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こんにちは、こんばんは、レコード店片山です。 いや〜〜暑い! 暑いですっ!! なんか毎年暑いですが、毎年「こんなに暑かったっけ??」と言っている気がします。実質毎年毎年やれ熱中症や、やれゲリラ豪雨や、とも言っている気もしますが。 真夏と違ってこのジメジメとくる蒸し暑さ。連日猛暑かよと思ったらいきなり雨の日だったり。意外に夜だけ小涼しかったり。 体温調整が大変なこの季節、みなさまどうぞ体調崩さぬようお気をつけください。 前回の自分のメルマガで今回のタイミングを予想していた時期が梅雨時期かなぁと思ってたので「次回は雨の名盤を紹介します。」と公言しといて、実際は灼熱タイミング…。完全に梅雨明けしてますかね…。(苦) というわけですみません! 予定では雨の名盤を紹介しようと思ってましたが、さすがにこのタイミングで雨の名盤は無いだろ〜と思うので、予定を変更して「夏の名盤シリーズ」とさせていただきます。(ほんとすみません) |
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それでは夏、きました夏、しかも灼熱、勘弁してくださいと思いつつクーラーを探して乗りきっていく季節なのですが、みなさん夏の名盤というと何をあげますでしょうか?? 邦楽ではサザンやチューブなど即答で頭に浮かぶとは思いますが、洋楽ではリスナーそれぞれ違うのでは、とは思います。 そこでですがわたくしの夏の名盤はですね、夏に聴きたくなるのはサマーブリージンな俗にいう「AOR」というやつはいかがでしょうか。 あのジャケも爽やかな夏を感じれるジャンルです。そう、あの青い絵のジャケットが多いやつです。 |
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◆AORってなんぞや? AORとは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の頭文字略語のジャンル名でして70年代後半から80年代初期をピークに発生した音楽ムーヴメント。 サウンドの特徴は「大人向けロック」といわれ個人的には爽やかな夏のリゾートっぽい雰囲気とエロくて甘い夜のバーのような雰囲気があり、正直ロックというよりは大人なイージーリスニング・ポップスに近い感覚がありますかね。 (代表アーティスト=ボズ・スキャッグスなど) ただ日本ではアダルト・オリエンテッド・ロックのAORとしての解釈が主だったようですが、海外では「アルバム・オリエンテッド・ロック」の略語でAORとし、パンクハードコアとの対極とする「完全音思考、高度演奏思考」のスタイルでアルバムのレベルを高くしていく「聴かせるロック」をカテゴライズする説もあります。 (代表アーティスト=スティーリー・ダンなど) |
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さてさて話が一気に変わりますが、実はわたくしAORは少々苦手でございまして…(どないやねん) そのAORが誕生する前の70年代中期(1975〜1976年頃)の「プレAOR」と言われるジャンルが大好きでございます。 この「プレAOR」と言われるジャンルはプレという言葉どおりあくまでも「AOR風」ということです。 たぶんリアルタイムではなく2000年以降ぐらいから後付けされたジャンル名でして 「あれ?これ本でAORって紹介されてて帯にもAORって書いてあるのに全然AORじゃないじゃん。」 っていうバンドがいっぱいいるのですよ。 たぶんムーヴメントあるあるで当時に少しでもAORっぽい要素があればマネージメント側や本人が 「AORが流行って売れとるしAORにしとけば売れるがや。」 とプロモーションしたんではなかろうかと勝手に推測してしまいますが(違っていたらすみません) とはいえこの「プレAOR」はもちろんAORの様に大人でメロウなサウンドや演奏力の高い作品がありつつも、AORとは反してもっと温もりのあるバンドサウンドが鳴っていまして、ソングライターやグッドタイム・ミュージック、ブルーアイド・ソウル、ウェストコースト・ロックな雰囲気がまだ強くそのバランスが絶妙でちょうど自分の好みとマッチするのです。 人間味があるんだけど少し洗練されていて都会的な、てな様な。 いまでいう邦楽で使われているシティポップなるジャンルがありますが、正直洋楽のシティポップはこの辺りではなかろうかと解釈しております。 つまり「プレAOR=シティポップ」ということですかね。 そうとらえるとAORへの先入観も変わりこのプレAORから少しずつ大人な音楽へ足を踏み入れるのもありかな〜とも思います。 それでは 「夏の名盤 プレAOR編」行きましょう。 |
