2009年8月14日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ダイアナ・クラール 「クワイエット・ナイツ」 大須本店 カプのおすすめCD Lars Jansson Trio 「In search of lost Time〜失われた時を求めて〜」 秋葉原店 |
|
コンのおすすめCD ダイアナ・クラール 「クワイエット・ナイツ」 ダイアナ・クラール(p,vo)、アンソニー・ウイルソン(g)、ジョン・クレイトン(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)、クラウス・オガーマン(arr)、オーケストラ 2008年録音 限定盤SHM-CD+DVD ユニバーサルクラシック&ジャズ UCCV-1123 2009/3/25発売 曲名 1)いつかどこかで 2)トゥー・マーベラス・フォー・ワーズ 3)アイブ・ゴロウン・アカスタムド・トゥ・ヒズ・フェース 4)「イパネマの少年」 5)ウォーク・オン・バイ 6) ユーア・マイ・スリル 7) まなざし 8)ソー・ナイス(サマー・サンバ) 9)クワイエット・ナイツ(コルコバード) 10)ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ 11)傷心の日々 12)エプリ・タイム・ウイ・セイ・ゴッドバイ 13)アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォア・ミー DVD=インタビュー、ライブ etc |
|
ダイアナ・クラールの久しぶりのアルバムである。ボーカルの女王らしくボサノバの名曲を表情豊かにしっとりと唄い上げ、ピアノもクラールならではのしなやかなタッチで奏でられる。ストリングスをバックに豪華で、力強く素晴らしいボーカルを聴かせてくれていて、何時ものとおり「恋を語るには、ダイアナは欠かせない」といわれるくらい、ロマンティック&エレガント溢れる人気ボーカリストの貫禄十分である。ジャズ・ピアノの上手さでもリスナーを魅了する。 まず1)「いつかどこかで」、2)「トゥー・マーベラス・フォー・ワーズ」は、ストリングスをバックに呟くように歌うダイアナの巧みな歌声が豪華な色彩を添えている。3)「アイブ・ゴロウン・アカスタムド・トゥ・ヒズ・フェース」、4)「イパネマの少年」、5)「ウォーク・オン・バイ」においても、彼女独自のフィーリングでリズムを刻み表情豊かに聴かせてくれている。美しいストリングスのメロディをバックに唄うダイアナに思わずうっとりと聴き入ってしまう。6)「ユーア・マイ・スリル」、7)「まなざし」も素晴しくより洗練された雰囲気が伝わってくる。豊かな表情でちょっぴりハスキーな表現も見事だ。8)ソー・ナイス(サマー・サンバ)、9)クワイエット・ナイツ(コルコバード)でも、彼女独特のハスキーかつリアルな歌唱力で情感たっぷりに唄い上げている。10)「ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ」、11)「傷心の日々」を聴いていても心に響いてくる歌声は心に残り印象的でもある。12)「エプリ・タイム・ウイ・セイ・ゴッドバイ」は、より洗練された雰囲気がいっぱい詰まっていて、しかもゴージャスなストリングスの響きが気持ちよく耳に馴染むようだ。最後の13)「アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォア・ミー」はボサノバとバラードを豪華なストリングスが特に美しく、彼女の歌声に彩を添えていて魅力的で素晴らしいと感じる。響きが気持ちよく耳に残り、バックの各パートのメロディのよさもあるが、ダイアナがそれに劣らないのもさすがだと思う。 サウンドは後方にギター、ベースとドラムスを配置して、細かな音も自然に聴こえバックのバランスもいい感じで、音のレンジも広くとられ、各楽器のバランスもよい。何と言ってもSHM-CDが音質的にも貢献している。安定感も加わり安心して聴くことができた。 |
|
カプのおすすめCD Lars Jansson Trio 「In search of lost Time〜失われた時を求めて〜」 ラーシュ・ヤンソン(p)、クリシュチャン・スペリング(b)、アンダーシュ・シェルベリ(ds) 曲名 1)ゼア・イズ・ア・バタフライ・イン・マイ・ルーム 2)アット・ワン・メント 3)ミッドサマー 4)シリアン湖のワルツ 5)イン・サーチ・オブ・ロスト・タイム 6)シンプル・ソング・シンプル・ライフ 7)ワンハンド・クラッピング 8)フィッシャーマン 9)ゴッズ・ディレイズ・アー・ノット・ゴッズ・ディナイアルズ 10)ア・レア・イタリアン・バード 11)ホエア・イズ・ザ・ブルース・フォー 12)ゴッズ・フー・シット 13)ニュー・ルーム 14)ヒルダ |
|
今回のおすすめCDは、ラーシュ・ヤンソン・トリオの5年ぶりのリリースとなるアルバム「In search of lost Time」です。ヤンソン氏自身が作・編曲を手がけ、各楽曲の解説も記されていますのでご参考に。人生について考える機会が多くなった(?)cappuccinoは彼の解説を読み感銘を受けたり、勇気付けられたりしました。アルバムタイトルはフランスの作家ブルーストの20世紀を代表する名作から借用されたそうです。アルバムを通じて感じたのは気品が香り立つ作品を編み出すヤンソン自身の奥深さにも興味をそそられました。 スターティングの1)「ゼア・イズ・ア・バタフライ・イン・マイ・ルーム」は一日の始まりにピッタリの楽曲です。音の広がりが心を解き放ちます。シェルベリの卓越したブラッシュ・ワークが印象深いです。タイトル・ナンバーの5)「イン・サーチ・オブ・ロスト・タイム」は三者の歌心あるスインギーなパフォーマンスが魅了します。懐かしいメロディとヤンソンの芳醇なピアノタッチにハッとさせられた6)「シンプル・ソング・シンプル・ライフ」はヤンソンの解説では、「私のカントリーハウスに置いてあったスケッチ・ブックに書かれていたのを、偶然見つけました。あまりにシンプルで、最初は弾くのがためらうほどでしたが、時が経つにつれ、どんどん好きになっていきました。シンプルながらも、誠実さと深みを持つ曲を書くのは実に難しいことです。人生も同じ。シンプルでナチュラルに生きるのは一つの技なのです。」(ヤンソン)9)「ゴッズ・ディレイズ・アー・ノット・ゴッズ・ディナイアルズ」。「人生には忍耐が必要です。今日できなかったことも、いずれ私たちにその準備が整ったなら、いつか出来るのかもしれません。(ヤンソン)11)「ホエア・イズ・ザ・ブルース・4」はちょっとフリーなモザイク模様の世界。12)「ゴッズ・フー・シット」ドラムスのスティック捌きとベースがアーシーなリズムを醸し出します。13)「ニュー・ルーム」&14)「ヒルダ」は心洗われる美しい旋律です。 旅行中、私は本アルバムを宿泊部屋や機内で聴きながら心地よい気分に浸っていました。あなたのご自慢のオーディオでも是非どうぞお試し下さい。ご試聴ご希望の方はご遠慮なく、店頭スタッフにお申し付けください。お待ちしております。(^^) |