2009年4月17日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD マンハッタン・ジャズ・クインテット 「 ブイ・エス・オー・ピー」 日本橋店 カプのおすすめCD Tommy 「One Way To Rome」 秋葉原店 |
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コンのおすすめCD マンハッタン・ジャズ・クインテット 「ブイ・エス・オー・ピー」 デビッド・マシューズ(p,arr)、ルー・ソロフ(tp)、アンディ・スニッツァ(ts)、エディ・ゴメス(b)、スティーブ・ガッド(ds) 2008年8月NYで録音 バーズレコード XQDJ-1009 2008/10/22発売 曲名 1)メドレー(ブルース・バイ・ファイブ〜フォア〜グルービン) 2)枯葉 3)タイム・アフタ・タイム 4)マイ・ファニー・バレンタイン 5) ウォーキン 6)フット・プリンツ 7)サム・スカンク・ファンク |
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素晴らしく元気あるサウンドは、今回も誰が聴いても絶賛されるものである。マンハッタン・ジャズ・クインテット(以下MJQ)のスーパー・コンボとしての活躍は目覚しいものがある。MJQを率いるデビッド・マシューズのアレンジが一段と冴え渡り、見事に現代的なサウンドに彩られて、より新鮮さをアピールしているかのようである。美しいコンビネーションの響きでリスナーを魅了するのだ。 まず1)「メドレー」ではブルース・バイ・ファイブ、フォア、オレオ、ウエル・ユー・ニードゥント、グルービンの5曲はマシューズのアイデアが生かされ、素早いメドレーの演奏に驚かされる。「いやぁ・・実に迫力がある!」最初から感心しきりである。よく知られた曲2)「枯葉」は、リズム感のいい4ビートでのサンバ調が心地よく、ドラムのスティーブ・ガッド、トランペットのルー・ソロフを伴って、気持ちよくスイングしていく。3)「タイム・アフタ・タイム」でも、ピアノソロからテナーサックスのアンディ・スニッツァが繰り出す響きの音色は自然で、ルー・ソロフのトランペットが輝きを倍増する。「MJQにしか出せない整った響きだ!」と、ここでも感心させられる。これもお馴染みの4)「マイ・ファニー・バレンタイン」だが、バラード風にアレンジしている。エディ・ゴメスの飛びぬけたベース・ソロが魅力的で、演奏自体もユニークである。リスナーは大いに引き付けられることだろう。5)「ウォーキン」では、少々リズムテンポを速めてグルーブ感を増し、ルー・ソロフとアンディ・スニッツァ、マシューズ、エディ・ゴメスのソロも聴き応え十分である。6)「フット・プリンツ」、7)「サム・スカンク・ファンク」では、2ホーン・クインテットでのファンク調のプレイである。スティーブ・ガッドのドラムスをフィーチャーした、心地よくスイングするリズムに酔いしれる。 各楽器の明快な音がリスナーを背後まで包んでくれるような豊かなサウンドで再現されている。マシューズの意気込みが強く感じられる見事なアレンジで抜群のアルバムに仕上がった。 |
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カプのおすすめCD Tommy 「One Way To Rome」 Tommy(tb)、Fabrizio Bosso/(tp)tb 1&5、Daniel Tittarelli(as)/tb 7&8、Maurizio Giammarco(ts,fl)/tr1&5/ts,tr/fl10、Greg Burk(pf)、Mauro Battisti(ba)、Carlo Battisti(ds)、Francesco Diodati(g)/tr.2.4&5 2008.3.25&26 Rome録音 曲名 1)One Way To Rome 2)Parole Parole(甘い囁き) 3)Nessun Doma(誰も寝てはならぬ) 4)Estate 5)Rain On The Street 6)Oblivion 7)Mercoledi Notte(水曜日の夜) 8)A Secret Step 9)O Mundo E Um Moinho(人生は風車) 10)Yukimizake(雪見酒) |
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4月というのに初夏のような暑さ。近所の桜は既に葉桜になっています。この調子だと5月の気温はどうなるんだろうか。新入社員の皆さん、適度な休息を心がけて5月病にならないようにネ。ということで、今回おすすめCDに選びましたのは癒しと元気を与えてくれるトロンボーン奏者のTommyさんのアルバムです。10曲中4曲の楽曲を手がけておられます。内容に関してはトミーさん自らライナー・ノーツで解説されております。色んなエピーソードが記載されておりますので、そちらもお楽しみくださいませ。 アルバム・タイトルになっております1)”One Way To Rome”は躍動感・弾力のあるベースと小技を活かしたドラムスをバックにホーン・セクションのハーモニーの美しさや其々の卓越したソロ・リレーもと〜ても格好良いです。ドライブ感が醸し出す男前サウンドです。2)”Parole Parole”は懐かしいですねぇ。私が十代のころでしたでしょうか・・・。喫茶店の有線放送でよく流れていたちょっとエロスな雰囲気のスキャット曲。アラン・ドロンと女性がデュエットしていたような・・・。誰だったかな〜?美しいメロディーに乗せトロンボーンとギターの絡み、それを包み込むピアノとの融合がドラマティックに紡ぎだされています。プッチーニ生誕150周年の関連でセレクトされた3)”Nessun Doma”がどのように展開するのかご自身でお確かめくださいませ。ジョアン・ジルベルトが歌い一躍有名になったということもあり、ブラジル音楽と思われているらしいのですが、イタリア人ブルーノ・マルティーノの作品だということです。Cappuccinoが気に入ったのが5)”Rain On The Street”は其々が味わい深いホーン・ソロと粒立ちのよいピアノ・タッチ。なんと言ってもギター・ワークがGood Tasteです。6)”Oblivion” アーシーなドラムス、ソウルフルなピアノとトローンボーンのエキゾチックさが醸し出され魅了されます。ニニ・ロッソの作品7) ”Mercoledi Notte”はスインギーで愉しいです。原曲と聴き比べてみたいですねぇ。1)、5)、8)、9)はTommyの作品です。9)”O Mundo E Um Moinho”では、マウリツィオがフルートを吹いています。ホーン楽団というと熱い印象がありますが、Tommyさんが学生時代に吹奏楽部で培われた頃の原型であるクラッシック、又、ムード音楽やインストゥルメンタル演奏等の要素を上手くジャズに取り入れられた作品です。ご試聴ご希望の方はご遠慮なく店頭スタッフにお申し付けください。お待ちしております。(^^) おまけ:Tommyさんのプロフィール 13歳でジャズに目覚め、クラリネット、サックス、そしてトロンボーンを始める。 中学・高校・大学と吹奏楽を続ける傍ら、ジャズも勉強し続け、京都府立大学在学中に、ジャズ研究会を創設、学外でもバンドに参加する。 卒業後は、ジャズ・ソウル・ブルース・サルサ・ブラジル音楽など、ジャンルを問わず活動を続け、ライブ、レコーディング、またボ・ガンボスなどのメジャー・アーチストのツアーにも参加する。 古谷充、片山広明、ジョゼフ・ジャーマン、東原力哉、清水興、中村建治、ポール・ジャクソン、市川修、山崎まさよしなどと共演。 95年より、「お気楽Horns」、「Duo Sonorosso」、「BalladManiA」、などを結成、リーダーとして活動する傍ら、「A Hundred Birds」、「バンダ・リブレ」のメンバーとして、ジョニー大倉のサポート・メンバーとしても活動中。(TommyさんのHPより引用) |