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Ned Doheny / Hard Candy (1976年作) まぁなんともサマーブリージンなジャケなこと。これぞ夏ジャケです! とはいえご存知のとおり本作はAORを代表するAOR定番ともいわれるほどの名盤ですが、 ちょっと待ってください。よく聴いてみてください。これはAORでしょうか? はい、そうですね。これはリリースも1976年ということもありプレAORとも解釈できますね。 元々ウェストコースト・ロックなフォーキー・ソングライターとして活躍していただけにそのアコースティックさがかなりあります。 カッティングしまくるファンキーなアコースティック・ギターが特徴で爽快なホーン・セクションもあるのでブルーアイド・ソウル、ファンキー・フォークやホワイト・ファンクが濃厚。 土臭くはなくジャケの様に清涼感があり洗練もされているのでシティ・ポップ感もあり、正に「夏の名盤」ですね。 中でも「On The Swingshift」と「Each Time You Pray」はキレまくるアコギのカッティングとポップなサックスが高揚感をあげ疾走していくハイスピード・グルーヴでめっちゃかっこよいです。 あとボーカルがいいですね。なんというか中性的でほんのり幼さも感じるんだけど少しハスキーな感じ。(わかるかな?) 聴けば「あ。ネッド・ドヒニーや!」とわかるほど特徴があるし、それっぽい似た声質のアーティストとか聴くと「これ、ネッド・ドヒニーっぽいね。」とか言っちゃうぐらい基準でもあり好きなんですね僕、きっと。 |
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Stephen Bishop / Careless (1976年作) 数々のAORヒットを飛ばしたAORレジェンドのひとりですが、このファーストはまだまだアコースティックな質感が強く「ソフト・メロウの名盤」とも評価されている本作。 そのソフトで優しすぎるほどシルキーな歌声はケニー・ランキンやマイケル・フランクスにも似た温もりがあり、サウンドも三者ともジャジーだったりして結構近い感じですかね。 シンプルなそのクリーム色と白色のジャケットは人間味のある温かさとポジティブな明るさを象徴しつつ、アコースティックなソングライター作品なんだけれども真骨頂の甘い甘〜いソフト・メロウなバラードとネオアコな爽快ポップのコントラストが素晴らしい作品。 ネオアコとシティポップが奇跡的な融合をしたようなアコースティック・サニーポップ「Save It For A Rainy Day」は口ずさみたくなるほどのキャッチーさもあり一度聴いたら気に入るに違いない。 もちろんトロトロにしてくれる包容感抜群なメロウフォーク・バラード「On And On」の甘さにメロメロになるもよし。 サヨナラの哀愁バラード「Never Letting Go」で切なくなるもよし。 世界の車窓から朝を感じるハッピー・アコースティック「Little Italy」で高揚感に満ちるもよし。 実にアットウォーミーでありながら名曲揃いの作品だ。素晴らしい。 |
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いかかだったでしょうか。もし宜しければコレクションに是非ぜひ是非加えてみてください。 |
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【お知らせ】 知っている人も知らない人も。 実はレコード店ではブログをやっていまして、毎日スタッフが日替わりでオススメ作品を紹介しております。 誰もが知っている名盤には「この人はこういう解釈で聴いているのね。ふむふむ。」と再確認し。 知らなかった作品には「へえええ。聴いてみようかな。」と未知なる音楽の出会いのきっかけにもなりますよ。 パソコンやスマホのお気に入りやブックマークで登録していただいて通勤&通学時や休憩時間や帰宅後のネットサーフィンなどで見ていただけたら幸いだなぁと思います。 もちろん紹介した商品は購入も可能ですのでご希望の方は当店までご連絡ください。 ↓ブログサイトはこちらのURLをクリックでございます。↓ http://hifidorecord.seesaa.net/ |
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