZ & EASY or NOT)、Quarto Maltoni(Alt sax sax-fluet-clarinet)、Nino Rapicavoli(Tener sax-fluet)、Francesco Santucci(Tenor sax-fluet-clarinet)、Franco Marinacci(Baritone sax-Bass clarinet)、Enrico Pieranunzi,Antonello Vannucchi(on CONVERSATION & ESY or NOT)(Piano)、Massimo Moriconi, Giorgio Rosciglione (on MELODY FOR CHILDREN,BLUES FOR CHET & MAIN STREET)(Bass)、Aldo Sterra(on EASY or NOT & BLUES FOR CHET)(Guitar)、Roberto Gatto,Gege Munari(on MELODY FOR CHILDREN,BLUES FOR CHET &MAIN STREET)(drums) *PIANA-VALDAMBRINI SEXSET* Oscar Valdambrini(tp,flugelhorn)、Dino Plana (tb)、Franco Piana (tp, flugelhorn)、Enrico Pieranunzi(p)、Massimo Moriconi(b)、Robert Gatto (ds) 曲目 1)CONVERSATION 2)MELODY FOR CHILDREN 3)LUNGA VITA AL JAZZ 4)EASY OR NOT? 5)BLUES FOR CHET 6)MAIN STREET |
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今回ご紹介するおすすめCDはイタリア発です。ここのところ我が家のスピーカーからよく流れています。何度聴いても飽きないです。調和と個性を発揮するジャズ集団のビッグ・バンドも好きなcappuccino。花形といえばはやりホーンなのでしょうか。しかし、大黒柱はドラムスとベースだと思うのは私だけでしょうか。メリハリのあるキックでリードするドラマーやリズム・キーパーでもあるベーシストについ耳を傾けてしまいます。 1)“CONVERSATION”のドライブ感、優雅さ、哀愁、スイング感に魅了されます。ドラムスがいいですねぇ。2)“MELODY FOR CHILDREN”は甘いトロンボーン、ピアノがメインの優しさ溢れる楽曲です。3)”LUNGA VITA AL JAZZ”は弾力のあるベースが力強く紡ぎだす音色に乗り、ドラムスの小粋なスティック捌き、甘いトロンボーン、フリューゲルホーン、ピアノ・ソロが続き、ベース・ソロへと戻り、スロー・テンポのフリューゲルホーン・ソロに入る。まるで映画のワンシーンが浮かぶかのようなcappuccinoが好きな格好良いサウンドです。小気味良くホーン・セクションが奏で、趣きを変えたピアノ・ソロからホーンへと繋ぎスインギーで迫力あるパフォーマンスを堪能させてくれます。4)“EASY OR NOT?”は其々の奏者が会話をしているかのように楽しくて面白いスターティングです。メリハリの効いたビッグ・バンドの良さを引き出す、的確なカウントを奏でるベース、ドラムスにエレガントなピアノが良い味付けをしています。5)“BLUES FOR CHET”温もりのあるギターのイントロで入り、ウォーキングベースのリード、ドラムスのブラッシュのバッキング。ソプラノ・サックス、トロンボーン、歌心あるアルト・サックスやバリトン・サックス、トランペット、ギター、ベースとソロが続きます。 1)“CONVERSATION”や6)”MAIN STREET”はオーケストラのような音の広がりとジャズが同時に楽しめるビッグ・バンド・サウンドは是非拘りのオーディオでお聴きください。ご試聴ご希望の方はご遠慮なく店頭スタッフにお申し付けください。お待ちしております(^^) |