カセットテープについてハイファイ堂メールマガジン第659号ハイファイ堂レコード

カセットテープについて
ハイファイ堂メールマガジン第659号ハイファイ堂レコード

レコード店小川です。 9月も中旬になり気温もぐっと下がり、暦の上でも夏が終わりもう秋ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。レコード店ではまだまだテープ類に力をいれていまして、今まで商品化をしっかりできていなかった、ノーマルポジションやハイポジションのカセットテープにも力をいれています。まだまだ在庫は少ないですが、店頭とWEBで取り扱いがございますので、興味のある方は是非チェックしていただければと思います。また、それに伴いまして買取表も見直しました。こちらも興味のある方は是非チェックお願いいたします。 http://www.hifido.co.jp/KW%A5%AB%A5%BB%A5%C3%A5%C8%A5%C6%A1%BC%A5%D7/G1--/P/A12/J/0-200/S0/M0/ （随時更新予定）
ということで、前回に続いてカセットテープについて書いていこうと思います。今回はMAXELL、TDK、SONYといったところ以外の人気どころを紹介していきます。
まずはThat'sです。 That's は電気機器メーカーの太陽誘電が作るブランドで、メタルのSUONOやMR-XPなど少し高級志向なイメージがありますが、ノーマルのPHiなどスタイリッシュな三角窓が斬新で人気のあるメーカーとなっています。

次はScotchです。セロファンテープの生みの親でもあるScotchはまさにテープのスペシャリストと言えると思います。60年代からカセットの製造を開始し、78年には世界初のメタルテープであるMETAFINEを完成させます。またパッケージデザインに女性を起用したりと、ミュージックテープを思わせるようなパッケージで、とても前衛的な部分もあり高い支持を得ています。

次にAXIAです。 AXIAはFUJI FILMが85年に若者を対象としたもので、デザインに富んだカセットブランドです。 FUJIブランドで出していたFR-2後継モデルであるPS-IIやGT-Ixなどをみれば、窓の形が違いスッキリとしたデザインでとてもスタイリッシュなものとなっています。写真左のFR-2と右のPS-IIを見比べるとコンセプトの違いがしっかりとわかります。

このように大中小様々な企業が力を注いできたカセットですが、テープといえばやはりノイズや歪みが気になる方も多いと思いますが様々な工夫がされています。そもそもなぜノイズが発生するかというと、最も小さい信号と最も大きな信号の比率をダイナミックレンジと言い、この値が大きい方が音の再現性は高いと言えます。そして最大入力レベルがテープのダイナミックレンジを超えてしまったところが歪みとしてテープに記録されてしまいます。また、信号に対してのノイズの割合をS/N比といい、この値が低い方がノイズが少ないと言えます。そのため入力レベルをあげれば相対的にノイズが小さくなります。しかしながら、入力レベルがテープのダイナミックレンジを超えてしまうと音の歪みが出てしまいますので、そこはエンジニアの腕の見せ所になります。これの対策としてドルビー、ADRES、dbxといった入力信号を変換して録音し、再生する際に元に戻すといった技術が用いられました。変換方式は違うものの、簡単にいうとダイナミックレンジをあげて相対的にヒスノイズを小さくするといったものです。このように様々な工夫がとられ、音質の向上が図られてきましたが、技術が未完成のままデジタル録音が登場してしまいました。そして今のデジタル時代になり、かつてノイズが敵であったことを忘れ、一部で少しのノイズをよく思う人や、クリア過ぎない音に柔らかさを感じ、今の今までカセット人気、アナログテープの人気が続いているのだと思います。私もその魅力に惹かれた一人でもありますので、これからも少しずつでも発信していければと思います。
最後にレコード店では店頭やWEBにないものでもバックオーダーという形で注文をお受けしていますので、ぜひどうしても欲しいものがある方などは、お電話やメールにてお問い合わせください！！

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

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レコード店小川です。 9月も中旬になり気温もぐっと下がり、暦の上でも夏が終わりもう秋ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。レコード店ではまだまだテープ類に力をいれていまして、今まで商品化をしっかりできていなかった、ノーマルポジションやハイポジションのカセットテープにも力をいれています。まだまだ在庫は少ないですが、店頭とWEBで取り扱いがございますので、興味のある方は是非チェックしていただければと思います。また、それに伴いまして買取表も見直しました。こちらも興味のある方は是非チェックお願いいたします。 http://www.hifido.co.jp/KW%A5%AB%A5%BB%A5%C3%A5%C8%A5%C6%A1%BC%A5%D7/G1--/P/A12/J/0-200/S0/M0/ （随時更新予定）
ということで、前回に続いてカセットテープについて書いていこうと思います。今回はMAXELL、TDK、SONYといったところ以外の人気どころを紹介していきます。
まずはThat'sです。 That's は電気機器メーカーの太陽誘電が作るブランドで、メタルのSUONOやMR-XPなど少し高級志向なイメージがありますが、ノーマルのPHiなどスタイリッシュな三角窓が斬新で人気のあるメーカーとなっています。

次はScotchです。セロファンテープの生みの親でもあるScotchはまさにテープのスペシャリストと言えると思います。60年代からカセットの製造を開始し、78年には世界初のメタルテープであるMETAFINEを完成させます。またパッケージデザインに女性を起用したりと、ミュージックテープを思わせるようなパッケージで、とても前衛的な部分もあり高い支持を得ています。

次にAXIAです。 AXIAはFUJI FILMが85年に若者を対象としたもので、デザインに富んだカセットブランドです。 FUJIブランドで出していたFR-2後継モデルであるPS-IIやGT-Ixなどをみれば、窓の形が違いスッキリとしたデザインでとてもスタイリッシュなものとなっています。写真左のFR-2と右のPS-IIを見比べるとコンセプトの違いがしっかりとわかります。

このように大中小様々な企業が力を注いできたカセットですが、テープといえばやはりノイズや歪みが気になる方も多いと思いますが様々な工夫がされています。そもそもなぜノイズが発生するかというと、最も小さい信号と最も大きな信号の比率をダイナミックレンジと言い、この値が大きい方が音の再現性は高いと言えます。そして最大入力レベルがテープのダイナミックレンジを超えてしまったところが歪みとしてテープに記録されてしまいます。また、信号に対してのノイズの割合をS/N比といい、この値が低い方がノイズが少ないと言えます。そのため入力レベルをあげれば相対的にノイズが小さくなります。しかしながら、入力レベルがテープのダイナミックレンジを超えてしまうと音の歪みが出てしまいますので、そこはエンジニアの腕の見せ所になります。これの対策としてドルビー、ADRES、dbxといった入力信号を変換して録音し、再生する際に元に戻すといった技術が用いられました。変換方式は違うものの、簡単にいうとダイナミックレンジをあげて相対的にヒスノイズを小さくするといったものです。このように様々な工夫がとられ、音質の向上が図られてきましたが、技術が未完成のままデジタル録音が登場してしまいました。そして今のデジタル時代になり、かつてノイズが敵であったことを忘れ、一部で少しのノイズをよく思う人や、クリア過ぎない音に柔らかさを感じ、今の今までカセット人気、アナログテープの人気が続いているのだと思います。私もその魅力に惹かれた一人でもありますので、これからも少しずつでも発信していければと思います。
最後にレコード店では店頭やWEBにないものでもバックオーダーという形で注文をお受けしていますので、ぜひどうしても欲しいものがある方などは、お電話やメールにてお問い合わせください！！

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