2010年03月12日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD アレクシス・コール 「いつか王子様が」 秋葉原店 カプのおすすめCD Yuji Ohno 「Y.O. Connection」 京都店 |
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コンのおすすめCD アレクシス・コール 「いつか王子様が」 アレクシス・コール(vo)、ドン・ブレイデン(ts,fl)、フレッド・ハッシュ(p)、スティーブ・ラスピナ(b)、マット・ウイルソン(ds)、グレゴリー・マレット(hca) 2009年5月NYで録音 ヴィーナスレコード VHCD-1035 2009/11/18発売 曲名 1)フォー・ナウ・フォー・オールウエイズ 2)ホーム・イズ・ホエア・ザ・ハート・イズ 3)イフ・アイ・ネバー・ニュー・ユー 4)ラ・ラ・ルー 5)レット・ミー・ビー・グッド・トゥ・ユー 6)ラブ 7)ワンス・アポン・ア・ドリーム 8)リメンバー・ホエン 9)ソー・ジス・イズ・ラブ 10)いつか王子様が 11)ザ・セカンド・スター・トゥ・ザ・ライト 12)星に願いを |
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またまた素敵な女性ボーカリストが日本デビューを果たした。 その名はアレクシス・コールである。彼女はニューヨークを始め世界各地で音楽活動を既に続けているということで、音楽関係者には馴染みがあるようだ。今作はディズニー映画音楽の名曲をアレクシス・コールが持つ独特の美しく、往年のジャズ・シンガー「ドリスディ」にも似た声質で新鮮に歌っている。聴くほどに心癒され気持ちいいものだ。 最初1)「フォー・ナウ・フォー・オールウエイズ」、2)「ホーム・イズ・ホエア・ザ・ハート・イズ」から、美しく優れた歌唱力で甘美で迫力あるボーカル・フィーリングとスイング感において、圧倒的なパフォーマンスを披露してくれている。まさにオーソドックスなジャズを完全に自分のものにしているようだ。3)「イフ・アイ・ネバー・ニュー・ユー」、4)「ラ・ラ・ルー」では、優しく醸し出す雰囲気と、先輩ペギー・リーを継承したかのような情感タップリに、堂々としていてダイナミックで正統派的な歌い方なので、心を和まされていくようだ。5)「レット・ミー・ビー・グッド・トゥ・ユー」、6)「ラブ」でも、ジャージな感覚で思いっきり歌っているところが凄いと感じた。7)「ワンス・アポン・ア・ドリーム」、8)「リメンバー・ホエン」においては、聴くものの胸打つ表現力で、思わずウキウキするようであり、アレクシス・コールの持つ典雅な軽やかさもあり、自然と聴き入ってしまう。10)「いつか王子様が」、11)「ザ・セカンド・スター・トゥ・ザ・ライト」、12)「星に願いを」はジャズ界の中でも名曲中の名曲であるこの曲を、一音一音それは大切に歌っているのである。これは皆が慣れ楽しんだディズニーの名曲集の誕生といえる記念すべきアルバムだ。今後も本格的なシンガーを目指して頑張ってもらいたい逸材のボーカリストである。期待がますます高まるばかりだ。 日本デビューのファーストアルバムを聴き終わって感じたことは、アレクシス・コールは美しい高音の歌声と優れた才能を持ち合わせていることである。透明感溢れるボイスがセンターにくっきりとフォーカスされ、全体に繊細でクリーンさを高めている録音も優秀だ。 |
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カプのおすすめCD Yuji Ohno 「Y.O. Connection」 大野雄二 (Pf)、 江藤良人 (Ds) 、安カ川大樹 (B)、 俵山昌之(B) 、岡沢彰 (eB) 、大井貴司 (Vib)、 松島啓之 (Tp)、 和泉聡志 (G) 、馬場孝善 (G)、 鈴木央紹 (Sax) 、川瀬正人 (Perc)、中川昌三 (Fl) (PRETTY GOOD)、 中川英二郎 (Tb) (PRETTY GOOD)、 ソニア・ローザ (Vo)、岡崎 章(EB)、他 Sound City 録音 曲名 1)Theme from M *A *S *H( Suicide Is Painless ) 2)Undecided 3)Desafinado 4)I’m Not In Love 5)How High The Moon 6)Five Spot After Dark 7)Sweet Memories 8)Dark Eyes 9)Where Or When |
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大野雄二氏といえば、アニメ映画、「ルパン三世」のサントラ版をジャジーに創作されたのをご存知の方も多いのではないでしょうか。今回もジャズの楽しさ、面白さ、格好良さを提唱するために立ち上げたといわれる、ルパンテック・レーベル(Lupintic)より第3弾をリリースしました。大野氏は演奏、プロデユース、アレンジ、アート・ディレクターも務めています。今回おすすめCDの「Y.O.Connection」は大野氏とLupintic Fiveのメンバーを核とした選りすぐりのミュージシャンたちによる楽しいアルバムです。 1)” Theme from M *A *S *H( Suicide Is Painless ) “ MASHとは朝鮮戦争時に韓国に存在した移動野戦外科病院 “ Mobile Army Surgical Hospital “の略称で、映画「いそしぎ」のテーマ曲の作者ジョニー・マンデルの作品です。岡沢 章のベース、川瀬正人のパーカッションは「ツボを心得た」プレイヤーだと称賛されるほど。ドラマー江藤良人と三位一体の絶妙な演奏に魅了されます。2) “ Undecided “ は江藤良人のハリのあるブラッシュ・ワーク、中川英二郎のトロンボーン、時折マニッシュなスパイスを醸し出す中川昌三のマイルドなフルート。名手たちが楽しくまとめ上げています。3)” Desafinado “ ヴォサノバ王カルロス・ジョビンの作品。ヴォーカルのソニア・マーサと大野氏とは40年来の仲間だそうです。マーサの大人の魅力、力みないスキャットと松島啓之のミュート・トランペットをフューチャーしました。二人のパフォームが心地よく融合します。Cappuccinoが気に入った5)” How High The Moon “ は大井貴司のヴィブラフォーンをフューチャーしたご機嫌なジャム・セッションです。馬場孝喜のギター・ワークが渋く奏でられる。鈴木央紹のサックスを交え、年齢の垣根を越えたグルーブ感に圧巻です。6)” Five Spot After Dark “ はテナー・サックス奏者、作曲家のベニー・ゴルソンの作品。大野氏曰く、「トロンボーン奏者のカーティス・フラーとゴルソンが共演している有名な作品「ブルー・スエット」と聞き比べて欲しい。サウンドの違いを聞き分けて欲しい。」ということです。ベース、ドラムスのウォーキング・サウンドも良い味付けです。7)” Sweet Memories “ は缶ビールのテレビ・コマーシャルで起用された楽曲です。聖子ちゃんのイメージとはかけ離れたブルージーなサウンドが衝撃的でした。ここでは、味わい深い松島啓之のミュート・トランペットをフューチャーし、ドラマラスに仕上げています。8)” Dark Eyes “ 軽い表現になってしまうのが残念なぐらい、メンバーの卓越したソロ・リレーが力強く、スイングしていてとてもGreat!!! 良いですよ!アルバム最後を飾るのは、ソニア・ローザのヴォーカルとストリングスでしっとりと歌い上げている” Where Or When “ です。 大野雄二氏は本当に、ジャズの楽しさ、面白さ、格好良さを表現されていると思ったcappuccino。これはジャズファンだけでなくあらゆる音楽ファンに聴いて頂きたいアルバムです。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申し付けください。お待ちしております。(^^) |