ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは。レコード店の松原です。いよいよ本格的に寒くなってきましたね。風邪をひいても引きずらないようにしたいものです。さて、レコード店では音楽ソフト以外にもケーブルや真空管等を扱っておりますが、我が家のギター・アンプにも使われているにもかかわらず、恥ずかしながらここで働くようになるまで真空管にふれる事がありませんでした。にわか仕込みの知識よりも体感でと考え、今回はよく使われているプリ管　12AX7/ECC83　の試聴比較をしてみました。
SIEMENS ECC83 今回の中では一番好きな音でした。低域がよく出ていて音が太く、音圧感がありますが、高域に耳ざわりなところが無く心地よい印象でした。
	GE　12AX7 こちらは音圧がありますが、やや丸い音に感じました。しかし全体のバランスは良く、音の分離もいい印象でした。
SYLVANIA　12AX7A こちらは高域から低域までよくでていました。そのためか、音の分離が非常に良く感じました。音圧よりも、若干音量が大きく感じました。
	MATSUSHITA　12AX7 今回試した中で唯一の国産品です。非常に音のバランスが良く、今回の中で一番の優等生に感じました。他に比べて音圧が若干弱いような印象が残りました。
ここまで所謂ヴィンテージをためしてみましたが、現行品とも比較してみました。
	SOVTEK　12AX7WA ロシア製高域、低域があまり出ていない印象で、中域だけが強い感じでした。もっと前に出てきてほしい感はありましたが、歌もの中心で聴くには良いと思われます。
Ei　ECC83 ユーゴスラビア製これは良くギター・アンプに使われてるのを見かけます。歪みを作る目的で使われることも多いので、やはり音量はかせげていると思います。 SOVTEKと比べると高域、低域は出てますが、中域がやや耳ざわりで、音量の割に前に出てこない印象です。
今回の試聴でなぜヴィンテージ管に人気があるのかよく解りました。やはり音が前に出てくる感がまるで違いました。今後もいろいろ試していこうと思います。ハイファイ堂レコード店では真空管も多数取り揃えております。お気軽にお問合せください。

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