ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは、レコード店の片岡です。今年も一年何卒よろしくお願い致します。「大瀧詠一さん急死 65歳」今年一番に飛び込んできたニュースが暮れの大滝詠一さんの訃報でした。ニュースを読むともう65歳だったのですね。ラジオで声は聞いていましたがテレビの露出もないので、山下達郎さんと伊藤銀次さんと笑顔で写っているナイアガラ・トライアングルのジャケットが私の大滝詠一さんの姿になっていました。あの頃から30年以上経っているというのが不思議な気持ちになりました。
部屋の本棚に大瀧詠一さん本人が監修した彼のレーベル、ナイアガラのガイドブックがありました。自主制作っぽい作りでけっこう味があるのですが、当時はまだインターネットもそこまで情報がなかったので、このディスクガイドを丸暗記してレコード屋を探し歩いた覚えがあります。
	と言っても私が探していた頃はもうすでに関連のレコードはかなりプレミアが付いていた時期で多羅尾伴内等は憧れのレコードでもありました。
「青空のように」のシングル盤を手に入れた時は、けっこう探し回って苦労したこともあり本当に嬉しかった思い出があります。今聴いてもやっぱり色褪せ無い輝きがあります。伴奏のアレンジから何から日本人にしか出来ない音だと思います。ハッピーな曲なんですが、今は聴けば聴く程寂しいですね。
	「LET'S ONDO AGAIN」は私に日本が誇るリズム、音頭のおもしろさを教えてくれた大好きなアルバムです。ボロボロのLPを持っていた筈なのですが見つからず、CDは絶対あると思って探したのですがそれも見つからず聴けていません。というかCD棚に10枚以上あるナイアガラのCDもありません。天然色のマキシシングルしかありません。友人に貸したままになっているのを教えてくれた一枚にもなりました。
「幸せな結末」はとうとう本当に最後のシングルになってしまいました。数年前に10周年記念でシングル盤がカッティングされた時は久しぶりにレコードで大瀧さんの歌声を聴いて感動したと同時にアナログの良さを再認識しました。
	個人的なことしか書けず申し訳ないですが、私にはアナログレコードのおもしろさや日本POPSの良さを教えてくれたとても大きな存在でした。日本の音楽業界においても大きな損失だと思います。あと蛇足ですがこの前まで定期的に放送していた「アメリカンポップス伝」が事実上終わってしまったというのが残念です。
レコード店では大瀧詠一さんをはじめナイアガラ関連のレコードの入荷が年々増えています。買取は知識のある担当のスタッフが対応します。手放したい方は是非ご相談下さい。高く買い取りします。またクリーニングも洗浄機を使用して現状で一番良い状態にします。是非レコードを聴きたいと思いましたら一度レコード店にお問合せください。よろしくお願い致します。