「オーディオ的不思議箱」 2007-2-9 音迷人 6.お蕎麦の巻(飛び入り話題) 蕎麦の味、旨いか不味いか位は判るつもりでも、蕎麦について細かい知識やいわれ等全く知りません。「つゆ」にドップリ浸けないと旨くないし、噛まずに飲むなんて勿体無いことも出来ません。つまりストイック?な蕎麦ファンではないのです。したがってオーディオのように話すネタを持っていませんが、足手まといにならぬよう取材をして見ました。 写真:秋葉原店でお客様を迎える準備が出来たところ。やや樽酒も・・ |
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◆ハイファイ堂のホームページや先週のメルマガにあるように、皆様のご愛顧のお陰で11周年を迎え、何を思われたかお蕎麦を皆様にご馳走してお礼すると言うイベントを始めました。私が思うに、蕎麦迷人が登場し皆様に奉仕したいとのことや、音迷人にネタを渡す為、お客様の「そば」に「細く長く」居たいとギャグったからでしょう。東京、名古屋、大阪と鍋を抱えての巡業ですから、その苦労も察しがつきます。このメルマガが出るときは東京は終わっていますが、ぜひ皆様参加されて、「もり」立ててください。(蕎麦を頂いた感じではかなりの電車賃を払っても、味で元は取れますよ) 写真下は特設?厨房です。蕎麦を茹でるのに湯気が出ますから店内と言うわけには行きません。上手くビルの「そば」に設置しましたが、実は問題があったのです。蕎麦迷人いや名人が言うには、暖冬とは言え冷風が吹きつけるので湯が沸した「そば」から冷めてしまい、なかなか温度が上がらないのだそうです。その道ごとにいろいろ有りますね!傍から見ている私はそんな事とは「つゆ」知らず、なかなか蕎麦を入れないなー?と見ていました。 |
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舞台裏をもう少し覗いてみましょう。 写真上:★達者な包丁から繰り出される白ネギリング&ディスク!いいネギ使ってんねー! お宮:名人さん、うまい! 名人:調理師免許持っていやすから。(憮然と) お宮:そうだったわね。ぐすぐすん。 名人:どうして泣くんでやすかい? お宮:ネギが目にしみるの。 名人:・・(玉ねぎじゃーねえんでっせ!敏感!) (ほれほれ効果さん!「煙が目にしみる」ってえナンバーかけて!) ★から味でぇーこんだってよ!細くて小さいね!お宮ちゃんだってこうは細くねーぞ! しかし下ごしらえもてーへんだーな! ★社長!この新型の樽型スピーカーの調子を調べてくださいよ。呼び込みに使いますから。 ☆わし、社長やってるけどつなぎ方解んない!取説何処だい?(実は開栓作業です。いざ開戦みたいな) |
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日本は面白い国です。蕎麦の簡易用ワンプレートまで有るのですね。仕掛けがあって蕎麦湯を飲む時はカップ部が抜けるのです。升酒飲んで左利き?のお客さんが味わっているところを撮らしてもらいましたが、美味しそうでしょう?二八の蕎麦だそうですが、色は少し黄みを帯びた艶のある美味そうな色です。私なぞ素人は町のスーパーで安く売られているような黒っぽい蕎麦しか知りませんので新鮮でした。蕎麦は冷水で良くしめてあり固めながらポキポキしない歯ごたえと、それなのに歯にまつわり付かない上等な感触です。これには参りましたよ。どのお客さんも一様に褒めていました。さらに驚くのは蕎麦つゆで、透明で澄んでおり、目ん玉が映るほど色濃くないのです。それで居て確りしていました。ノウハウの一端を聞いたかと思いますが、うっかり忘れてしまいました。薬味はねぎ、ワサビとおろし大根でした。この組み合わせで食べた記憶もありませんでした。圧巻は蕎麦湯を飲んだそのあと口の良さで、微かな品の良い甘みが適当に尾を引いて、満足中枢を刺激するのでした。 |
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歩道沿いのハイフェー堂蕎麦店で、背中からノイマン指揮の新世界を聴きながらの状況は日本人だなーと一寸おかしくも貴重な経験でした。 以上で頂いた美味しい蕎麦については、グルメ番組のあの満足顔を私ですらしてしまったことでお解かりいただけるでしょう。売り切れていても知らないーいっと。 鈴木さん、お手伝いの方!ご馳走様でした。 写真左下:私も良く聴いて知っているノイマン盤でお客さんが試聴していた。中音に魅力的な含みのある音を朗々と響かせていたスチューダのSP。台?がまた凄いですね。 皆さん!頭上に洒落たジャケットのコピーが提げて有ったのに気が付きましたか?電車の中ではありませんよ。向うにストレートホーンが並んでいますが、あの無指向性ホーンを造らないのかな?物凄く良いんですけど。 |
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写真横は「わいん」のでっせ! 私は下戸でしたので枡酒には手を出しませんでしたが、スタッフに気持ちばかりのお祝いをと! ★社長は大入り袋を出すはずです。(このメルマガは強調文字や色文字が無いので目立ちません) |
