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日中の暑さが和らぎだした今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
日本橋店の渡辺 正です。
今回紹介するのは私の大好きなラテン音楽。
EL MARO、サルサの名盤のひとつに必ず上がるウイリー・コロンのファーストアルバムです。
このタイトルはスペイン語ですが英語に訳すとBad Guy。
日本で90年代あたりからブームになり、OLの習い事にもなった決められたフォームで一糸乱れずに踊るあのサルサとはずいぶん趣きの異なる匂いと世界感がジャケットからもビンビンと伝わって来ます。
地下鉄の轟音とスエたガソリンやオイルの匂い・・・。
このアルバムは当時17歳のWillie Colonがそんな街の空気を詰め込んで作り上げた屈指のN.Y.ストリートミュージックなのです。
1958年のキューバ革命以降、ラテン音楽の中心もキューバからニューヨーク、パームツリーの似合う南国から雪振る大都会へと移行し、流麗でゴージャスなマンボ、チャチャチャ、パチャンガに混じり、リズム&ブルースやロックミュージックの影響を色濃く受けたザラついた質感を持つ新しいラテン音楽の勃興が始まります。
時は60年代。となりでは公民権運動の盛り上がりとともにR&Bやソウルが燃え盛り、ブラックミュージックにインスパイアされ白人のロックにも引火します。
プエルトリコからニューヨークにやって来た移民2世達が作り上げる新しいストリートミュージックも同じ空気をたっぷりと吸い込んだハイパーな混血音楽として深化していきます。
N.Y.ラテンと呼ばれる音楽の中から飛び出したそれはブーガルーや後にサルサと呼ばれるようになります。
ウイリー・コロンの話に戻しましょう。
67年当時17歳の彼がパートナーに選んだのは“エル・カンタンテ”エクトル・ラボー。
サルサ界きってのザ・シンガー。
50年代以降のアメリカン・ポップはティーンエイジャーの文化が開花し、不良性の強い不謹慎きわまりないシロモノを主流社会に向けてどうぶつけるかがカギだったとも言えます。
ウイリー・コロンとエクトル・ラボー。この二人も当時の白人社会において、移民であるプエルトリカンに対するイメージを逆手に取り街を徘徊する不良性を前面に押し出し、R&Bやソウルと同じ質感を持つこのアルバム「EL MARO」を発表しました。
では、ジャケットからレコードを抜き、プレーヤーにセット。
針を落として見ましょう。
のっけからウイリー・コロンの不穏なトロンボーンの音色にやられます。タイトルはJazzy(!)トロンボーンがのたうち回ります。明らかにジャズではありません。アフロキューバンとも異質のガソリン臭さやアスファルト臭さが立ち込める不良のマンボ。
そしてハモンドオルガンが疾走し腰を揺らせまくるWILLIE WHOPPERは特にお気に入り。ノーザンソウル系のDJさん達がハモンド系のファンキーソウルをブガルーと呼ぶのが頷ける1曲です。
さらに、ソウルシンガーとは向かうベクトルが全く異なるエクトル・ラボーのボーカルもアルバムの方向性を決定付けています。か細く、まるで情緒を不安定にさせるようなスタイルのボーカルがアフロキューバンを大きく逸脱した演奏に乗っかる時、Pファンクやヒップホップのような異物を混入されるような、いわゆるドープな感覚が引き起こされるのです。雪振る大都会の片隅のラテンクラブで、踊りまくる当時のラティーノ達に想いを馳せて聴き込んでしまいます。
そして私たちが、こんな凄い混血音楽があると知ったのは80年代の終わり頃でしょうか。
中村とうよう氏や河村要介氏が熱心にラテンやアフリカ音楽を紹介し、レアヴルーヴのムーブメントが起こり、ヒップホップやファンクのダンサーだけでは飽き足らない人たちが飛びついたのです。
東洋の島国の片隅で、60年代のブロンクスの下町に想いを馳せて聴く雪降る大都会のラテン音楽。
グッときますよ。
そう言えば、昨年に続き奇跡の再来日を果たした“キング・オブ・ラテンソウル”ジョー・バターン。
浅草の小さなクラブで行われたショーには全国からラテンにソウル、ジャズやヒップホップ好きの粋狂なファンが詰めかけたそうです。
日本で90年代あたりからブームになり、OLの習い事にもなった決められたフォームで一糸乱れずに踊るあのサルサ。
とは異なるヒップホップやレアヴルーヴを通過したラテンの聴き方、踊り方。
東洋の片隅にある島国ゆえに憧れて、憧れが妄想を増幅し静かに燃えて普段流れる音楽ではありませんが、こんな音楽があることを頭の片隅に留めて頂ければ幸いです。
渡辺 正
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