ハイファイ堂メールマガジン

みなさまこんにちは。レコード店の加藤です。いやな季節になりました、梅雨です。自身梅雨生まれのくせにやっぱりどうしても好きになれません。不確かな天気予報に操られ、じめじめ色々とめんどくさい季節です、ほんと。そしてこの高温多湿の雨の季節に頭を悩ませるのがカビ... 様々なモノに危害を加えるわけですが、これはもちろん我々が扱うレコードにも存分な危害を与えてきます。本来なら湿気を避け、風通しの良い場所で保管するのが有効ですが、そうもいかずにカビまみれになったレコードは数知れず。倉庫で眠っていたレコードの多くは、残念ながらそんな結末をたどります。とにもかくにもレコードの天敵カビ。ハイファイ堂レコード店では、そんなカビや汚れを一発で落とす超強力な仲間と、日々の品出しに明け暮れています。レコード愛好家にとって必要不可欠なレコードクリーニング。今回は、誰にでも出来るレコードの洗浄法と、レコード店で使用中の超音波洗浄によるプロの技を2回に分けて紹介したいと思います。
LP盤の汚れにも色々な種類がありますが、よほど頑固な汚れでなければ簡単な手順で落とす事が出来ます。たまに、ブラシでゴシゴシこすったり、シンナー系の液体で落とそうとする方もいらっしゃいますが、音溝を傷めてしまうだけですのでやめてください。じゃあ何つかうの？レイカでしょ!!
ということで、レコードファンにはよく知られているレコード洗浄界の救世主的存在レイカ。そのレイカの「バランスウォッシャー」はレコード店でも使用していますが、かなり頼りになります!! 「バランスウォッシャー」といえば、A液とB液の2液タイプ。 A液では汚れ、カビを落としB液は仕上げ液。クロスはもちろん「ビスコ33」で決まりです。

さて、では実際に使ってみたいと思います。まず盤面にバランスウォッシャーA液を6滴程ふりかけます。汚れの度合いにもよりますが、以外と多いな、と思うくらいでオッケーです。

次にビスコ33でしっかり溝に沿って(ここ重要)丁寧に拭き取ります。ビスコ33には方向性はありませんので拭き取る方向はどちらでも大丈夫です、反復しても大丈夫です。この段階で、クロスには結構汚れが付いているはず。ビスコ33は繊維自体が長くつながっているのでレールのように溝にハマり奇麗に汚れをかきだしてくれます。

さて、次はB液。これもA液と同様6滴程ふりかけます。新しいクロスに変えて、今度は反時計回り(ここ重要)に拭き取ってください。因に力の入れ加減は、肌に付いた汚れを取る程度で充分です。あまり入れすぎず、逆に弱すぎず。さて、もうこの段階でかなり綺麗になったとおもいます。時間があれば、再度B液での洗浄をすれば更に綺麗になります!!

	カビ等の明らかに目に見えるような汚れの場合、A液の作業を2度やると効果的です。顔が映るくらいぴっかぴか!!
今回ご紹介した、レイカの「バランスウォッシャー」、「ビスコ33」はレコード店にて販売しております。また、洗浄についてお困りの事等ありましたらお気軽にご相談ください。
今回は手作業によるレコードの洗浄法をご紹介させて頂きましたが、次回はいよいよレコード店の商品化の核、超音波洗浄機や作業風景についてレポートさせて頂きます!!

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