こんにちは。ハイファイ堂京都店アルバイトの塚崎恭平です。皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。ここ京都の5月頭は観光客でごった返しているのではないかと思うのですが、このメルマガを皆様が見てくださっている頃は私は私事ですが東京の方へ居ると思います。 連休を頂いているとアルバイトの身分で生意気ですが、少しお店の様子が気になったりします。さらに自分が不在の間に魅力的な商品が入荷して、一度も音を聴く間も無く売れてしまうと少し寂しい気持ちになってしまいます。中古店の商品は次に出会えるのがいつになるのか全く読めないので、皆様も一目見て何かビビッと来るものがありましたら是非前向きにご検討ください。微力ながらお手伝いさせて頂く機会がありましたら幸いでございます。 |
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今回はそんな一目見てビビッときました商品をいくつか紹介したいなと思います。 KRELLのPAM-2です。 |
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PAM-3やPAM-5はしばしば目にすることがあるのですが、PAM-2の入荷は少なくなかなかお目にかかれません。内部は左右ごとに回路や電源が独立しており、inputセレクターは左のつまみを回したら、忘れず右のつまみも同じinputに合わせないといけません。この構成はMark LevinsonのML-6に通じるものがあります。使い勝手に関しては少し二度手間のような印象を受けますが音は本当に素晴らしかったです。GAINが高めのせいか力強い音で、それでも暴れ回るような印象でもない質実剛健なアンプでした。 |
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inputセレクターやvolumeのつまみもKRELLのプリアンプには角のとれた丸みのある作りのものが多いのですが、こちらのつまみには角がありシルバーの見た目も相まってキレの良いクールな外観が魅力的です。シンプルな見た目なのでラックや組み合わせる機材等の相性も選ばないと思います。 |
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重心は低く構えており低音が力強くグッと押し出される印象でしたが飽和してしまうことはなく、輪郭をしっかり作りながら暴れないように鳴ってくれます。すごく好みな音です。さらに、先ほど触れましたMark LevinsonのML-6よりもパシパシパシッと中高域が響いてくれて、これが俗に言うキレが良いという音なんでしょうか。素晴らしいと思いました。とても音楽的で表現力に富んだアンプです。 こちらのアンプはすぐにお客様にお買い上げ頂き既に店にはございませんが、またどこかでお見かけになった際は是非とも試聴して頂きたいアンプです。 |
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次はスピーカーですが、JBLの4435です。この半分のサイズのスピーカーも知っていますが、これはダブルウーハー。かなり存在感があります。 |
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JBLは低域から高域にかけての分離が良く、ジャズやロックをパワフルにならしてくれるイメージでした。しかしながらこちらのスピーカーは音の繋がりが良く中高域が心地よく飛んで来ます。 まとまりは良いですが、エネルギッシュな音飛びはJBLのモニターシリーズ然とした鳴りっぷりです。 低音の鳴りもしつこく無く個人的に好みな鳴り方をしていましたが、私は特に中高域の音色が気に入りました。 |
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この独特なホーンの形。デザインやサイズに難色を示す方もいると聞いた事がありますが、こちらのホーンは4343や4344に搭載されているホーンよりも私好みな鳴り方をしてくれました。分かりやすい説明が難しいのですが、強いて言えば中高域のヌケはとても良く快活なんですが、大きな音で鳴らしても耳にうるさくない、なんだか非常に絶妙な音って感じでしょうか。見た目以上にかなり鳴らしやすく、ウーファーとの相性も良いのだと思います。 |
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かなり大きいため結構なスペースを占領してしまうのが難点ですが、場所が許す範囲でぜひとも一度お試し頂きたいスピーカーです。 上に紹介したふたつを組み合わせて音を鳴らしてみたかったですが、なかなかタイミングが合わず叶いませんでした。なので休憩時間にきっとこんな音で鳴ったんだろうなーとぼんやり考えたりしております。 |
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そしてそしてMcIntoshのMC240です。 |
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もう見た感じの印象は満点です。トランスが筐体の外にむき出しで、真空管も外から丸見えで、とてつもなくヴィンテージ感を発しています。このメカっぽさと経年の塗装の劣化具合で、音出し等で触っているときの「今オーディオ触ってる!」感が個人的にはMark LevinsonのLNP-2Lを触っている時に次いで2位くらいです。MC275とよく比較されていますが私は240の方が好みでした。多分240の方が鳴らしやすいんだと思います。例えばオールドのJBLとかだと、どちらでも気持ちよく鳴らせそうですが、TANNOYのAutographなどを鳴らすのならMC275よりもMC240を組み合わせたいです。あくまで個人的なイメージですが。 |
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MC240の内部はなんだかとても魅力的です。大きなコンデンサや抵抗が密集している写真下の部分は、撮影の為に毎度蓋を開けさせてもらうんですが「おお〜」と心の中でつぶやいてしまいます。ただ思ったよりも基板等が小スペースでまとまっています。本体の重みのほとんどはトランスの重量みたいですね。運ぶ時のバランス感覚がいつも難しいです。 |
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つい先日、McIntoshのC22とMC240が同時に商品化されて、もちろんふたつをTANNOYと一緒に組み合わせて鳴らしてみましたが、やはりとてもわくわくする音がしていました。真空管らしい艶やかさはありつつ、ラッパや弦楽器の音をギュッと濃縮された音色でエネルギッシュに鳴らしてました。オールドマッキンの風格も相まって、いつまでもセットの前で音を聴いていたくなる気持ちにさせてくれました。次はJBLのBARONなんかを鳴らしたいです。 |
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まだまだ紹介し切れてませんが全部話して行くといつまでも長く続いてしまうのでこの辺で。 今回紹介させて頂いた商品は普段からハイファイ堂京都店を贔屓にして下さるお客様の方が私よりもずっとご存知の商品かもしれませんが、もしまだ手に触れたり音を聴いたりしたことがない方がいらっしゃいましたら是非次の入荷の際は音を聴きに来て下さい。どれも個性的で気持ちの良い音です。 私も自分のオーディオが欲しいと初ブログの時から常々言ってますが、結局先日新しいギターをローンで買ってしまったのでまた暫くお預けを食らっております。結構普段から悩むのもほどほどに、欲しいと思うと極力買う様にしているので、最近は専ら学生時代の貯金を凄い勢いで切り崩しています。お金は働きさえすれば無限に稼げる気がするので頑張って今日もハイファイ堂京都店でアルバイトして行きます。 ハイファイ堂京都店でアルバイトさせて頂いて約2年です。ようやくオーディオ機器にはビビらなくなってきました。以前より落ちついてアンプ等を手に取ることができる様になり、お客様からのお問い合わせにも何とか対応出来る様に少しは成長した気がします。しかし、私は大体はお客様がいらっしゃっても店内の奥の方で梱包したり、じっとアンプやスピーカーの写真を撮ったりしているので、話す機会が少なく寂しいです。ですが、時にはお客様に商品のご案内をさせて頂くこともありますので、末永くご愛用頂けるオーディオを一緒に選ぶ機会ありましたら是非よろしくお願い致します。 ではでは。 長くなりましたが、今後ともハイファイ堂京都店を末永く何卒よろしくお願い致します。 ハイファイ堂京都店アルバイト 塚崎恭平 |