京都店でもウェブアップの写真やコメントには力を入れており、どうすればお客様の心に響くウェブが作成できるのかを日々試行錯誤しております。コメントを入れる際には、自身の感想を入れるだけでなく、当時の広告やステサン等を参考にする場合もあります。昨日も、コメントを入れる際にステサンの冒頭にあるメーカーの広告を参考にしていたら「おもしろい!当時の広告に掲載されている写真やコメントは本当におもしろい」という感覚に陥りました。これは研究してみる価値がありそうだなと思いました。そこで今回のメルマガでは二度にわたり、ステサン冒頭広告における写真やコメントの推移を大雑把ではありますが見ていこうと思います。今回では 僕の生まれた年でもあり、国内海外問わずオーディオが賑わいを見せていた1982 spring No, 62号と、最新号2009 winter No, 169を比較し、どのような違いがあるのかを見ていこうと思います。それでは今回は1982 spring No, 62号からいってみましょう!
さて、まずは1982 spring No, 62号に掲載されている広告コメントの書き出しからです。形容詞や機器の音質や特徴を表す文章を書き出し、どのような言い回しが頻繁に使われていたのかを探ります。
またB&Oのコメントでは、オーケストラ再生時における「フラットな音の壁」という表現をマイナスの形容として使用しています。当時のはやりの表現である「異次元の音」からすると、フラットな特性、無味無臭といった音質は、やや味気のないさっぱりとした印象として捉えられていたのかもしれません。しかし、全体的に派手な言い回しではあるものの、「分解能の高さ」「静寂な空間」「ハイスピード」「高度なアプローチ」といった、次世代のハイエンドオーディオにも表現する事のできるような言い回しも見受けられます。このような言い回しが、どのように推移していくのでしょうか。さて次回ではステサン最新号2009 WINTER NO, 169を今回のやり方と同じような手法で迫ってみたいと思います。他にいいアイディアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともご教授いただければ幸いです。それでは次回にまたお会いしましょう。