2011年04月15日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD 寺島靖国プレゼンツ「ジャズ・バー2010」福岡店 カプのおすすめCD LOREZ ALEXANDRIA「From Broadway To Hollywood」日本橋店 |
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コンのおすすめCD 寺島靖国プレゼンツ「ジャズ・バー2010」 2010年オムニバス作品 ディスクユニオン TYR-1022 2010/12/8 発売 曲名 1) サント・アマロ(エイドリアン・プレイ:p) 2) カーテンズ(トリオマニャ) 3) ハーレムノクターン(ハリー・アレン:ts) 4) アリーバ・エル・トノ(ジェロニモ・マーチン:p) 5) テイク・ミー・イン・ユア・アームス(ローリー・アレン:vo) 6) オータム・ミスト(アルボラン・トリオ) 8) パーティーの終わりに(カーリー・ルンデン:vo) 9) ホテル・カルフォルニア(パリ・トロイカ/ミーシャ・ピアチゴルスキ:p) 10) ブラシタス(ボブ・ドガン:p) 11) ライフ(マティアス・アルゴットソン:p) 12)アズ・イット・イズ(マーティン・ガッセル・バーガー:p) 13)コルシカ(シモーネ・グラシアーノ:p) |
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ジャズ評論家であり、東京吉祥寺・ジャズ喫茶“MEG”のオーナー寺島靖国氏がプロデュースするこの“Jazz Barシリーズ”は、2001年から毎年年末に発売されており、特にジャズ&オーディオファンに人気を得ている。毎回、寺島氏自身が選りすぐった作品を網羅しており、ピアノ・トリオ作品が多く収録されている。インポート・ジャズの優秀な作品がリストアップされ、演奏といい音質も見事なもので、オーディオにも情熱を注いでいることがよく分かる。 1)「サント・アマロ」から聴いてみたが、音質は極めて個性的。メリハリが強く、さらに鮮度も高い。一般のリスナーが聴くと音質での好き嫌いが分かれるようだ。3) 「ハーレムノクターン」では、ハリー・アレンのテナーの分厚いズゥズゥした音色が明快に奏でられ、ファンを虜にする。4)「アリーバ・エル・トノ」、ピアノが静かにリズムを刻む。哀愁が込められて軽快にスイングする。5)「テイク・ミー・イン・ユア・アームス」8)「パーティーの終わりに」では、語りかけるような渋いボーカルは魅力で、ジャズは心地よくスイングするといことが大切だ。温かみのある歌声に色気がチョッピリ乗り、大人の雰囲気を醸し出す。透明感と艶がのり、リアリティな歌い方がたまらなく魅力的。6)「オータム・ミスト(アルボラン・トリオ)」、かなりリズムに工夫がされている。ジャズに必要な乾いた空気感を呼び込む。7)「コバカバーナ」、ラテン系のボッサでのアドリブがエキゾチックで心地いい。リズムの持つ情熱と哀愁が感じさせる独自の音楽的色彩が心地よく伝わってくる。一音一音に熱い感情がこもっている。10)「ブラシタス)」12)「アズ・イット・イズ」13)「コルシカ」、ピアノ・トリオが続く。13曲中何と10曲がピアノ・トリオであり、哀愁を帯びた曲が8曲と少し多いように思える。録音がいいだけに、今後は選曲においてピアノ・トリオに拘らず、少しバランスよく工夫してもらいたいと願うところだ。 音質がよかった。このような音を好むリスナーにとっては、哀愁漂う分厚いメロディが朗々と奏でられると、メリハリ、華やかさがいっそう光り輝き、最高潮に達する。ただ、前述したとおり、音質ではあまりにも個性が強く打ち出されており、好みの分かれるのも確かだろう。 |
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LOREZ ALEXANDRIA/ From Broadway To Hollywood( ブロード・ウェイ・トゥ・ハリウッド) ロレツ・アレキサンドリア(vo)、ブルー・ミッチェル(tp)、フランク・ロソリーノ(tb)、アーニー・ワッツ(ts)、ケニー・バレル(g)、アート・ヒラリー(p)、ジミー・スミス(ds)、他 1977 .8 .15 &29,10 .21 ハリウッド録音 1) ONE 2) CHANGE PARTNERS 3) COME SUNDAY 4) THE BRIGHT LIGHTS AND YOU 5) SEND IN THE CLOWNS 6) WHERE IS LOVE 7) YOU BROUGHT A NEW KIND OF LOVE TO ME 8) MAYBE THIS TIME 9) YOU LEAVE ME BREATHLESS |
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皆さん、こんにちは。お元気でお過ごしでしたか?寒暖の差と花粉で体調を崩されている方もおられると思いますが、お休みを上手に活用してリフレッシュしてくださいね。という訳で、今回のおすすめCDは久しぶりの太鼓判!です。絶大なる隠れファンの支持を受けているロレツ・アレキサンドリアです。1977 年録音作品『フロム・ブロードウェイ・トゥ・ハリウッド』が世界初CD 化!タイトルは本作がブロードウェイ・ミュージカル『ア・コーラス・ライン』のナンバー「ワン」で始まり、映画『ココナッツ・グローヴ』の主題歌「ユー・リーヴ・ミー・ブレスレス」で終わることに由来しているということです。参加メンバーも錚々たるものです。では、ご紹介とまいりましょう。 ロレツ・アレキサンドリアを評するのによく言われるのが、「実力はあるのだが、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエの存在感や知名度はない。」まさしくその通りだと思ったcappuccino。本作はブロードウェイ・ミュージカル『ア・コーラス・ライン』のナンバーで始ります。1) “ ONE “ や 2) “ CHANGE PARTNERS “ はどこかレトロでポップな楽曲です。華麗に舞うダンサーが脳裏をかすめ、思わず微笑んでしまいます。3) “ COME SUNDAY “ はピアノとのデュオ曲です。プッシュするだけではないエモーショナルな歌唱が聴き手の心を惹き付けます。レイジー調 の7) “ MAYBE THIS TIME “ や軽快な9) “ YOU LEAVE ME BREATHLESS “ は、前者は幼少の頃からゴスペルや賛美歌に親しみ、15歳で教会歌手としての活動を始めたという経歴が伺えます。後者では、サラやエラの歌唱力を垣間見る事ができます。本作は4)、5)以外ミュージカル曲や映画曲を取り上げています。Cappuccinoが気に入っているのはカリプソの風を運んでくれる 4) “ THE BRIGHT LIGHTS AND YOU “ はギター、ミュート・トランペットが燦燦と降り注ぐ太陽を醸し出します。アップ・テンポの5) “ SEND IN THE CLOWNS “ はしなやかさと力強さを併せ持つロレツの歌唱が魅了します。ホーン・セクションとパーカッシブなドラムが楽しく、涼しげなフルートのスパイスも効いています。ミュージカル、ヴォーカル、コンボ・ファンにお薦めです。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申し付け下さい。お待ちしております。(^^) :おまけ: 5月3日(火)・4日(水)大阪府高槻市の阪急高槻市駅・JR高槻駅周辺46会場で展開します、高槻ジャズ・ストリートが開催されます。GWのご予定の無い方はどうぞ足を運んでください。詳しくは下記HPをご覧下さい。 http://www.0726.info/ |