ハイファイ堂メールマガジン

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ようやく夏らしくなって来たと思ったら、朝、唐突に肌寒かったりして、その日の服装に悩む今日この頃を過ごしている山田です。最近、レコード店へ個人的に懐かしい機器がやって参りましたのでちょっとそちらをご紹介したいと思います。

PIONEER CLD-HF9G 1994年にその年のCD/LDコンパチプレーヤーの最高峰として発売された高画質モデルです。もう十何年も前になりますが、私はこの機種を新品で購入し、今まで購入したLDソフトをすべて再試聴したりと、大変ハマっておりました。
特徴は何と言ってもPIONEERのLDプレーヤーに初搭載された3次元Y/C分離回路。不快なドットクロールやクロスカラーが見事に排除されたスッキリとした、かつ高解像な画質を堪能できます。
しかも、このY/C分離回路、NR（ノイズリダクション）回路とともに、その”効き具合”をユーザーが調整する事が出来るんです。この機種を入手した当時、映像ソース毎に最適なパラメーターを探して画質調整をいじり倒したものです。この調整がピタッとはまった時の画質は格別でした。

画だけでなく音にもこだわっているのがこの機種の良い所。 PIONEERのお家芸、レガートリンクコンバージョン回路も惜しみなく搭載、コンパチ機と思えない音質を実現しています。さらに”DIRECT CD”ボタンで単体CDプレーヤーのような使い勝手を実現しているのもお気に入りの箇所でした。

筐体は前モデルのCLD-959ほどには物量を奢った感じは有りませんが銅メッキシャーシやアルミ製のサイドパネルなどがしっかり装備され、ノイズ対策や振動対策がしっかりとされています。コストダウンを図りながらも、要点はしっかりと押さえた設計といったところでしょうか。
DVD全盛となった今でもLDでしか見られないソースはまだまだ多いと思います。また、非圧縮のいやみのない素直な画質がLDの魅力です。思い出のあの一枚、この機会にもう一度見直してみてはいかがでしょうか。 …私もラックの片隅にしまってあるディスクを、また引っ張り出したくなって来ました（笑）

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