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◆福袋好録音CD紹介?ヴィクター盤フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団「ロシア管弦楽名曲集」曲目は チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」 ハチャトゥーリアン:剣の舞 ボロディン:ダッタン人の踊りと合唱 チャイコフスキー:弦楽の為のセレナード 曲ごとに申し上げましょう。 「1812年」はこのCDの特徴であるダイナミックで切れが良いという特性が随所に聴き取れます。ロシアのオケの太くて強いブラスも味わえます。ただ50〜80㎐辺りの低音が少しブーミーと言うかふやけています。そして他の優秀録音よりほんの僅か濁って聴こえます。それでもこの曲のいろいろな楽器が楽しめなくなるということはありません。この曲の録音的ポイントはご存知「祝砲発射音」ですね。重くドでかい音がオケの音を潰すことなく終盤何発も入っていますが、チトおかしいのです。 初演の時、本当に大砲を撃ったと伝えられていますが、今時はこの録音のためにスタジオ近くで本物を合わせて撃つことは出来ません。良く聴く話は実射音を練習時に録音しておき、スタジオで合成すると言う方法です。過去何度か聴いた録音はそのように聴こえました。今回もそう思って凄い大砲だと聴いていましたが、大砲の音にエコー要素が感じられないのです。勿論ドーーン入っていますが、現実はもっと長い大きいエコー、ドーンドドシャバーンと「こだま」風です。何発鳴っても同じで遠近感も無く、綺麗過ぎて空間を感じないのです。録音解説はないかと見てみましたがありません。しかし日付けやスタッフ名の中に[1]Synthesizer Programing:Tomo…Ari‥と日本人名が出ています。そうか!大砲音はシンセで創ったのだと確信しました。しかし思いっきり低音でドスンとやりますから、システムの実力拝見にはもってこいのソースです。 |
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剣の舞は早い演奏の打楽器群が演奏、録音とも素晴らしいです。 ダッタン人の踊りではオケは全く問題ないのですが、合唱部がダメです。実際の舞台ですとそうなのかも知れませんが、コンサート形式と仮定するなら、合唱が10m位奥に引っ込んでいて遠い上にかたまって聴こえます。合唱はフォルテでは普通張りのある声が混ざり合ってかなり広い空間から音が降ってくる感じですよね。ピアニッシモでは柔らかくハモる中、無声音がシュッと聴こえます。そのような雰囲気が希薄です。例の太鼓のクレッシェンドは見事に録っています。最後にセレナーデですがこれは一寸点を下げています。弦の透明感が出ていないのです。特に3楽章エレジーの2分半ごろの弦群のやり取りで良く解ります。録音で大切なのは音が鳴った瞬間に感じる音にまつわり付いている空間の透明度、伸びやかさ、灰汁の無さでしょう。 この録音は1989年6月の4日間で、日本の録音スタッフがモスクワ放送局大ホールに乗り込んでなされたようです。オケの響きが広大なレンジで捉えられ、何処かに艶を載せるなど細工のされてない真面目な日本人の「音」かもしれません。科学的にはそうかもしれませんけれど、日本人にはもっと艶っぽい色彩感覚があるはずですので、オケからもっと色彩を見つけてほしいです。 |
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◆フェドさんはLP時代に良い録音、演奏を残しています。写真のショスタコ交響曲第五番です。多くの指揮者やオケで出ている有名な曲ですね。ショスタコーヴィッチが母国の体制と音楽の何時も付きまとう困難な問題に、翻弄された中で創られています。ソ連の話を見聞きしますと良く「当局が」とか「当局から」と出てきます。イデオロギーの如何に関わらずこの「当局」が発生したら大変です。日本は怪しくなっていませんか? この曲への評価は概ね2つに分かれます。体制に屈してしまった迎合的な曲だとするのと、いやそう見せかけて実は普遍的な人間の闘争と勝利を描いているのだ!と言うものです。私はこの曲が好きだからではないのですが、この曲は後者と思って評価しています。抑圧・悲劇・鼓舞・闘争、勝利のような「普遍的」人間の生き様を示しているようです。苦しんだ末のショスタコさんの知略と思います。こう申し上げたことは私もそこそこの歳になって自ら決めた考えですが、そんなことより何より初めて聴いた時から好きになり、漠然とですがベートーヴェンの同じ5番の「運命」と同様の印象を得たことが、後者を証明する何よりの真実と思っています。 フェドセ−エフの演奏は他の指揮者がロシア的といわれるほど色濃くは無く、今で言うグローバルな演奏と感じます。ダイナミックで緻密、弱音はことのほか美しいと言う演奏をLPながら良く捉えています。1975年録音77年発売。CDと同じモスクワ放送局大スタディオです。復刻CDはあるのでしょうか? |
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◆素晴らしい催し「世田谷区オーケストラ・フェスティバル」: 検索:を教わりました。簡単にご案内しておきますのでお出かけ下さい。 案内文より転記 ★子どもからおとなまで楽しめる音楽会を目指して、レッツ・エンジョイ・オーケストラをテーマに世田谷区内で活躍するアマチュアのオーケストラ団体が一堂に会し、演奏を行ないます。 なかなか生の演奏を聴く機会のない方も是非、この機会にオーケストラの醍醐味を味わってください。 開演前にはロビーコンサートも行ないます。 ★開催日時 平成19年2月11日(祝) 開場午後1時30分 開演午後2時 開催場所 昭和女子大学人見記念講堂(世田谷区太子堂1−7) ◆先週からの「笑コーナー」 ☆あんた!税金の「申告」があるからカラオケ行くの暫くやめて! ★そう言われても付き合いもあるしよ〜!こいつぁ「深刻」な問題だな! ☆何言ってんだい。整理して添付する領収書はタックスぁんあるのよ! ★オイオイそんなにゼイたくしたかな?? |