ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは。レコード店の志治です。三月になりましたね。気温もだんだんと上がってきて、外を散歩したくなるような良い天気の日も増えてきました。花粉症の人には厳しい季節かもしれません。
さてさて、前回のメルマガではナス管やGT管など真空管の外観的な種類分けをしました。なので今回は機能的にざっくり三種類（出力管、整流管、プリ管）に分けた中のプリ管を紹介したいと思います。
プリ管は名前の通り「プリアンプに使われる真空管」です。プリアンプはプレーヤーから出た信号の電圧を増幅させてパワーアンプに伝えるためのものです。その機能からプリ管を電圧増幅管とも言います。あくまで電圧のみです。
プリ管といえば12AX7！と思うのは、店でよく売れているのを見ているからでしょうか。でも売れているということは、やはり人気なんでしょう。最近は若干品薄気味です。写真は東芝の12AX7。
	12AX7の欧州型番のECC83。こちらの方が高価で音色が綺麗なイメージがあります。 MULLARDやTELEFUNKENのせいでしょうか。写真はTELEFUNKENのECC83。
ちなみにECC83の高信頼管ECC803というものもあり、さらにTELEFUNKEN製では高信頼管の高信頼管ECC803Sというものもあります。名前からして進化系感がありますね。写真はECC803S。
12AU7、12AT7も代表的なプリ管ですが12AX7の売れ行きと比較すると、なんだか2番手感が拭えない。実際は単純に12AX7を使うアンプを使用している人のが多いんでしょうか。ロゴが薄いと構造が似ているのでどれがどれだか分からなくなる時がありますが、性能が違うので挿し違いには気をつけないといけないですね。写真はMULLARDの6201(12AT7の高信頼管)とSIEMENSのECC82。

	プリ管だとブラックプレートも人気です。プレートにカーボン粉末を塗布したもので二次電子放出を抑える働きがあります。その分通常のものより音が良くなりますが高価にもなります。写真はGEの5751WA(12AX7互換球)。
プリ管といえば小さいものをイメージしてしまいますが6SL7や6SN7などもプリ管です。MT管だけがプリ管というわけではないです。写真はSYLVANIAの6SN7GTA。
ここまで書いていて型番後半の文字（6SN7GTAのGTAとか）が気になってきました。Wが高信頼だったり堅牢管だったりするのはどこかで見ましたが、その他の文字の意味も気になります。まだまだ勉強不足です。次回は出力か整流、もしくは型名について書けたらいいなあと思います。
ハイファイ堂では真空管も高価買取中です。家で眠っている真空管など、ぜひお売りください！

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