2009年1月30日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ティファニー 「アメイジング・グレース」 日本橋店 カプのおすすめCD Walter Bishop Jr. Trio 「Speak Low」 大須本店 |
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コンのおすすめCD ティファニー 「アメイジング・グレース」 ティファニー(vo)、右近茂(sax)5.11、井上信平(fl)4.10、小曽根真(p)1.3、秋田慎治(p)2.4.6.7.10、椎名豊(p)8.9、中島弘恵(p)5.11、海野雅成(p)12、小沼ようすけ(g)6.10、井上陽介(b)1〜3、バカボン鈴木(b)4.6.7.10、本川悠平(b)8.9、伊東理栄子(b)5.11、トニー・キャンベル(ds)1.2.3.4.6.7.10、広瀬潤次(ds)8.9、安永晴美(ds)5.11 2008年8月東京で録音 (SACDハイブリッド盤) ヴィレッジミュージック VRCL-18842 2008/10/22 発売 曲名 1)五木の子守唄〜サマータイム 2)バット・ノット・フォー・ミー 3)ファー・ファー・アウェイ 4)ムーン・リバー 5)ブルー・スカイ 6)マック・ザ・ナイフ 7)グッド・モーニング・ハートエイク 8)君にこそ心ときめく 9)テイク・ファイブ 10)ナイト・アンド・ディ 11)アイ・ソウト・アバウト・ユー 12)アメイジング・グレース |
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デビューして未だ2年というティファニーだが、このところ素晴らしい活躍を見せてくれている。ティファニーの魅力がいっぱい詰まった第3作目のアルバムが登場した。豪華な顔ぶれ5人のピアニストが奏でるメロディでご機嫌に歌っている。 本作の演奏はピアノが中心だが、曲によってはサックス、ギター、フルートといった多才なメンバーが彩りを添える。1)「五木の子守唄〜サマータイム」は、日米の子守唄でもあるよく知れた曲で、旋律のいいメドレーが小曽根の美しいピアノで歌われていく。2)「バット・ノット・フォー・ミー」は、ティファニー本人の作詞、作曲とされる曲でボーカルの醍醐味を遺憾なく聴かせてくれるコンプセプトに感激、また、何と言っても小曽根のピアノの歌わせ方が、鮮烈な光りを放っていくところも、断然いい。3)「ファー・ファー・アウェイ」、5)「ブルー・スカイ」、6)「マック・ザ・ナイフ」においては、あのクリクリした目が愛らしく目に浮かぶようで、伸び伸びと歌っているところも高感度で、キュートな感じも上手く表現されていて爽やかなところもいいものだ。7)「グッド・モーニング・ハートエイク」は、堂々としたティファニーのボイスは自然体で歌っているが、聴いていく内段々と歌声に熱さが増すようだ。8)「君にこそ心ときめく」、9)「テイク・ファイブ」も、随所に細かなニュアンスの表現をして見せるあたりも、「さすがティファニーである!」と感心させられる場面だった。10)「ナイト・アンド・ディ」、11)「アイ・ソウト・アバウト・ユーバック」、12)「アメイジング・グレース」においては、バックのフォローと好演も光っている。中島弘恵のピアノの切れ味が冴え、一段と響き渡っていくところなどを聴いていると、まさに新鮮な空気を運んできてくれるような感じさえしてくる。贅沢な時間が過ぎていくことに快感を覚える瞬間でもあるようだ。 サウンドもメリハリがあり、適度な艶を維持しながら各楽器が持つ音源の、分離のよい深みが音場への高まりを見せる。小曽根真をはじめ日本のピアノニスト5人によるプレイがとにかく豪華だ。エネルギーに満ちたサウンドは厚く温かく、ティファニーの優れたボイスと個性が多面的に表現されている。音質効果も上手く溶け合い、そのダイナミックで分離のよい深みを持つ音場へと進化する空間表現は情感豊かに盛り上がる。やはりこれもSACDハイブリッドの音質効果が貢献しているようだ。 |
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カプのおすすめCD Walter Bishop Jr. Trio 「Speak Low」 Walter Bishop Jr.(p)、Jimmy Garrison(b)、G.T.Hogan(ds) 1961.3.14 録音 曲名 1)Sometimes I’m Happy 2)Blues In The Closet 3)Green Dolphin Street 4)Alone Together 5)Milestones 6)Speak Low 7)Sometime I’m Happy 8)Blues In The Closet 9)Speak Low |
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今回のおすすめCDは、cappuccinoが初めてジャズ・レコードを買ったアルバムです。そう、当時はレコードだったんですよね。ジャズ・ファンの友人との待ち合わせといえば当然ジャズ喫茶。以前書いたかもしれませんが、大阪は道頓堀の「5 spot」、「バンビ」や「staff」千日前の「Yakata」ここのユニーク?なマスターはご健在でしょうか?閉店パーティーにも参加した心斎橋の「デューク」、ロックが専門でしたが好きなレコードを聴けるのでアルバイトをしたことがある法善寺の「Gせん」等。懐かしいなぁ。お店は生き残っているのだろうか〜?最近は普通の喫茶店でもBGMにはジャズを流しているお店が増えたように思います。そうねぇ、耳馴染みになってジャズに対する拒否反応が薄らぎ、ジャズが多くの方に浸透するのを期待しましょう。あら、脱線してしまいましたね。では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 1927年ニューヨーク生まれのウォルター・ビショップ・ジュニアの初リーダー・アルバムだそうです。1)”Sometimes I’m Happy” 心地よくスイングする安定したトリオ演奏。2)アップ・テンポの”Blues In The Closet” 力強いベース、軽快なドラムス、躍動感に満ちたピアノがメリハリを利かせる。3)”Green Dolphin Street” どこか懐かしい空気を漂わせながら聴き手を気持ちよく酔わせる上質な演奏。4)”Alone Together” ソウルフルで渋い。5)”Milestones” 格好良いの一言。Cappuccino好みの男前サウンド。安定したブラッシュ・ワークとタイトなベースをバックにコロコロと自由自在に奏でるピアノが紡ぐ素敵なチューン。タイトル・ナンバーの6)”Speak Low” はラテン・フレーバーの軽快さとピアノ・トリオならではの三者の歌心を上手くまとめあげています。元祖「幻の名盤」といわれているこのアルバムをご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申しつけください。お待ちしております(^^) |